レッド オア イエローじゃけん

　こりは益城町に限ったハナシじゃないんじゃけど、多くの家々で貼られとるのが安全性を調査した紙じゃけん。

全壊、半壊、一部損壊といった結果を玄関に貼っとるワケじゃけん。

しっかりたっとっても、全壊の赤い紙が貼られとったり、壁やカワラが落ちてめ黄色だったりと、シロートには判断難しいけん。

その結果にナットクいかん被災者も多くてのう、再調査を依頼するひとも少のうないけん。

それもそうじゃろう、壊れた家をどうするか、この紙に託しとるケースが多いけん。

希望はあるけん

　益城の町ではそこらぢうにぺしゃんこになっとる家を見かけるんじゃが、なかにはしっかり立っとる家もあるけん。

でも、目をこらすと家のなかはぐちゃぐちゃだったり、黄色や赤の札が貼られたりしとるけん。

要するに、見た目以上にダメージを受けとるワケじゃけん……。

そんな状況でひと月以上被災住宅が放置されとったんは、罹災証明だのの手続きのダメらしいけん。

それがようやく撤去作業がはじまったらしうて、ダンプカーが狭い道路を往復しとるけん。

復旧の進まない益城町が、やっと動きだしたカンジじゃのう……。

道は険しいんじゃけど、地味～に復旧ははじまっとるんじゃなぁ……。

被災地じゃけん

　被害の大きかった益城町にきましたけん……。

市内からくると、あまりにシリアスすぎるけん……。

崩れとるけん

　大部分の店はフツーに営業しとるし、被災地のフンイキはないんじゃけどのう……。

その一方で、被害の大きいトコロは徹底して崩壊しとるけん。

陸上競技場なんて被災者を受け入れるべきハズなんじゃが～、その外壁も崩れて立ち入り禁止になっとるけん。

えらいコトじゃけん。

平穏じゃけん

　ジツのトコロ、街はそれほどダメージ受けとる風には見えんけん。

でも、よう目をこらすとそこらぢうの建物にひび割れかあって、屋根にビニールシートかけとる家があるけん。

平穏なようで、すんごい非日常な景色があるけん。

青い屋根じゃけん

　ヒコーキから見える被災地は、青い屋根がやたらと目立ったけん。

もちろん、壊れた屋根を応急処置したブルーシートじゃけん……。

おおよそじゃけど、建物の３割くらいじゃろうか。

阿蘇熊本空港ちうのは被害の大きかった益城町に近いせいか、高度が下がるにつれて割合が上がる気がするけん……。

ただ、応急処置されとるちうコトは、まだひとが住んどるともいえるワケで、ホントにひどかったらほったらかしになるけん。

そんなコト思いながら降り立った空港ものう、壁がひび割れたり天井が落ちたトコロもそのままだったけん……。