さらばウルフじゃけん

　どういうワケだかお相撲さんは若く亡くなるイメージをもっとるけん。

貴ノ花、竜虎、北の湖、そして……。

ウルフさんちうたら小柄な力士で、スリムで筋肉質、大柄な相手にスピードで凌駕するスタイルだったのう。

トコロが横綱に手が届きそうになると、大胆な肉体改造でさらにパワーアップしたけん。

大きうなっただけなら、いっぱい食うて太ればいいだけなんじゃが、身体能力を犠牲にせんタメにキンニクを増やしていったワケじゃ。

アスリートの中のアスリートじゃけん！。

そんなひとがどーして病気ごときにと思うんじゃが、こんなハナシを聞いたコトあるけん。

アスリートは身体能力を伸ばすのに、免疫力を犠牲にしとるらしいけん。

じゃけんオリンピックでメダルとるような選手がかんたんにカゼでダウンするとかヒンパンなんじゃとか……。

諸刃の剣なんじゃなぁ……。

でも、ウルフさんの偉業はわしらの記憶にしっかり残っとるし、それでやる気をおこしたりもするけん！。

やっぱりヒーローは違うんじゃな。

逆境にめげず、努力を欠かさず、ルックスよし！。

惜しいひとをなくしたけん……。