Lars-Göran Lindgren Sweden - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1348859による
世界でイチバン美しいクルマがブガッティ・タイプ35ちうのはダレもが認めとるじゃろ。
ほれ、カーグラTVのオープニングに登場するクラシックカーじゃ。
屋根もドアも窓ガラスもない、そんな最小限の装備に美しさがあるけん。
エアコンだのカーナビだの、いまのクルマは不用品だらけじゃ。
リアシートとかラゲッジスペースなんてなくてもクルマは走るけん!。
クルマに実用性を求めた瞬間に、ソレはくだらないタイクツなモノに変わるけん。
いま道路を走っとるのは、わしの目にはどれも冷蔵庫や洗濯機に見えるのじゃ。
せっかく大金を払うんじゃ、自分で乗るクルマは美しいモノがいいけん。
とはゆーても、こんな美しいデザインを商品化するメーカーはもうないけん。
コレは単にデザイナーの力量のモンダイじゃあないのじゃ。
安全対策のための制約が大きいけん。
んじゃが、過去のデザイナーも大きな制約の中からすんばらしいデザインを生み出したのじゃ。
北米のきびしい基準に対抗するのに開閉式ライトを普及させたんがいい例じゃろう。
そんな造形美に特化したクルマはもう出てくる見込みないんじゃが……。
近所の中古車ディーラーでこのクルマが売りに出とるけん。
わしがもっとも美しい国産車だと思うとるアルシオーネSVXじゃけん。
南大沢カイワイにも所有者がおるんじゃが、走っとる姿はホント美しいけん。
こんなクルマが増えれば、世界はもっと美しうなると思うんじゃがのう……。