年賀状を出しますが、1月の今頃「あて所に尋ねあたりません」の
赤いスタンプで戻ってくるものもあります。
そんな中に1通のハガキが混じって届きました。
「帰らぬ旅立ち」のお知らせでした。
私は八幡高校というところを卒業しましたが
高校時代は学校の図書館によく通って
かなり本を乱読、読みあさりました。
当時図書館に司書のYさん（その頃はOさんだったかな）という
女性がいらっしゃいました。
清楚で、上品で、美しく優しい方でした。
特に私は彼女から可愛がって頂いた…
と勝手に今でも思っています。
私の兄弟も同じ高校を卒業しましたが
みんな可愛がって頂きました。
特に妹など、姪御さんにあたる赤ちゃんだったと思いますが
その赤ちゃんに「（私の妹の）名前をもらってもいい？」とおっしゃいました。
ほんとうに名前をつけていただいたかどうかは定かではありませんが
そんな過分なお言葉までいただきました。
私は社会人となって、子どもの親となってそんな頃、
Yさんが戸畑高校に勤務されている事を知り尋ねて行った事もあります。
懐かしく、またとても喜んでいただきました。
最近は年賀状だけのお付き合いでご無沙汰していました。
そして今日、Yさんのご主人からのハガキをいただきました。
「帰らぬ旅立ち」となったお知らせでした。
昨年の10月13日に旅立たれたとの事でした。
学生時代を思い出し、彼女の笑顔や声を思い出し、
何だろう…悲しくてたまりません。
私の同期、同世代の八高の卒業生、
ちょっと下の戸畑高校の卒業生で
足しげく図書館に通った方ならYさんをご存知のはずです。
Yさんの人となりもよくわかるはずです。
Yさん、その節はたいへんお世話になりました。
私の心は感謝でいっぱいです。
ただ、ご主人からの唐突なハガキで驚きましたよ。
そして悲しくてたまりません。
ハガキを読んですぐお宅に電話しました。
お留守でした。良かったです。
だって、電話のコールを聞きながら胸がつまって…
お話できる自信がなくって…
不安でした。
だからお留守でよかったのかもしれませんね。
今はただ、ひたすらYさんの安らかな眠りを祈るばかりです。
おやすみなさい。ゆっくりおやすみください。
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