Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで14年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

塀に夏みかん

2008年03月18日 | 都市・街・建物
バス停の横のお宅の庭に夏みかんの木があって、まぶしい色の立派な実が毎年たくさん付きます。

そのお宅は石塀で囲まれているのですが、時々、塀の上に夏みかんが1個2個並んでいます。
それを見るといつも不思議で、なぜ塀の上に並んでいる??と疑問に思っていたのですが、1~2年前のある晩、疑問が解決しました。

バスを降りて歩き始めると、歩道に夏みかんが1個、コロン。
張り出した枝から落ちたのでしょう。
夜目にも鮮やかな色。踏まれたり蹴られたりしたら惜しい限りです。

思わず拾いましたが、それでどうしよう!?!? 持って帰ってしまうのもなんだか蜜柑盗人みたいです。欲しいんじゃなくて踏まれないようにしたいのよ。

それで、積年の疑問が一挙に解決です。
塀の上に置くしかありません。

塀の上に夏みかんが並ぶ風景は、落ちてるところに通りかかってしまった人の、実を傷ませたくない気持ちの表れだったのですね。


それ以来、この塀の上に夏みかんが並んでいるのを見ると、人のさりげない優しさに触れた気がして心が暖かくなります。
今年も、塀に夏みかんが乗りました。

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