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「没後400年特別展 長谷川等伯」展に、ようやく行って来ました。
昨年のうちからこれは行かなければと思っていましたが、最終日の夕方、どうにか腰が上がりました。
「等伯」を名乗る前の絵も多く展示されていて、その時代のことはほとんど知らなかったので新鮮でした。
しかし、やはり等伯の真骨頂は晩年かなぁと・・・。
障壁画でも、「波濤図」や「萩薄図屏風」は新鮮で素晴らしく、気持ちよく眺めました。また、等伯がどうしても許可をもらえず無断で上がりこんで描いてしまったと逸話のある「山水図襖」も、唐紙の桐文をぼたん雪に見立てた効果が非常によくて、印象的でした。
でも、やはり「松林図屏風」ですね・・・。
今回、初めて観た「月夜松林図屏風」
元の「松林図屏風」あっての長谷川派による月夜でしょうが、裏に墨を塗って夜の空気感を出すなどの工夫があるそうで、確かに雰囲気が全然違います。
朝とも夕とも、霧とも雨ともつかない本図は、ただ、私の好みとしては寂しすぎ・・・。強烈な孤独感漂う素晴らしい屏風ですが、それが弱まって、少し、ふっと包み込み優しさのある月夜の松林図に、親近感を感じました。
観終えて平成館を出てきたらすっかり暗くなって月が出ていました。
展覧会看板は「松林図屏風」。
月夜「松林図」になっているじゃないのと思い、写真を撮ってみました。
参考:「月夜松林図屏風」は、表装の際の順序の入れ替えについて考察があるようで、興味深いです。
昨年のうちからこれは行かなければと思っていましたが、最終日の夕方、どうにか腰が上がりました。
「等伯」を名乗る前の絵も多く展示されていて、その時代のことはほとんど知らなかったので新鮮でした。
しかし、やはり等伯の真骨頂は晩年かなぁと・・・。
障壁画でも、「波濤図」や「萩薄図屏風」は新鮮で素晴らしく、気持ちよく眺めました。また、等伯がどうしても許可をもらえず無断で上がりこんで描いてしまったと逸話のある「山水図襖」も、唐紙の桐文をぼたん雪に見立てた効果が非常によくて、印象的でした。
でも、やはり「松林図屏風」ですね・・・。
今回、初めて観た「月夜松林図屏風」
元の「松林図屏風」あっての長谷川派による月夜でしょうが、裏に墨を塗って夜の空気感を出すなどの工夫があるそうで、確かに雰囲気が全然違います。
朝とも夕とも、霧とも雨ともつかない本図は、ただ、私の好みとしては寂しすぎ・・・。強烈な孤独感漂う素晴らしい屏風ですが、それが弱まって、少し、ふっと包み込み優しさのある月夜の松林図に、親近感を感じました。
観終えて平成館を出てきたらすっかり暗くなって月が出ていました。
展覧会看板は「松林図屏風」。
月夜「松林図」になっているじゃないのと思い、写真を撮ってみました。
参考:「月夜松林図屏風」は、表装の際の順序の入れ替えについて考察があるようで、興味深いです。
月夜松林図屏風の入れ替えはさすがに気がつきませんでした。面白いですね。この作品が誰の作品かどうかは諸説があるらしいです。
年代は早いですが桐文唐紙の「山水図襖」も、遠くがかすむ雪景色が素晴らしいと思いました。
時代が狩野派的な障壁画を求め、それに応えて障壁画も描ける力があったのでしょうが、もしも、「山水図襖」からずっと水墨画を追求していたら、いい作品がたくさん生まれていたかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
牧渓の影響は利休とも通じますね。禅宗・侘び茶の精神性なのでしょうね。