Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

安田靫彦展-花を愛でる心-

2010年03月29日 | art
「安田靫彦展-花を愛でる心-」に行きました。

歴史画のイメージがありますが…と言いつつ、あとで調べて、前田青頓の作品と少しごっちゃになっていたことが判明…
どーも、つどつど、「これいいな~」とお気楽に鑑賞しているので、頭の整理ができていないようです。

花の絵が多く展示されていて、きれいで楽しみました。
色の鮮やかさや色むら、グラデーション、とてもきれいで、なんというか、実物よりも、その花の美しさがより際立つように、配置され、器と組み合わせられ、そしてそれを観て心おだやかになるように描かれているような。

濃いピンクの花がきわだつ「紅梅青花」「紅梅高麗扁壷瓶」「紅梅唐津瓶」
逆に、花がちっとも際立たず葉の存在感が圧倒的な「佐久良」
同様に葉の緑が印象的でフレッシュ感というか瑞々しいというか「瓢箪の花」
  これ、清方の「朝涼」を観るときと同じような気持ちになりました。
  今回の私的一番お気に入り。
花の色の濃淡や色むらが実に印象的な「菖蒲」
淡い花と淡い新緑の「桃の花」

静物画というわけではありませんが、入場者も少ない静かな展示室で、「静」の表情の花を穏やかに見る時間を過ごしました。

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2 コメント

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安田靭彦について (ぶらり鑑賞)
2010-03-30 11:34:50
安田靭彦といえば日本画家として有名ですが、イメージとしては歴史画家、骨董収集家、良寛の研究家があります。その片鱗が窺える展示会でした。靭彦の写生を重視した展示のようでしたが、描かれている骨董的価値の高い花瓶、歴史のひとこま、良寛の清貧が窺える簡素な絵などそういう観点で観るとまた面白く鑑賞できました。「神農図」は今までの画家の絵と全く違った面白みがありました。なぜ未完成のままなのかと気になりました。晩年は肺病との闘病もあったせいか大作の少ない展示会ですが、品格のある絵ばかり。ホテル内の展示ということなのでしょうか、混むことなくゆっくり鑑賞できたのは嬉しい限りです。
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いろいろな鑑賞があるのですね (ぴんくこあら)
2010-03-31 08:34:12
ぶらり鑑賞さま
コメントありがとうございます。
ニューオータニ美術館は知名度が低いのか、あまり混まずに観ることができるいい美術館ですね。
なるほど、確かに花器に描かれている花瓶もよさそうな? ちゃんと唐津はいかにも唐津と、染付はいかにも染付という絵でした。そういう観かたも面白いですね。
「神農図」は私はよく分かりませんでした…。最晩年の作で完成できなかったものと、思うともなく思い込んで観てしまいましたが、そうではないのですね。
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