Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

数寄屋大工

2012年09月29日 | art
数寄屋大工 -美を創造する匠-」展に行ってきました。
ちいさい展示ギャラリーなのにけっこうな人出。私たちと相前後して入っていく人たちもあり、満員の盛況でした。

やはりいちばん興味深かったのは蓑庵の模型。それも土壁を塗らない下地のままというのが良かったですね。
ここはやはり中に入って、本座についてみる…
ふーん。。。


壁の下地、土壁の塗り、柱材、建具、釘、畳、大工道具…
個別には時にはテレビなどで紹介されることがありますが、「数奇屋建築」という切り口で紹介されることってなかったかもしれません。
こんなに人が集まって、関心をもつのはいいことだなぁ。。。
   「和モダン」のデザインが近年注目を集めています。
   しかし基本となる和の建築デザインを学ぶ機会は意外と少なく、
   なかでも上質なデザイン要素が多く詰め込まれている数寄屋建築
   は敷居が高く、取っつきにくいというイメージが強いのでは
確かにその通りと思いました。

根石と柱のひかりつけなど、実物はあまりにさりげなくできているけれど、待ち時間などにじーっと見ているとつくづく不思議に思えてくるものです。
展示も、けっこうさりげなくされていましたが… すごいですよね。

ちょうな仕上げも久しぶりに思い出しました。ちょうなそのものも展示されていました。
春に泊まった宿のような建物はこうした建築技術の競い合いの成果という話だったと記憶しています。

もう一段、不満としては…
茶室の数奇屋造には、虹窓のような、“研ぎ澄まされた職人達の美意識と技”の粋があるなずなのですが、そこまでの紹介がありませんでした。
照明を印象的に使われていましたが、さらに、建具と、季節や時間の変化まで含めると「陰翳礼賛」の世界の面白さももっと出てきたでしょうし。
奥は深い深い

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