Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

院展

2012年09月16日 | art
券をいただくことがあって、って、最近なんだかそればかりですが、だってなかなか涼しくならなくて…。そろそろ暑さ疲れです。お彼岸が待ち遠しい。ていうかお彼岸過ぎればすこしは秋らしくなってくれるのでしょうね

院展に行ってまいりました。
このところいろいろ工事が行われている上野公園を横切って東京都美術館へ行ったら、ものすごい行列
これに並んで院展!? 券をいただいておいて申し訳ないけどこりゃご辞退かと思ったら、「真珠の耳飾の少女」が来ている「マウリッツハイス美術館展」が併催なのでした、いや間違い、「院展」が併催なのに違いない

近年、国の予算の議論以降、公立美術館なども採算を問われるようになってか、PRが目覚しく、展覧会、混みすぎです。
いったい何時間並んで、さらに「立ち止まらないでください」とか言われながら人の肩の向うに数分間名画を見て、それでどんな感じるものや啓発されるものがあるというのでしょう。
日曜美術館で紹介されると混む傾向もあるようですが、日曜美術館で司会者が鑑賞しているような条件で鑑賞したい。


そんなわけで炎天下に立ち尽くす行列を尻目に、すいている院展へ。

フェルメールが何時間待ちで、日本画の院展がすいているというのも妙ではあり、院展もあんなに並ぶようになったら入らずに帰るけれども、でももう少し人を惹きつける力のある絵が並んで欲しく人気が薄いのも分かるような、かなり気持ち的に往ったり来り。


大サイズの力作ばかり、出品サイズが決められているのかしら、身長の高さ以上とか?とか、油絵かと思うような盛り上げた作品や…
ですが、流行とかあるのでしょうか、少し白がかかったような、淡い光の中の幻想的な絵が多く、たくさん観ていると、どうも似たり寄ったりな気がしてきてしまうのでした。

もちろんいくつか気に入った絵もないではないのですが、「綺麗だなぁ~」という。

難しい時代かもしれません、美しい景色、印象的な景色を撮影した写真や綺麗なイラストが世の中あふれているし、油絵との題材の取り分けがあるでもなし。

でも風景画は旅ポスターかカレンダーのように見えてしまうし、すこし幻想的にした人物などはどこかで観たイラストのような気がしてしまうし、そして、淡い光をかけて「希望」を表現したいのかな~などと。

もう少し、なんというか、絵に力があるようなというか、荒々しいくらいのものがあってもいいのにな、と思いました。

そのあと国立博物館へまわって古典の絵画や工芸品を見ると、やはり歴史の中で残ってきたものはそれだけの力があるってこと、と、もういちど納得。


さいごに、秋の特別公開中だった庭園を一回りして、帰ってまいりました。
この庭園のお茶室も一流の歴史を背負った一流の茶室建築ばかり。いつかここでお茶をいただいてみたいものです~。

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