Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

美しきアジアの玉手箱

2009年08月10日 | art
都心で用事があって父と日本橋へ。用事が済むと、父が「今日は月曜日だから美術館は開いてないよね」と言うので、そんなことを先に調べていた私が案内して、「美しきアジアの玉手箱  シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展」に行ってきました。

東京ミッドタウンに移転したサントリー美術館です。
いまの職場から近いくせに、これがまた移転後初めてです。。。


屏風「烏図」。
これは面白いですね~。金地に黒一色、烏だけ(笑)。
烏がけんかしてます。それを応援するように、四方に応援カラス?がいる。
開いたくちばしからのぞく「舌」が、筆でひゅっと描かれているのに、な~んかリアルに感じるんですよねー。。。

光悦・宗達和歌巻「鹿下図和歌巻」
これは、鶴下絵和歌巻と並んで大好きなものです。でもこの一番長いのがシアトルにあったとは知りませんでした。
以前見て感銘を受けた記憶があるから、初めてではないと思うのですが。
鹿の群れが、水際で順に首を下げて水を飲んでいく、とても動的で、大好きです。


「日本の美術とは」みたいなのを見る上でまんべんなく、しっかりいいものを所蔵しちゃっているなあ、と思いました。


あと日本ではありませんが、商時代の中国の鼎などの青銅器がいくつかあって、楽しく見ました。
饕餮(とうてつ)は、後の時代になると抽象的というか幾何学的というか、「模様」ぽくなっていきますが、商時代はしっかり「動物」の顔をしていて分かりやすいです。
目が飛び出ていて、目じりや耳が外上がりになっていて、雲形の取手がついたり、饕餮は南方の動物という想定と何かでみたような気がしますが、三星堆の仮面と同じなのではないかなぁ。。。
中国古代史の想像をふくらませてしまいます。
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