いわしの手開き

秋田のばっけ味噌を、いわしに塗って焼くとどんなかと、いちど試してみようと思い…
スーパーでは開いたいわしがなく、丸いわしを買いました。

私は長年畑の惣菜を作っていますが、魚はそれほど馴染みがなく、いわしを開くのもテレビの見様見真似で、けっして上手とはいえません。
でも、お試しの味見だし？
と思って、まず１匹めを開いたところで…
子ども「ママー！……何やってるの？」
私「いわしをね、開いてるのよ」
子ども「えーっ。やりたいやりたいー！！」

えっ。。。

この場合、「難しいからそのうちね」と言ってグズられたりスネられたりして手を取られるのと、手開きをやらせて手間がかかり開きかけの魚の後始末と場合によっては服を汚したり…
どちらを選ぶほうが、早い！？　そして、楽！？？

どっちも、想像するだけでゲンナリ…


ママさん、ここはがんばりどころだ！　食育だよ食育。何ごとも経験だと、何でもやってみることが大事だと、いつも子どもに言ってるんではないか！

腹をくくれ！！

「よし、踏み台を持っておいで。」


自分も覚束ない手開きを、自分もやりながら子どもと並んで…

お茶の稽古で、新しい方に説明する経験をしていて良かったかも。
「まず魚を左手に持って。左手だよ、それは右。
　頭がこっち、お腹を上に、お腹は白いほう。そうそう。
　それで、右手の親指をここに、固い骨の向こうにぐっと入れる、固いのの向こうだよ、ここね、ここ。骨、分かる？　思い切りぐっと入れて。それで人差し指をね…」

「で、ぐっと頭を下に折る。そう！ほら、取れたでしょ！？」
おーっ、取れるんだ！？　思いがけず、できるじゃんか！！

教えてやらせてるくせに、できるとは思ってなかったママさん、びっくり★


なんのかんの、２匹、ちょっと身が毛羽立ったり裂けちゃったりもしたけれど、開ききりました！！


できるんだねー。やらせてみるもんだなぁ。感心。
「できたねー、上手上手」と、褒めてしまいました。

子どもも満足したようです。

ただし、ばっけ味噌焼きは、ちと大人の味だったかなぁ。大人には美味しい美味しいと好評でしたが、
「苦ーい」
と、ほとんど食べませんでした