南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

プラタナスグンバイ

2015-02-04 19:18:22 | ウンカ、ヨコバイの仲間
稲城の公園に行ったら、駐車場の脇に大きなプラタナスの木があった。

幹はこんな感じで樹皮は切れ目がたくさんある。






ここにも越冬昆虫がいるのではないかと、樹皮を少しだけはがして見た。
プラタナスグンバイが樹皮側にも幹側にもびっしりと張り付いていた。
左側が樹皮を裏返したもの。






この調子ですべての樹皮にいたら、大変な数の越冬成虫がいることになる。
ちなみに、もう一枚確認するとそこにもびっしりとついていた。

プラタナスグンバイは、2001年に名古屋で確認された北米原産の外来種と言う事である。
あっという間に生息域を拡大し、北海道にもいるようだ。

拡大してみると、レース状のなんとも言えない模様。





このあたりのプラタナスには、すべてにいるのだろうか。



カメムシ目 グンバイムシ科
体長 約3.5mm
撮影 2015/02/04 稲城市  OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough




クロスジホソサジヨコバイ

2015-02-01 16:38:43 | ウンカ、ヨコバイの仲間
冬になると、ヤツデの葉裏で見つかるのがクロスジホソサジヨコバイ。

ところが今年は、清水入緑地の遊歩道のヤツデが切られてしまったので、なかなか見つからなかった。
しかし、長池公園のヤツデにいた。






クロスジの隣に赤い色があるので、以前はメスだと思っていたが、どうやらそんな単純ではなくて、オスでも赤い色付きもいるようだ。
どっこい生きている」と言うブログに詳しく載っていました。参考になりました。


別名マエムキダマシとはよく言ったもので、お尻の方に黒い眼と黒い脚のような模様があり、初めて見るとだまされてしまう。



羽化不全なのか、翅が少し開き気味のもいた。






ところが、これでもパッと飛んで逃げた。

そしてとまったところが葉の軸のところ。

横から撮影をしていと思っていてなかなか出来なかったのだが、ちょうどいい感じ。






じっとしていたので深度合成したが、触覚だけ少し動かしたようで、2本に見える。




カメムシ目 ヨコバイ科
体長 約6mm
撮影 2015/01/27 八王子市別所  OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough



ホシヒメヨコバイ

2015-01-09 16:20:01 | ウンカ、ヨコバイの仲間
数日前、ヤツデの葉裏にホシヒメヨコバイ(約3mm)がいたので、ミラーレスのE-P5に60mmマクロレンズと、コンパクトデジカメTG-3の撮影比較をしてみた。

まず、E-P5に60mmマクロレンズで、ほぼ最短撮影ではこんな感じである。
太陽光が出てなかったので、フラッシュ撮影である。






それに対し、TG-3で撮影するとこんな感じである。
実際にはもっと寄れるのだが、この時太陽光が差していたので、フラッシュなしでカメラと被写体は少し離してある。






これをトリミングして拡大してみる。
まず、E-P5に60mmマクロレンズで撮影したもの。






つぎに、TG-3で撮影したものをほぼ同じ大きさにトリミング。





フラッシュを使うか使わないか同条件で撮影した方が良かった。
同条件ではないのだが、ほぼ同じような写真となった。
3mm程と小さなヨコバイを横から撮影したのと、E-P5の撮影ではヨコバイが小さく撮れるので、全体的にピントが合って来る。
やはり、EP-5の方がいい感じ。
しかし、前からの撮影では顔にしかピントが来ないかもしれない。


ちなみに、TG-3では深度合成した最初の一枚なので、合成したものは次のようになり、バックの葉にもピントがあって来る。
ボケがない分、立体感はなくなる。





撮影条件は次の通りです。

一枚目のE-P5 4608×3456 7.64MB ISO400 1/200 f/6.3 フラッシュ撮影
二枚目のTG-3 3200×2400 3.13MB ISO250 1/400 f/6.3 フラッシュなし


どんな写真としたいかによって、撮影法を選択した方が良い。
しかし、ポケットからカメラを出して片手で気軽に撮れるのは、やっぱりいい。




カメムシ目 ヨコバイ科
体長 約3mm
撮影 2015/01/05 八王子市別所




コミミズク

2014-10-26 17:03:11 | ウンカ、ヨコバイの仲間
以前、野鳥の撮影をしていたころ、コミミズクと言うフクロウの仲間が見たくて、遠出したことがある。

昆虫を撮り始めたころ、昆虫にもコミミズクと言うのがいることを知り、見たくて探したことがある。

しかし、最近は昆虫のコミミズクは、冬場にはわりあい簡単に出会えるようになった。
長池公園でも手摺り観察をすると、たいてい見つけることが出来る。

ただし、幼虫越冬なので、今見つかるのは幼虫ばかり。
これはじっとしていたので、深度合成で、トリミングなし。






LEDライトを当てたら、歩き始めて、これが結構早い。
トリミングあり。






なんだか、イカか、エビの様な感じがする。
動き始めたら、手摺りのむこうに隠れるし、なかなか撮影しずらい。


カメムシ目ミミズク科
大きさ 約12mm
撮影 2014/10/26 八王子市別所  OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough






テングアワフキ

2014-07-04 13:39:15 | ウンカ、ヨコバイの仲間
これは、オオトラフハナムグリを見に行った時に見つけた。

足もとの草のそこかしこに、先の尖がった黒い虫がいた。
12mm程の、テングアワフキだった。






確かにテングのように鼻先が尖っている。
そして眼の下の白い線が、なかなか良いアクセントとなっている。






背中にも、わずかに薄い点の模様がある。






6月から7月に現れるようだ。



カメムシ目 アワフキムシ科
体長 約12mm
撮影 2014/06/23  八王子市  OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro


マルウンカ 幼虫

2014-05-17 16:12:39 | ウンカ、ヨコバイの仲間
一週間ほど前の観察会で、約5mmほどの見なれない虫を見た。
じっくり撮影する時間がなかったので、数枚撮って、帰宅したら名前を調べようと思った。









帰宅して、いつも見ている昆虫写真家の尾園さんのブログを見たら、偶然だが同じようなのが載っていて、マルウンカの幼虫とわかった。

ところがそのブログの題は「痛恨」で、読んでビックリ。
背中に白い線が入っていて羽化直前という事がわからず帰宅してわかったというものだった。
上の2枚の写真も背中に白い線が入っていた。
うーん、気がつかなかった。


ちなみに、以前撮ったマルウンカの成虫はこんなまるでテントウムシ科のようなまんまるい形で顔もユニークである。






カメムシ目 マルウンカ科
体長 約5mm
撮影 2014/05/10 町田市西部 OLYMPUS E-P5 M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro