寒くなり、今週は12月の気温の日もあった。
いよいよ虫は見かけなくなり、仕方ないと手すりを見ていくと、だんだんにぎやかになってきた。
直径4センチくらいの手すりに、小さな虫がじっとしていた。
もう少し近づいて撮影してみた。
マダラアラゲサルハムシだと思う。
調べると、マダラカサハラハムシという別名もあるようだ。
追記) コメントでクロオビカサハラハムシとご指摘がありました。
もう少し調べて正式に訂正します。題名はハムシに変更しました。
追記2) マダラアラゲサルハムシと書きましたが、クロオビカサハラハムシということに訂正いたします。
てんとう虫さんありがとうございました。
尾園暁さんにも教えていただき、また下記ページを紹介していただき、この仲間にはたくさんの似た種類がいることを知りました。お礼申し上げます。
http://www.coleoptera.jp/modules/xhnewbb/viewtopic.php?topic_id=105
じっとしているが、少しつつくと動くので死んではいないようだ。
正面から撮影してみる。
なかなかいい顔をしているが、普通に撮ったのでは、眼の周辺にしかピントが合わない。
こんな時は深度合成をしたいのだが、かなり暗いところなのでフラッシュ使用でないと撮影は難しい。
しかし、フラッシュ撮影でも発光量をマニュアルで弱くすれば、発光間隔も短いので手持ち撮影で深度合成できるのではとやってみた。
今まで手持ちの深度合成はやっているが、フラッシュ使用は初めてである。
2度「合成できませんでした」と出て失敗したが、3度めはカメラを持った手とレンズ先端を手すりに載せて何とかできた。
ステップを5としたので、ピント間隔が短く後肢先端までピントが合わなかった。
まあ、三脚でしっかり固定して、ステップ6とすればもう少し良いのだろうが。
ちなみに深度合成8枚の写真の1枚目はこんな写真である。
フラッシュ使用でも深度合成が手軽にできることが分かったのは良かった。
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro ISO800 1/50 f4.5
ネット上でも、沢山素晴らしい写真が出てきましたね。
7月18日の深度合成記事では、カメラ内の深度合成モードを使ったものでした。
簡単で良いのですが、800万画素になってしまうのと、ISO感度がオートしかなく暗いと感度が上がって画質も落ちるのが欠点でした。
ブログにアップするには問題ないのですが、展示用にA3サイズにプリントするにはちょっと苦しい。
以前、タデノクチグトサルゾウムシで、顕微鏡モードにある、フォーカスブラケットを使用して自動で10枚ピントをずらして撮影して、パソコン上で深度合成するのに挑戦した。
今回もう少し詳しく書きます。
今回のはこれですが、とても満足いくものではないのですが、いろいろとわかってきた。
クワカミキリの顔だが、まず撮影で苦労した。
じっとしているようで、微妙に動いているのである。
何回も撮って、10枚がなるべく動いていないものを採用したが、やはり最初と最後でわずかに動いていた。
パソコンでの深度合成は、フォトショップを使用すれば良いらしいのだが、使っているのはフォトショップエレメンツなので、この機能はない。
以下のサイトを参考に「CombineZP」と言うフリーのソフトを使用した。
最近昆虫の本をいくつも目にする丸山宗利さんのサイト
わかりやすかった深度合成ことはじめのサイト
合成の方法はわかったので、あとは良い被写体を、良い光で、なるべく絞って、30枚くらいのブラケットで、ブレなく撮れればいいのだが、これが難しい。
ちなみに、今回はISO400、1/15、f4、ピント間隔は標準で10枚での撮影である。
TG-3では、ピントを細かく指定して、20枚と30枚の撮影もできる。
あれだけアップにするともっと手前も奥もピントを合わせたいので、枚数を多くしないと駄目のようだ。
深度合成する前は、片方の複眼の一部に合わせると他は皆ボケて撮れてしまうくらいなので、、良く30枚くらい撮影していると聞くが納得である。
今回のものでも、大判プリントで、コンパクトカメラとは思えないくらいに出来た。
まあ、楽しみながらもう少しやってみよう。
最後に、カミキリムシですが、何で複眼の真ん中から触角が出ているのだろう。
いつも思うが、不思議だ。
もっとも、人間の感覚で見るからであって、カミキリムシにとってはこれがベストなのだろうな。
なんだこの写真はと、その時は本当にビックリした。
ただし、その時はマイクロプレゼンスと言って、すごい機械を使って撮影合成していると聞いた。
その後、パソコンでのソフトがいろいろと出てきて、いろいろとWeb上でも目にするようになった。
マクロ撮影で超接写撮影だと、いくら絞っても眼だけにピントがあって、ちょっとずれたところはボケボケと言う写真になってしまう。
それが深度合成すると全体的にピントがあった写真になる。
自分でもやってみたいと思いながら、三脚使用で少しづつピントをずらして何枚もの撮影が面倒そうなのと、合成作業に時間がかかるなどでなかなか手が出なかった。
今年6月に発売された、OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough は、撮影時に1秒位でこの深度合成が出来ると言うので、どんなものかと興味を持ち、購入した。
顕微鏡モードで深度合成に設定して、シャッターを押すと微妙にピントをずらして10枚くらい撮影して、1枚目の写真と合成された写真が記録されると言うものです。
実は、6月初旬の発売当日に手に入れたのだが、今まで試行錯誤していた。
と言うのも、ずっとファインダーを覗いて撮影というスタイルに何十年も慣れてしまっているので、液晶を見て撮影のコンデジになかなか馴染めない。
しかし、これはコツをつかめば面白い。
いくつか昆虫を撮影したものを載せてみます。
カタシロゴマフカミキリ 深度合成
撮影1枚目
マダラアシゾウムシ 深度合成
撮影1枚目
イチモンジカメノコハムシ蛹 深度合成
撮影1枚目
1枚の写真では絶対無理なものが、こんな風になります。
これらは、全部手持ち撮影です。
三脚を使用すればもっと良い写真になると思いますが、手持ちなので、微妙に手振れしているのを無理やり合成しているのではないかと思います。
もちろん、手ぶれしないように手を幹に押し付けたり、工夫はしています。
まあ、マイクロプレゼンスとはまるで違いますが、コンデジで簡単にこんな風に遊べるのがいいですね。
昆虫写真家の、海野和夫さんや尾園暁さんや田中博さんのHPには、TG-3の素晴らしい作例があるので、負けないように??頑張ってみます。
このカメラには、GPS機能と、Wi-Fi機能があるのも自分にはいいです。
水深15mも撮影可とあるが、まあ潜りはしないですが、水中の昆虫も撮ってみたい。