南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

プリンター

2020-10-30 19:32:14 | 写真撮影、機材
「昆虫便り」なのに、たまには機材の話をしてみたいと思います。

今使用しているプリンターは、とっくに修理期限も終了してしまったEPSONのPX-5500という相当古いもので13年も使っています。
修理が終了という時に、廃インクボックスは交換してもらいました。
それと、一切フチなし印刷をしませんでした。(今までのプリンターはフチなし印刷を多用して内部の汚れがひどくなってしまったので)
それにインクは純正以外使いませんでした。
まあ、機材に当たりはずれがあるとすれば当たりだったのかもしれませんが、良くもっています。




顔料インクでA3ノビまでプリントできるので、これを使って、新宿のコニカミノルタプラザでの写真展も自分で制作してしまい、その後4回の自然写真の写真展も、十数回続いたグループ展もすべて自作でした。

ところが数か月前、ついに壊れてしまった。
インクを交換したら、そのインクがまったく出なくなってしまった。
ノズルのクリーニングを何度してもダメで、別のインクも切れたのでこれも交換したら出なくなってしまった。

まあ仕方ない、これだけ頑張ってくれたのだからとあきらめたのですが、ものは試し、壊れているのだからと、叩いてショックを与えたり、ドライヤーでヘッド部分を少し温めたりしてみた。
するとなんということか直ってしまった。

その後は順調に動いています。


ここで突然ですが、この写真をご覧ください。



ツマグロヒョウモンが花に来ている写真は、どこで、いつごろ撮影したものでしょうか?

実は後ろのビル群は新宿の高層ビルで、モード学園のコクーンタワーを建設中なので、2017年の夏です。
そして撮影場所は京王デパートの屋上の植木や花の売り場です。


「昆虫撮影を楽しんだ15年」というフォトブック内の写真を今までも紹介してきましたが、この写真もその中からです。

そこに載せたキャプションがこちらです。



ということで、この写真がエプソン賞というのに入り、先ほどのプリンター入手につながりました。

とはいってもそろそろ最新プリンターに変えようとしていますが、新型コロナの影響か、最新機種が注文して2ヶ月経っても入荷未定で、どうしようか迷っているところです。
 




ハムシをフラッシュ使用のカメラ内深度合成で撮る(題名を変更いたしました)

2017-10-20 17:14:45 | 写真撮影、機材

寒くなり、今週は12月の気温の日もあった。

いよいよ虫は見かけなくなり、仕方ないと手すりを見ていくと、だんだんにぎやかになってきた。

直径4センチくらいの手すりに、小さな虫がじっとしていた。

 

もう少し近づいて撮影してみた。

 

 

マダラアラゲサルハムシだと思う。

調べると、マダラカサハラハムシという別名もあるようだ。

追記)  コメントでクロオビカサハラハムシとご指摘がありました。

         もう少し調べて正式に訂正します。題名はハムシに変更しました。

追記2) マダラアラゲサルハムシと書きましたが、クロオビカサハラハムシということに訂正いたします。

     てんとう虫さんありがとうございました。

     尾園暁さんにも教えていただき、また下記ページを紹介していただき、この仲間にはたくさんの似た種類がいることを知りました。お礼申し上げます。

 http://www.coleoptera.jp/modules/xhnewbb/viewtopic.php?topic_id=105

 

じっとしているが、少しつつくと動くので死んではいないようだ。

正面から撮影してみる。

 

 

なかなかいい顔をしているが、普通に撮ったのでは、眼の周辺にしかピントが合わない。

こんな時は深度合成をしたいのだが、かなり暗いところなのでフラッシュ使用でないと撮影は難しい。

しかし、フラッシュ撮影でも発光量をマニュアルで弱くすれば、発光間隔も短いので手持ち撮影で深度合成できるのではとやってみた。

今まで手持ちの深度合成はやっているが、フラッシュ使用は初めてである。

2度「合成できませんでした」と出て失敗したが、3度めはカメラを持った手とレンズ先端を手すりに載せて何とかできた。

 

ステップを5としたので、ピント間隔が短く後肢先端までピントが合わなかった。

まあ、三脚でしっかり固定して、ステップ6とすればもう少し良いのだろうが。

 

ちなみに深度合成8枚の写真の1枚目はこんな写真である。

 

 

フラッシュ使用でも深度合成が手軽にできることが分かったのは良かった。

 

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII  M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro  ISO800 1/50 f4.5

 


TG-3のフォーカスBKTを使った深度合成に挑戦

2014-08-22 20:16:49 | 写真撮影、機材
今も、 OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough による深度合成に挑戦中です。

ネット上でも、沢山素晴らしい写真が出てきましたね。

7月18日の深度合成記事では、カメラ内の深度合成モードを使ったものでした。
簡単で良いのですが、800万画素になってしまうのと、ISO感度がオートしかなく暗いと感度が上がって画質も落ちるのが欠点でした。
ブログにアップするには問題ないのですが、展示用にA3サイズにプリントするにはちょっと苦しい。

以前、タデノクチグトサルゾウムシで、顕微鏡モードにある、フォーカスブラケットを使用して自動で10枚ピントをずらして撮影して、パソコン上で深度合成するのに挑戦した。

今回もう少し詳しく書きます。

今回のはこれですが、とても満足いくものではないのですが、いろいろとわかってきた。





クワカミキリの顔だが、まず撮影で苦労した。
じっとしているようで、微妙に動いているのである。
何回も撮って、10枚がなるべく動いていないものを採用したが、やはり最初と最後でわずかに動いていた。

パソコンでの深度合成は、フォトショップを使用すれば良いらしいのだが、使っているのはフォトショップエレメンツなので、この機能はない。
以下のサイトを参考に「CombineZP」と言うフリーのソフトを使用した。

最近昆虫の本をいくつも目にする丸山宗利さんのサイト

わかりやすかった深度合成ことはじめのサイト

合成の方法はわかったので、あとは良い被写体を、良い光で、なるべく絞って、30枚くらいのブラケットで、ブレなく撮れればいいのだが、これが難しい。

ちなみに、今回はISO400、1/15、f4、ピント間隔は標準で10枚での撮影である。
TG-3では、ピントを細かく指定して、20枚と30枚の撮影もできる。
あれだけアップにするともっと手前も奥もピントを合わせたいので、枚数を多くしないと駄目のようだ。

深度合成する前は、片方の複眼の一部に合わせると他は皆ボケて撮れてしまうくらいなので、、良く30枚くらい撮影していると聞くが納得である。

今回のものでも、大判プリントで、コンパクトカメラとは思えないくらいに出来た。
まあ、楽しみながらもう少しやってみよう。


最後に、カミキリムシですが、何で複眼の真ん中から触角が出ているのだろう。
いつも思うが、不思議だ。
もっとも、人間の感覚で見るからであって、カミキリムシにとってはこれがベストなのだろうな。




深度合成 (OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough)

2014-07-18 10:58:17 | 写真撮影、機材
深度合成と言う言葉を知ったのは、何年も前の小檜山賢二さんのゾウムシの写真展だったと思う。
なんだこの写真はと、その時は本当にビックリした。
ただし、その時はマイクロプレゼンスと言って、すごい機械を使って撮影合成していると聞いた。
その後、パソコンでのソフトがいろいろと出てきて、いろいろとWeb上でも目にするようになった。
マクロ撮影で超接写撮影だと、いくら絞っても眼だけにピントがあって、ちょっとずれたところはボケボケと言う写真になってしまう。
それが深度合成すると全体的にピントがあった写真になる。

自分でもやってみたいと思いながら、三脚使用で少しづつピントをずらして何枚もの撮影が面倒そうなのと、合成作業に時間がかかるなどでなかなか手が出なかった。

今年6月に発売された、OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough は、撮影時に1秒位でこの深度合成が出来ると言うので、どんなものかと興味を持ち、購入した。
顕微鏡モードで深度合成に設定して、シャッターを押すと微妙にピントをずらして10枚くらい撮影して、1枚目の写真と合成された写真が記録されると言うものです。

実は、6月初旬の発売当日に手に入れたのだが、今まで試行錯誤していた。
と言うのも、ずっとファインダーを覗いて撮影というスタイルに何十年も慣れてしまっているので、液晶を見て撮影のコンデジになかなか馴染めない。

しかし、これはコツをつかめば面白い。


いくつか昆虫を撮影したものを載せてみます。


カタシロゴマフカミキリ 深度合成




撮影1枚目




マダラアシゾウムシ 深度合成




撮影1枚目




イチモンジカメノコハムシ蛹 深度合成




撮影1枚目



1枚の写真では絶対無理なものが、こんな風になります。
これらは、全部手持ち撮影です。
三脚を使用すればもっと良い写真になると思いますが、手持ちなので、微妙に手振れしているのを無理やり合成しているのではないかと思います。
もちろん、手ぶれしないように手を幹に押し付けたり、工夫はしています。

まあ、マイクロプレゼンスとはまるで違いますが、コンデジで簡単にこんな風に遊べるのがいいですね。

昆虫写真家の、海野和夫さんや尾園暁さんや田中博さんのHPには、TG-3の素晴らしい作例があるので、負けないように??頑張ってみます。

このカメラには、GPS機能と、Wi-Fi機能があるのも自分にはいいです。
水深15mも撮影可とあるが、まあ潜りはしないですが、水中の昆虫も撮ってみたい。