南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

ガロアアナアキゾウムシ

2024-06-27 10:55:09 | ゾウムシの仲間
先日、尾根緑道を自転車で走っていたら、沢山ガクアジサイが咲いていた。

以前、フタオビアラゲカミキリがいたガクアジサイのところを通りかかったので少し探してみたが、見つからなかった。

このブログには今まで2回載せています。 → クリック

花が、もう盛りを過ぎているから、いないのだろうか?

でも、花ではなく葉の上に、やや大きなゾウムシがいた。




近づいてみると何ともデコボコな模様。





ガロアアナアキゾウムシのようだ。

今までも撮影していたのだが、このブログには初登場です。

このあと、ゆっくりと動き出し、下の方へ隠れてしまった。





ホオジロアシナガゾウムシ

2024-06-25 13:05:32 | ゾウムシの仲間

このブログの左側にプロフィール欄がありますが、そこに小さなゾウムシの写真が載っています。

なぜこれを載せたのか、はっきり覚えておりませんが、これがホオジロアシナガゾウムシです。

最近見てなかったのですが、そのホオジロアシナガゾウムシがアカメガシワにいるのを見ました。

今までこのブログに載せていなかったみたいです。




柔らかな茎の先端が切られているのは、きっとこのゾウムシのしわざです。

大きさは8mmくらいでしょうか。

顔の部分を拡大してみました。




ホオジロと言っても実際は胸の脇が白っぽいのですね。


同じようにアジサイの茎の先端を切るシロオビアカアシナガゾウムシというのもいます。 → クリック






トホシオサゾウムシ

2024-06-16 11:33:25 | ゾウムシの仲間

最近このトホシオサゾウムシを見る機会が多い。

検索すると、このブログに今まで載せていなかったようだ。

ササの葉の上にいたが、7mmほどと小さいのに目立つ色である。





拡大してみると、こんな形。





数えたことはないが、10個も星があるのだろうか?

ゾウムシの仲間だが、ゾウムシ科ではなくオサゾウムシ科で、オオゾウムシやコクゾウムシの仲間。


この後簡単に飛び去ってしまった。




ナガフトヒゲナガゾウムシ 2

2024-06-09 11:10:15 | ゾウムシの仲間

5月28日にナガフトヒゲナガゾウムシの記事を載せて、その時に「これも、コナラの伐採木などでそのうち見つかりそうだが。 」と書いたところ、その通りのコナラの伐採木に出てきた。





じっとしているので、近づいて撮影。






動かないのは、どうやら樹皮かじっているようだ。


昨年まで伐採木を見ても全く見当たらなかったが、知人によると、ここに2匹いたという事なので、やはり増えて来ているのだろうか?



ナガフトヒゲナガゾウムシ

2024-05-28 12:30:07 | ゾウムシの仲間

またまた、Tさんから連絡をもらった。

珍しい虫を確保したという事だ。

Tさんのマンションの階段や壁には、夜の間に次々と珍しい虫が訪れる、なんという羨ましい所なのだろう。

先日のルイスホソカタムシもそうだし。

早速見せてもらったのがこれです。






これでは、はて何の仲間だろうと思ってしまうが、ヒゲナガゾウムシの一種。

横から見たいので、細い枝に乗ってもらった。






ゾウムシの顔には見えない。








ナガフトヒゲナガゾウムシで、保育社の甲虫図鑑には「稀」と出ている。

1980年ころに日本に入ってきた東南アジアからの外来種のようだ。

最近は報告も多く増えて来ているようである。

これも、コナラの伐採木などでそのうち見つかりそうだが。






マダラアシゾウムシ 2024

2024-05-26 19:01:53 | ゾウムシの仲間

一口にゾウムシと言っても、大きいのから極小のものまでいろいろいる。

マダラアシゾウムシは、ゾウムシの中では大きい方で、のっそりという感じで歩く。

毎年のように見つけるが、やはり写真を撮ってしまう。

ヌルデの木にいるが、日陰で逆光だと本当にみつけにくい。





中央の下にいるのだが、何とも樹肌にそっくりで、実際にはこの写真よりも暗く見つけにくい。

フラッシュで撮影して拡大するとこんな感じ。





2匹だった。

いつも見つける時には、横からバックが明るいところでの、シルエットを探す。(これは上とは別の日の撮影です。)




しかし、見事な色と形である。



コブクチブトサルゾウムシ 2024

2024-04-30 22:50:20 | ゾウムシの仲間
この時期にオカトラノオで見つかるコブクチブトサルゾウムシという小さなゾウムシがいるが、12年ほど前にTさんから教えてもらって撮ったことがある。

その頃は毎年のように撮影していたが、その後、真剣には探さなくなり、ここ数年は見ていなかった。

しかし今年は、少し時間かけて探して何度か撮影することができた。

このコブクチブトサルゾウムシは、12年前に検索した時に写真がTさんと私の写真と唯一町田の人が撮ったのが出てきただけであった。

そして、今年検索してみると12年前と全く同じであったのにはびっくりした。

何しろ見つけにくいことは確かで、食草のオカトラノオがあれば、どこにでもいるわけではないのかもしれない。

まず、葉の上にゴミのような点があるのを見つける。





少し近寄っても2.5mmほどなので、眼の悪い私にはゴミだか虫だかよくわからない。





アリが近寄って来たからか、歩き出したので、虫と何とかわかる。






名前にコブとついているが、真上から見るとどこがコブかよくわからない。






ところが違う角度で見るとなるほどコブがすごい。







少し離れたオカトラノオの葉上で、やや大きめのゴミが眼に入ったので、手のひらに落としてルーペでのぞいたのだが、何だかよくわからない。

しばらくすると二つに分かれて歩き始めた。






これが絡み合っていたので、ゴミなのかよくわからなかったのだ。

とりあえずケースにいれたら、しばらくしてこの状態になった。





横から見るとなかなか立派な形である。

今、産卵して、5月下旬には幼虫が見られるようになる。

以前これらを記事にしているのでクリックして見てください。

2012年「南大沢季節便り」 → クリック

2014年「南大沢昆虫便り」 → クリック







イタヤハマキチョッキリ 2024

2024-04-13 23:02:42 | ゾウムシの仲間

今年は、先日このブログに載せたファウストハマキチョッキリが沢山出てきているが、そろそろイタヤハマキチョッキリが出てこないかと探していた。

地元にこのふたつのチョッキリがいることが分かったのが、2018年だった。

その後、ファウストは毎年の様に見つかるが、イタヤは出てこなかった。

今日は日差しも強く気温も上がり、Wさんと何がいるか探していると、ついに大きめの輝くのがいた。




7mm位と、ファストハマキチョッキリよりかなり大きい。

2018年に載せた写真ですが、このくらい違う。




久しぶりに見つけたが、元気いっぱいであっという間に飛び去ってしまった。





ファウストハマキチョッキリ 2024

2024-04-06 18:54:03 | ゾウムシの仲間

今年は、桜の花が咲くのが遅かったが、イロハモミジも花が咲くのが遅くて、やっと咲き始めた。

2018年に初めて我が家近くで見つけたファウストハマキチョッキリだが、毎年のように現れる。

そして今年は、昨年より半月ほど遅かったがやっと現れた。




同じ場所に7本ほどあるモミジだが、毎年見るのはその中の1本の木である。





4mm程だがこの色がなかなかいい。

ここには、これからやっといろいろな虫が集まってきそうだ。


以前のファウストハマキチョッキリ関連の記事はこちらです。






ツツゾウムシ or コゲチャツツゾウムシ 2023

2023-07-02 17:33:28 | ゾウムシの仲間

手すりに、以前見たことがある気がする10mm強のゾウムシがいた。

名前が出てこないが、帰って調べればわかるだろう。




よく見ると小さなダニが2匹ついていた。

今年は、ゾウムシについているダニが多いような気がする。

ところで、これは何かと調べるとツツゾウムシだった。

そうだ、8年ほど前に撮っていてブログに載せていた。 → クリック

これには似ているコゲチャツツゾウムシというのがいて、触角、中胸腹板突起、中・後脛節端の刺毛列で識別するとある。

何となく、触角は撮っておいた方がいいなと思い撮影したのだが、そのほかは全く忘れていた。

触角第1中間節が第2中間節が等倍がツツゾウムシ、1.5倍がコゲチャツツゾウムシという事だが・・・






触角の最も元の部分は柄節、次が第1中間節、第2中間節と続くが、これは1.3倍くらいで前回のと同じ。

これではよくわからない。

腹側や脚なんて撮らなかったし。

何とも進歩のない話である。

という事で、次回巡り合った時にまた持ち越しである。









ホソチビゾウムシ 2023

2023-05-28 11:15:45 | ゾウムシの仲間

2年前に初めて見て以来、この時期になるとつい探してしまうのが、ミソハギにいるホソチビゾウムシ。

先日見に行くと、なかなか見つからない。

ところが、ひとつ見つけると次々と見つかる。




1.5~2.0mmと小さいので眼が悪いと小さなゴミにしか見えない。

最近は、90mmマクロを付けて試行錯誤しているので、小さな虫の複眼がどのくらい撮れるのか試してみた。

撮ろうとすると結構動きすぐに葉裏に隠れてなかなか撮りにくい。




1.7mmほどの虫の複眼がこのくらい撮れたが、何ともピントが浅い。

絞りf/ 6.3でフラッシュ撮影で、トリミングしてます。

これを正面からも撮影。





やはりピントが浅いので、深度合成したいが、じっとしないのと風があるので難しい。

容器に入れて何度か挑戦してやっと撮れた深度合成画像がこれです。




微妙にピントずれを合成したような感じで、いまいちだが足までピントは合っている。

もう少し、挑戦してみよう。


以前のブログを見ると、昨年は全く同じような記事を書いていた。→クリック



アカコブコブゾウムシ

2023-05-11 17:33:59 | ゾウムシの仲間

公園の落ち葉や枯枝を集めておくところの木枠の上を見ると、歩き回っている虫がいることがある。

今日はアリしかいなかった。

しかし、上枠の端にしがみついている、10mm弱のゾウムシらしき影が見えた。

ここは、木陰なのでちょっと見にくく数mmでは探すのが大変だが、10mm近いので気が付いた。




これは以前見たことがあるゾウムシだ。




じっとして動かないので、顔も撮影してみた。





背に二つコブがある、アカコブコブゾウムシだ。

体は赤いが、胸と頭は黒くて、赤い毛がはえていた。



ヨシブエナガキクイムシ

2023-04-30 16:56:26 | ゾウムシの仲間

本当に沢山の伐採木が公園や緑地のあちらこちらに散乱している。

それだけナラガレの被害が大きく、昨年から今年にかけて、大量伐採された。

そろそろ、そこに虫が出てきそうだがまだ少ない。

でも先日、小さな3mm程のゆっくり歩く虫がいた。




茶色で尻が黒く両端がとがっている。



よく見ると尖っているのは尻ではなく上翅の先端のようだ。

調べるとヨシブエナガキクイムシのオスのようだ。

以前一度撮っていたが、このブログには初登場だ。

ゆっくり歩くのでじっくり撮ろうと思っていたら、あっという間に翅を開いて飛び去ってしまった。

何だか、飛べるように見えなかったが・・・


ほとんどのサイトでは、ナガキクイムシ科となっていたが、ゾウムシ科の1亜種になったようだ。






ササセマルヒゲナガゾウムシ

2023-04-12 18:23:38 | ゾウムシの仲間

前回手すりの昆虫だったが、今回も手すりにいた虫です。

いつもさっと手すりの上面を見て行くだけだが、この日も同じような虫しかいなかった。

でも何となくだが、ここはと感じて下側をのぞいてみたら、大きめのヒゲナガゾウムシがいた。




見たことがない、10mm以上あるヒゲナガゾウムシがじっとしていた。

撮りにくいので枯れ枝に乗ってもらったら、歩くのが早い早い。





そして、あっという間に地面に落ちてしまった。

これがまた見つけにくく動かないとなかなかわからない。




再度、枝に乗ってもらい正面を撮ったら、やはりヒゲナガゾウムシの顔だ。




そして、翅を開いて撮る間もなくあっという間に飛んでしまった。


帰宅後、調べるとどうやらササセマルヒゲナガゾウムシのようだ。

似たのが何種かいるようだが、多分ササセマルヒゲナガゾウムシでしょう。

過去に人が見つけたのを撮らせてもらったことがあるが、全く忘れていた。

数mmのゾウムシも多いが、この位大きいとなかなか撮りがいがある。




マルムネチョッキリ 2023

2023-03-28 18:53:40 | ゾウムシの仲間

3月は比較的天候が良かったのだが、22日からずっと曇りや雨が続いている。

せっかくイロハモミジの芽吹きが始まったのだが、22日以降撮影していない。

前回ファウストハマキチョッキリを載せたが、同じ21日にマルムネチョッキリも出ていた。

毎年、この木に最初に出て来るが、例年とほぼ同じである。




次の22日にもいた。




じっとしていたが、拡大してみると・・・




真っ赤な部分を食べて、食事中だったようだが、初めて撮影した。

晴れたらまた行ってみよう。