南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

コシジマルトビムシか、コシジママルトビムシか?

2015-03-06 09:33:02 | トビムシ
先日のマルトビムシのその後についてです。

手すりの上を本当に小さな、2mm弱の虫がたくさん歩いていたのがこれで、マルトビムシの仲間と教えてもらった。






ジャワカ零さんから、コメントをもらいマルトビムシの詳しい論文を教えてもらった。
この中の「オープンアクセス」をクリックするとPDFで見ることができたが、大変詳しい。

これによると、クモマルトビムシ科クモマルトビムシ属の「コシジマルトビムシ」が近い。

ところが、ネット上で検索して出てくるのは「コシジママルトビムシ」と言う方が圧倒的に多い。
同じような写真についてである。

「コシジマルトビムシ」は、新潟県の越路町で最初に発見されたと言う記事もある。

そして、上記の論文は何人もの専門家が書かれているので、「コシジマルトビムシ」が正しいと思われる。

「コシジママルトビムシ」と書かれているのが、どうしてこれほど多くなってしまったのかわからないが、ネット世界の落とし穴か注意しないといけないなと思った次第である。

余談だが、この虫はセッケイカワゲラなどと共に、雪の上を歩いている虫として知られているようである。



今回撮影したのが、コシジマルトビムシかどうか断定するのは難しいが、なかなか面白いマルトビムシ撮影その後であった。




マルトビムシの仲間

2015-03-04 18:05:45 | トビムシ
相変わらず、手すり上の微小昆虫です。約2mmくらいの大きさ。

今が一番多い時期なのか、ゆっくりゆっくりといくつも歩いています。






上から見たところで、眼は可愛いのですが、黒い眼のようなところに小さな個眼がいくつかあるようです。






マルトビムシの仲間と言う事ですが、はっきりと種名はわかりませんでした。

背の模様はみんな違うみたいで、様々でした。

歩く方向を変えようと、指で行き先を遮ると、ゆっくりと向きを変えます。
あまりやると、びゅんと飛んで一瞬でいなくなります。
なるほどトビムシだ。

しかし足は細く、これで飛べるのかと思ったが、ウィキペディアには次のように書かれていた。
「腹部下面には腹管(粘管)という管状の器官がある。叉状器(または跳躍器)と呼ばれ、普段は腹部下面に寄せられ、
腹面にある保持器によって引っかけられている。捕食者などに遭遇した際にはこの叉状器が筋肉の収縮により後方へと
勢いよく振り出され、大きくジャンプして逃げることができる。」

なるほど、腹側を撮れば良かった。
しかし、2mm弱のものを裏返して腹から撮れるのか???






トビムシ目 
体長 約2mm
撮影 2015/03/02 八王子市別所  OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough



アヤヒゲナガトビムシ

2015-03-02 18:41:13 | トビムシ
相変わらず、手すりの上には微小な生き物がいる。

2mmくらいでヒゲの長い、見たことのないのが、走っていた。
歩くのではなく、全速力で走ると言う感じ。

まあ、撮りにくいこと。







何だか全くわからなかったのだが、数日後ジャワカ零さんに会って、アヤヒゲナガトビムシと教えてもらった。

なかなか、赤い色もデザイン的にいい感じである。

長池公園生き物図鑑にも、登坂さんが登録しているのが見つかった。

小さな生き物は、まだまだ見たことがないのがたくさんいる。




トビムシ目 オウギトビムシ科
体長 約2mm
撮影 2015/02/24 八王子市別所  OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough