真冬にゲンジボタルの話とは? と思ったのですが、地元の情報提供です。
南大沢の隣の駅、多摩境駅から少し歩いただけでゲンジボタルの見られる谷戸がある。
我が家からも歩いて20分程だろうか。
片所(かたそ)谷戸というところで、10年以上前に知って南大沢季節便りにも何回か載せている。→ゲンジボタル
その後、ここ周辺でホシザクラ(最近はタマノホシザクラと言うらしい)という希少種の桜もたくさん見つかったところである。
地元の人が保全活動をして、毎年ホタルのシーズンには観察会なども開いている。
観察会には、通常立ち入ることもない若い人や、小さな子供を連れた家族なども大勢訪れてにぎわい、こんな機会から虫に触れ合う子供も出てくると思うのだが。
三方が住宅地、緑地、墓地に囲まれ上流は多摩境通りが通って、奇跡的に残ったホタルの谷戸である。
10年ほど前に、谷戸周辺の開発計画が出て、交渉の結果、谷戸については開発はなくなったと聞いていた。
(この時はホシザクラを守ろうというのが前面に出ていたが。)
さてしばらくぶりに先日何気なく行ってみたら、隣の緑地は伐採が進み見通しが良くなっていた。
まあ、宅地造成が始まったとは聞いていたので「そうかついに始まったのか。」と、思いながら谷戸の上流から入って下流へ進むと「エッ、何これ」。
この写真の右のカーブしている道の左側は谷戸なので、ここは残ると思っていたのだが。
谷戸の下流地域1/4くらいが造成中。
下の写真は、反対側から見たところです。
これで、今年のホタルの発生はどうなるのだろう。
経緯については、こちらの地元の守る会のホタル通信151号をご覧ください。
ビックリしたので、整地中の写真だけで、残された谷戸の写真を撮り忘れました。
地主の方の都合もあるとは思いますが、これだけ人口も減って空き家が多い時代に次々と宅地造成しなくてよい施策はないのだろうか。
まあ、多摩ニュータウンという大規模造成地に住んでいるので、複雑な思いである。