南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

ノミバッタ 2024

2024-05-03 17:42:41 | バッタ・コオロギの仲間

昨日、伐採木が積んである隙間から出ている葉の上に、小さな虫のようなものが目についた。




これはもしかすると、久しぶりに目にするノミバッタか?

なるべく横から撮影しなくては。





やはりノミバッタだったが、右の大きな後肢がなく、ケガしている。

反対側も撮影。




大きな後肢はあるが、重症のようだ。

大地沢では8年ほど前に撮っているが、地元では10年ぶりの再会である。

もう少し撮ろうとしたら、一瞬でジャンプして全く見えなくなってしまった。

片足でもジャンプできるのか?

以前撮ったきれいなノミバッタはこちらです。




大きさは5mmほどですが、50cmほどジャンプするので、体長の100倍くらい。

水にも浮いて、その水面からもジャンプ出来るのはすごい。

以前のブログはこちらです。 →  クリック
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ミヤマセセリ

2022-03-25 16:27:45 | バッタ・コオロギの仲間
最近は桜や野鳥の写真撮影をしていて、「南大沢季節便り」の更新の方が多かった。

寒緋桜のこんな写真などです。




早咲きのサクラや野鳥の詳細はこちらでご覧ください。→クリック



徐々に昆虫も出てきたので、こちらも更新していきます。

早春に最初に出て来るコツバメというチョウがいないかと探しているが、まだ見つからない。
地面をさっと飛ぶチョウがいたが、コツバメとは違いミヤマセセリのようだ。
ところがこれが地面にとまると見つけにくい。




この写真の真ん中ですが、小石か枯葉かわからない。

60mmマクロレンズで何枚か撮りながら、徐々に近づく。




この写真をトリミングしてみた。
羽化したばかりできれいなオスだ。




前回のルリタテハは成虫越冬だが、コツバメやこのミヤマセセリは羽化したばかりの成虫が早春に現れ初夏には消えてしまう。

今までのミヤマセセリ初撮りの記録を見たら、3月27日だったので、新記録だ。

次はコツバメを撮ろう。



深夜のカネタタキの演奏

2021-11-04 17:37:32 | バッタ・コオロギの仲間
8月に、我が家のキッチンに入り込んできたカネタタキの記事を書いた。


その時のカネタタキです。





その後10月のある日、また深夜にキッチンでカネタタキのかすかな演奏が聞こえた。

どこから聞こえるのか、方向が定まらないくらい小さな音で、チンチンチンと。

カーテンの裏の網戸のところにいた。

短い動画を撮ったのでユーチューブでご覧ください。




しかし、なぜ毎年のように何度もキッチンに入り込むのだろう?



キイロテントウ幼虫

2021-10-30 18:33:07 | バッタ・コオロギの仲間

秋も深まり、手すりの昆虫もだんだん見られるようになってきた。

先日のこと、ものすごく小さなテントウムシの仲間の幼虫がいた。




見たことのある模様だが、なんだか思い出せない。

もう少し大きくすると、鮮やかな黄色と黒。




大きさは5mmくらいだっただろうか。

帰宅後調べると、以前撮ったことがあるキイロテントウの幼虫だった。

ちなみに成虫はこんな名前の通りの黄色い小さなテントウムシ。




普通テントウムシの仲間は、アブラムシを食べるのが多いが、これはうどん粉病菌を食べるそうだ。



ササキリ

2021-09-25 11:04:55 | バッタ・コオロギの仲間

今年の6月にこんなササキリの幼虫をこのブログに載せた。






ササキリ坊やと呼ぶ人がいるようだが、初夏には沢山目にするし、触角は長くかわいいし、割とじっとしているので撮影もしやすい。

そこで何度かこのブログに登場させた。→ クリック

見ると全部幼虫であった。

そう、成虫はあまり目にしない。

それほど減ってしまうのかもしれない。

先日、公園の手すりでじっとしているのがいた。







やはり触角は長く立派だ。

相変わらずあまり動かずじっとしていたが、6月からだんだん成長して、今は繁殖活動も終えてのんびりしているのだろうか?

こんな目立つところよりも、ササヤブや草の中でゆったりしている方がいいのでは思うが、余計なおせっかいか?




カネタタキ

2021-08-12 22:00:44 | バッタ・コオロギの仲間

昨夜遅く、どこかで小さく、チンチンチンと鳴く声が聞こえた。

カネタタキだ。

でも、ほんの一時鳴いただけなので、外なのか室内なのかわからない。

8月になると鳴き始め、数年に一度くらい室内に入り込んだりする。


夜中に目が覚めて、キッチンで水を飲もうとしたら、また鳴き声が聞こえた。

どこで鳴いているのか、この声がなかなか方向が定まらない。

水を飲んでいると、目の前のシンクの端を10mmくらいの虫が一定速度で歩いて行く。

急いで確保用の容器を持ってきてキャッチ。

眼鏡なしなのでボヤっとだがカネタタキだ。


そして朝になって撮影した。




カネタタキのオスの成虫だ。

右の後肢と右の触角の先端が欠損だが、元気に歩き回る。




ベランダに逃がしたので今夜鳴くかと思ったが、どうもどこかへ行ったか鳴き声はない。

ちなみに鳴き声はここの動画で聞けます。



この鳴き声、なんとなく好きです。






ササキリ 幼虫

2021-06-29 20:44:06 | バッタ・コオロギの仲間

ヒメジョオンが沢山咲いているところがあった。



このヒメジョオンですが、なぜハルジオンに対してヒメジオンと言わないのでしょう?  

以前からの疑問???

小さな「ョ」が入って、ヒメジョオンと言います。

まあ、字に書くとこうですが、読む時や言う時は「ョ」があってもなくても同じようですが。

この際調べてみたら、漢字では春紫苑、姫女苑と書くそうです。

なるほど。

こちらに書いてありました。→クリック 



さて本題です。

この場所のヒメジョオンの花の上には、他の場所よりも本当にいろいろな虫が、それこそ沢山いた。

特にササキリの幼虫が何十と見られた。

こんなふうに目に付く。





まあ、花だけでなくこんなところにもいた。






何となく愉快な顔で触角が長いので、つい写真に撮りたくなる。

アップでも。





でも数mmの大きさなので、どうも全体にピントが来ない。

どうしても気になり、翌日小さな三脚を持ってまた出かけ、深度合成で撮影してみた。

しかし三脚でカメラを固定しても、わずかの風で花が揺れ、また触角や口を微妙に動かし、8枚撮影する間にもじっとしていない。

何回か撮って、あまり満足ではないが頭の先から尻までこの程度であった。





もう少し全体の深度合成はこちら。




まあ、たくさん撮ってしまったが、楽しませてくれた。




ヤブキリとヒメギスの幼虫

2021-04-12 11:40:48 | バッタ・コオロギの仲間

キリギリスの仲間の幼虫も出始めた。

よく見るのはヤブキリの幼虫。




何でこんな目立つところにいて、じっとしているのだろう?




カメラを近づけても、とぼけた顔をして知らんぷり。



地べたの草の中に隠れていたのは、ヒメギスの幼虫。






ジャンプしてここに入ったのでわかったのだが、じっとしていれば見つけられない。






カメラを近づけた瞬間、ジャンプして見失ってしまった。


いつも思うのだが、1年以上にわたって世界中のヒトは、新型コロナの影響で全く生活が変わってしまったが、同じ地球上にいてもそれ以外の生物は全く関係ないようである。
イヌなどのペットは多少影響があったのかもしれないが。





カネタタキ

2018-12-09 10:46:16 | バッタ・コオロギの仲間

いよいよ師走らしくなって寒さも増してきた。

昨日我が家の入り口で小さな虫が床にいるのを見つけた。

近寄ってみるとカネタタキのオスのようだ。

この寒さでもいたのかびっくりし、生きているのかと、ちょっと触ると50cmほどジャンプした。

 

調べると、カネタタキは比較的遅くまで見ることができ、12月まで普通にいるようだ。

夏に、どこからともなく室内に入ってきて、小さな声で鳴くのを聞くことが好きなのだが。

 

 


マダラスズ

2018-11-17 16:33:15 | バッタ・コオロギの仲間

今日、紅葉を撮影しようと近くの公園に行ってみた。

ほとんど人けのない日当たりの良い公園だが、地面を熱心に見て何かを探している二人連れがいた。

遠くで見ていると、何かを採っているようだが全く分からない。

桜の木の下の落ち葉が積もっている平坦なところである。

 

 

近づいて聞いてみると、コオロギを採っているとのこと。

どんなのか見せてもらうと、10mmもないくらいで小さくてよくわからない。

探し方を聞くと地面を見ながら歩くとピョンと跳ぶというのである。

なるほど確かにいるが、これは注意して見ないとわからない。

マクロで近づいて撮ってみようと試みたが、すぐに跳ぶので、何とか撮れたのがこれ。

 

 

このコオロギの名前は?と聞いたが、わからないという。

帰って、調べてみるとマダラスズで翅が短いのでメスのようだ。

都市公園にもよくいるとのことである。

この広場に、こんなにたくさん今どきいるとは知らなかった。

 

何のために採っているのかと聞いたら、トカゲの餌だとのこと!!!

きっと珍しい外国産のトカゲだろうと思ったら、ニホントカゲだがかわいいとのこと。

この人は、マダラスズを見つけるのも、つかまえるのも非常に手早い。

自分の知らない世界をいろいろと教えてもらった。

ちなみに、この二人は女性でした。

 

 

 

 

 


ウスグモスズ? 幼虫

2018-08-31 16:52:47 | バッタ・コオロギの仲間

しばらく前のことですが、風呂の掃除をしていたら壁の隅に何か数mmのものがあり、よく見ると何だか動いたような気がした。

これは、小さな虫かも知れない。

容器に入れてルーペで見ると、コオロギの仲間の幼虫のようだ。

早速撮影してみる。

 

 

数mmなので肉眼では全く分からなかったが、結構触角が長く涼しげな色をしている。

しかし、なんで風呂場にいたのだろう??

 

そのうち触角の手入れをし始めた。

 

 

さらに、器用な仕草で後肢の手入れもし始めた。

 

 

ところで、この虫は何だろうとかなり調べてしまったが、何のことはない以前このブログに載せていたウスグモスズの幼虫のようだが、たぶん合っていると思うのですがいかがでしょうか?

 

 

その時のブログにも書いたのですが、このウスグモスズは全く不思議な虫です。

調べると、「ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界」というブログにいろいろと詳しく出ていたのですが、かなり珍しい外来種です。

 

渋谷区で採集された標本を元に、今まで日本で採集されたことがないということで外来種となったが、外国でも同じ種がどこにもいないというのである。

これでも外来種なのだろうか?

大変不思議な虫なので、興味ある方はいろいろなサイトで紹介されていますので調べてみてください。

 

今では珍しくもないようだが、なぜ風呂場にいたのかは不明のままという、何とも不思議だらけの虫だ。

 

 

 

 

 

 

 


アシグロツユムシ 幼虫

2017-08-08 10:02:27 | バッタ・コオロギの仲間

数日前、アシグロツユムシがじっとしているのを見つけた。

何枚か撮影しても、ほとんど動かないので、手持ち深度合成をしてみた。

 

 

 

触角も肢もこれだけ長いと全体にピントを合わせることが通常では難しい。

じっとしているようでも、触覚は動かしていることが多いのだが、やはり右の触角をわずかに動かしていたようだ。

 

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro カメラ内深度合成

 

 

 


アオマツムシ 幼虫

2016-08-16 22:03:43 | バッタ・コオロギの仲間

台風が関東に接近して雨が強くなってきた。

昨日は、清水入緑地の上にも雲が浮かんだ青空が広がり、夏らしい天気であった。

 

 

草むらにアオマツムシの幼虫がいた。

 

 

夜中まで鳴くアブラゼミのうるさい季節が終わると、すぐにアオマツムシの鳴き声の季節になってしまう。

8月の終わり頃から鳴き始めるアオマツムシは、移入種だが、完全に定着してしまった。

 

 

今日は、台風の来る前にということで、Mさんに誘われて都民の森へ行ってきた。

同行は、昆虫の師匠のTさん。

久しぶりに楽しかった。

この結果は、いずれ載せましょう。

 


ササキリ 幼虫

2016-07-26 08:33:30 | バッタ・コオロギの仲間

緑の葉にいるとオレンジ色の目立つ、ササキリの幼虫がいた。

ゆっくり近づいたのだが、葉裏に隠れてしまい、やがて半分体を出した。

体長は10mmくらいなのだが、何しろ触角が長い。

 

 

葉を持ってゆっくりと裏返したのだが、ぴょんと飛んで逃げた。

今度は撮りやすいところにとまった。

 

 

横から撮ってみると、後肢の太さが目立つ。

これで大ジャンプが、できるのだ。

 

 

この小さな体で、1mくらいは飛んで逃げてしまう。

その時、着地点は自分で選べるのだろうか?

たぶん、運まかせなのだろう?

体が軽い昆虫は、飛んでも落ちても怪我はないが、もし人間が身長の100倍も飛んだら大変なことになりそうだ。

 


ヤブキリの幼虫

2016-05-05 21:01:38 | バッタ・コオロギの仲間

タンポポの綿毛の中にヤブキリの幼虫がいた。

 

 

 

昨年の4月には、タンポポの花の中にいたヤブキリの幼虫を載せたが、今回は5月なので綿毛の中だった。

 

 

こんな中にいると、気持ちがよいのだろうか。

このくらいの時はタンポポにいることが多く、花弁や花粉を食べるという。

しかし綿毛は食べないだろうと思うのだが。

脱皮して、幼虫でも大きくなってくると、だんだん肉食になっていくらしい。

 

 

肉食になると顎も違ってくるというが、この時期はまだまだ幼い顔をしている。