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南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

今年は早い ファウストハマキチョッキリ

2023-03-21 17:37:29 | ゾウムシの仲間

昆虫の季節まではと、花や野鳥を撮影していたのだが、そろそろモミジも芽生えてきたのでいつもこの時期に行く場所に入ってみた。

そうはいってもいつも通っているところなので、まだ葉も出ていないし早いなあと思いながら横眼で見ていたのだが、気の早い木は少し葉が出てきたので近寄ってみる。




すると早くもファウストハマキチョッキリがいた。




成虫越冬ということなので、待ちきれなかったのか?

4mmほどと小さいが、やはりこのワインレッドに輝くのを見ると嬉しくなる。




最近は毎年見ているが、一番早くても3月25日だったので記録更新だ。

近辺の公園や緑地ではナラ枯れの木を大量に伐採し、あちらこちらに積まれているので、これから次々と様々な虫が現れそうだ。




超微小なホソチビゾウムシ 2022

2022-07-05 17:58:21 | ゾウムシの仲間

昨年6月初めて見た本当に小さなゾウムシですが、今年もいるのか見に行った。

昨年と同じ湿地にはミソハギがあったが、微小ゾウムシはなかなか見つけられない。

葉の中にもぐりこんだ小さな虫を見つけた。




少し葉を開いて見やすくしてもこんな感じです。




そうだ昨年も、なかなか見つからずやっと見つけたが、今年も同じだ。

これを拡大してみると、確かにホソチビゾウムシだった。




それにしても小さい。本当に超微小ゾウムシですね。

今年も健在だった。



カオジロヒゲナガゾウムシ

2022-06-03 12:31:03 | ゾウムシの仲間
我が家では、年中野鳥の声が聞こえる。
春はコジュケイの大きな声。
今は子育てなのかアオゲラの声がいつも聞こえる。
先日は、渡りの途中かキビタキの声も聞こえた。
冬から今に至るまで大きな声で鳴いているのはウグイスで、夜明けから、夕方まで何羽かが違う方向で鳴き競っている。
今はホーホケキョとは言わないで、ケキョ・ケキョ・ケキョと1分くらい鳴き続けたりしている。
そして、6月に入ったとたんにホトトギスの声が聞こえた。

そうすると、昆虫たちも一斉に活動開始のようだ。

少し暗い森の中の古い伐採木に、何だかわからないが虫のようなものが???




フラッシュ撮影すると、これはゾウムシのようだ。
頭がどちら向きかもわからなかったが、下を向いているようだ。

じっとしていたが、少しいじると歩きたくなさそうに動き出した。




久しぶりに見るカオジロヒゲナガゾウムシだった。
大きさは8mmくらい。




最近カミキリムシばかり撮っていたが、ゾウムシもいいなあ。



マダラアシゾウムシ

2022-05-18 18:41:56 | ゾウムシの仲間

前回は小さなゾウムシの仲間、カシルリオトシブミでしたが、今回はゾウムシにしては大きなマダラアシゾウムシです。

ヌルデの木で見かけますが、1週間ほど前に手すりの上にいた。




そこに、大きなアリが近づいてきた。




そのまま無視して通り過ぎるのかと思ったら、急に興味を示し、マダラアシゾウムシの上に乗り始めた。




マダラアシゾウムシは、全く動かず。

しばらくして、大きなアリは、何事もなかったかのように歩き去ってしまった。

ここにドラマは生まれなかった。



そして今日同じような場所でまたマダラアシゾウムシを見た。

ちなみに人差し指の爪くらいの大きさである。




3~5mmくらいのゾウムシが多い中で、大きい方である。



カシルリオトシブミ

2022-05-15 17:27:01 | ゾウムシの仲間
イタドリの葉を見ていると小さな揺籃が付いていた。

そしてその下には、作り終えて休憩中なのか、じっと動かないカシルリオトシブミがいた。




そっと近寄って撮影してもじっとしたまま。





巻く途中で中に産卵をして、自分より大きめの揺籃を作っている。

と言っても、数mmの大きさだが。



近くの葉には、揺籃を作成途中のカシルリオトシブミもいた。






まず、最適な大きさに切り、これから巻いて行くところ。

今回も、完成するまでお付き合いは出来なかった。



ファウストハマキチョッキリ 2022

2022-04-07 18:30:47 | ゾウムシの仲間

昨年は異常に花が咲き出すのが早く、同じようにカエデの芽吹きも早かった。

今年はやっと葉が出て花が咲き始め、低く張り出した枝はこんな感じである。




近づいて葉の上を見ると何かいる。




今年は出るのかなと思っていた、4mmほどの小さなファウストハマキチョッキリだ。

昨年は3月25日に現れたので、今年はだいぶ遅い。

以前はちょっと遠出して、こんなのを見つけると喜んだのだが、2018年に我が家から数分のところにいるのを見つけ、毎年確認している。

何とも、光っているこの色がすごい。




カメラを操作している間に、飛んだのか落ちたのか、見失ってしまった。

ところが違う木にもいた。




緑の葉の上では目立つが、この部分にいると少し見つけにくくなる。

どうしても今年は産卵しているところ、そして葉を巻いているところを見たい。



今年も最初に出てきたマルムネチョッキリ

2022-03-27 18:34:13 | ゾウムシの仲間

毎年見ているカエデの芽吹きが例年より若干遅いようだが、やっと葉も花も見られるようになってきた。
やはり最初に出てきたのが4mmほどのマルムネチョッキリ。






小さなクモの仲間やツマグロオオヨコバイなどはいたのだが、甲虫は今日初めて。

このマルムネチョッキリ、昨年は3月23日、一昨年は3月22日に出てきたので3月27日は若干遅い。

このカエデは、1か月間くらい花が終わるまで、いろいろと甲虫が集まって来るので楽しみだ。




コクゾウムシ

2022-03-10 16:06:34 | ゾウムシの仲間

最近このブログ「南大沢昆虫便り」は、さぼり気味です。

もっぱら、鳥を撮って「南大沢季節便り」の載せていましたので、鳥にも興味ある方は是非ご覧ください。
オオタカや、ダイサギ、モズ、コジュケイなどです。

あと、テレビのアド街ック天国というので、南大沢特集が今週土曜日なので、それも載せてあります。
私の桜の写真が出るかもしれません。


さて昆虫ですが、近くの公園の積もった落ち葉の下にいた小さなゾウムシです。



4mmほどでした。
見たことあるなあと思ったのですが、なかなか名前がわからず、調べたり聞いたりして、どうやらコクゾウムシのようです。
以前撮影したのはこんなにはっきり模様が無かったのと、ネットでもあまり良い写真が出てこなかったのでわからなった。
それとゾウムシ科ではなく、オサゾウムシ科だったので調べ方が悪かった。

昔は貯蔵した米の中に発生したコクゾウムシです。
森の木の下の落ち葉の中で越冬しているのですね。

シフティングでハネカクシは出てもゾウムシは初めて見つけた。
なかなか要領がわからなかったが、この時期沢山昆虫を撮影している「へなちょこ何でも写真」の旅姿さんに、いろいろ聞いて少しわかってきた。



尾根緑道の河津桜も8部咲きくらいになり、いよいよ春ですね。




今年はどんな出会いがあるだろう?



ウスモンオトシブミ

2021-07-10 16:06:47 | ゾウムシの仲間

何日か前からニイニイゼミが鳴き始めていたが、昨日は沢山の鳴き声が聞こえた。

一斉に出てきたようだ。

今日は、ミンミンゼミの声も聞こえた。  早い!!!



午前中は太陽が顔を出したので、ちょっと近所を回った。

遊歩道の脇で、オトシブミのようなものが目に入った。





上に虫がいるように見えて近づくと、久しぶりのウスモンオトシブミだ。





揺籃を造り疲れたのか、休憩中なのか、この形でじっとしている。

これを作るのはかなりの力仕事だと思う。



しばらく他を見て、眼を戻すと何か体勢が違う。





首を極端に下向きにして踏ん張っている。

そうか、まだ製作途中で邪魔が入ったので、休憩どころか様子見で中断していたのかもしれない。

かなりの力で、最後の仕上げをしていた。


まだ暑さになれていないので、昼頃帰宅したが疲れた。








超微小ゾウムシ ホソチビゾウムシ

2021-06-19 12:58:48 | ゾウムシの仲間

Tさんが、ミソハギにいる1.7mmの大きさという超微小のホソチビゾウムシと言うのを見つけた。

これは是非見たいと、早速見に行った。

湿地のミソハギには小さな食痕が沢山あり、これが全部このゾウムシの為ならかなりいそうに思える。

ところがいくら探しても見つからない。

しゃがんで、眼を近づけて一本づつ見て行くと、小さな黒い点が葉の裏にある。




これなのだろうか?

よく見ると小さいがゾウムシだ。

じっとしていたのだが、茎を持って向きを変えて撮影しようとすると、動き始めた。

指の先も入れて撮影すると、このケシ粒くらいの大きさ。







拡大するとこんな色と形。





横から見ると、胴体から口吻の先まで弧を描いている。





一応スケールも入れて撮影すると、確かに口吻をのぞいた体長は2mm弱である。






本当にゾウムシは、当地でもまだまだ知らないのがいくらでも出て来そうである。



ところで、今回調べていて知ったのだが、チビゾウムシと名が付くのでチビゾウムシ科かと思ったら、ミツギリゾウムシ科だった。

更に、アザミホソクチゾウムシなどホソクチゾウムシと名がつくのはホソクチゾウムシ科であったのが、これもミツギリゾウムシ科になったようだ。

参考 ↓



しかし、日本産ゾウムシデータベースは以前の分類である。

ネット上にはいろいろと混ざっており、見る方は混乱してしまう。





モモチョッキリ

2021-05-30 16:58:40 | ゾウムシの仲間

我が家からそれほど遠くはないが、初めて歩く山道で、桃ノ木が数本あるところに出た。

小さな実がなっている時期なので、モモチョッキリでもいないかと見て回るが、なかなか見つからない。

やっとそれらしいのが、小さくシルエットで見えた。

これをワイドレンズでバックを入れて撮ってみるが、これ以上近づけないので、なかなか難しい。








もう少し近くでと思ったら、ポロリと落ちてしまい、もう見つからない。

違う木を見て回ると、今度は葉の上でポーズを決めている。






これももう少し近くでと枝を引き寄せると、またもやポロリで見失う。

この写真をトリミングすると、何とも不思議なポーズだった。






真上を向いて何をしていたのだろう。

他にはいないかと探すが、いくら見ても見つからなかった。



以前撮った写真ですが、こんな実にかじりついているのがいないかと思ったのだが。






とてもいい色をしているチョッキリです。

でも、モモ農家にとっては天敵である。



ハコベタコゾウムシ

2021-05-07 18:53:10 | ゾウムシの仲間

先日、公園で久しぶりにTさんに会った。

ウシハコベにハコベタコゾウムシがいたという情報をもらった。

多分これは今までに撮っていない。

早速教えてもらったところへ行き、ウシハコベのところでしゃがみこんで探してみる。

こんな花が沢山咲いている。





やがて、葉の上にいるのが見つかった。





6mmくらいはあるだろうか、わりあい大きい。





帰宅後に調べるとやはりこれは今まで撮影していなかった。

Tさんに感謝です。

まだまだ、ゾウムシは未撮影種が地元でもたくさんいるので、ゆっくり撮っていこう。

サメハダヒメゾウムシ

2021-04-28 18:52:46 | ゾウムシの仲間

長池公園にマユミは結構たくさんある。
サメハダヒメゾウムシはマユミにいるのだが、以前いたところを通りかかると、気にかけて探してみるのだが、なかなか見つからない。
他のマユミも見るようにしているが、なかなか見つからない。

今回、Wさんが以前見た同じマユミでサメハダヒメゾウムシを見つけてくれた。
やはりこの木が気に入っているようだ。




前は秋だったが、この時期から活動しているようだ。
6mmくらいとゾウムシにしては大きく、すたすたと歩く。

やがてここで立ち止まった。





ちょうど上からも撮れる位置に来た。




本当は真っ黒だが、出たばかりなのか茶色の部分がやけに目立つ。

前回見たのを調べてみたら、8年前だった。
このブログを始める前だったので、「南大沢季節便り」に載せていた。

昆虫を載せる機会が増えてくると、「虫は苦手」と言う声も聞こえてきて、このブログを立ち上げた。

まだまだ、載せたつもりでこのブログに載せていない虫がいるが、見直していこうと思っている。





タテスジアカヒメゾウムシ

2021-04-16 15:33:15 | ゾウムシの仲間

昨日の午後、カミキリやゾウムシが出てくる頃なので、公園で今まで相性の良かった木を見て回った。

いろいろ見ても全く見つからない。

最近眼の調子がさらに悪化して、片目で小さな虫を目視で見つけるのは大変だ。

それでも以前サンゴジュヒメゾウムシというのがいたマユミをジロジロと見ると、なにか怪しいのが見つかった。
しかし、小さくて黒くてよくわからない。
写真に撮ってカメラの画面を拡大して確認すると、どうやら虫の糞かゴミみたいだ。

更に見て行くとヒメゾウムシっぽいのがいたが、これも何しろ小さい。
3mm弱というところか。

そっと逃げないように枝を近寄せて撮影した。






真黒ではなく、やや茶色である。

早く歩き回るが落ちたり飛んだりはしないようだ。





見たことがあるが、名前が思い出せない。





確かにこの白い線は見覚えがある。

帰宅後確認すると、タテスジアカヒメゾウムシで、3年前に山梨へ行った時に標高1500mで一度だけ見ていた。

それが近所の公園にいたのは嬉しい。



ところで、帰宅後に判明したことがもう一つあった。
最初に見つけた虫の糞のようなものはこれでした。





これを大きく拡大してみたら、何と脚があった。




どう見てもムシクソハムシの仲間である。
名前の通り騙された。
マユミにいるのは何だろう?
今まで、仲間のツバキコブハムシというのはこのブログに載せていますので、興味ある方は見てください。→クリック
ビックリする体の構造です。




キイチゴトゲサルゾウムシ

2021-04-10 11:47:12 | ゾウムシの仲間
キイチゴトゲサルゾウムシはこのブログに載せたことがあるが、それは富士山麓のガードレールにいたものだった。

今回のは、今月上旬南大沢のキイチゴにいた。





3mm弱と小さくて、最初虫だかどうだかわからないくらい。





ニセキイチゴトゲサルゾウムシというのもいるようですが、資料が少なくよくわかりません。




いずれにしろゾウムシは、専門家でもまだまだ不明な点が多いようです。