■マーケット
米NY株式相場 上昇↑
NY株式市場は英国を始め、欧州の主要株価が上昇している流れを受け、上昇で始まりました。現在、ダウは2桁の上昇となっています。世論調査で残留派がリードしていると伝わり安心感に繋がっているようです。ナスダック、S&P500も上昇しています。
こうした中、NY市場は英国のEU離脱の影響を織り込めていないのではとの警戒感も漂っています。例えば、英国の売上げ比率の多いS&P500のエネルギー分野の値動きはイギリスの国民投票が発表されてから6月22日までS&P全体を大きく上回っています。原油価格が上昇した事が大きな要因ですが、もし離脱が決まった場合には、大幅に下落する可能性があります。さらにS&P500を構成する企業の国別売り上げを見ると、英国が3位となっており、割合はわずか3%ですが影響は無視できません。
《S&P構成銘柄の売上比率》
1位 アメリカ 68.8%
2位 中国 4.9%
3位 イギリス 2.9%
「残留優勢」で円安進む
為替市場ではイギリスのEU「残留」が優勢との見方が強まり、急速に円安が進んでいます。ドル円相場は一時106円台に乗せました。ユーロ円はおよそ10日ぶりに120円台、ポンド円も一気に3円ほど円安が進んでいます。これまで安全資産として買われていた円を売る動きが加速しています。最新の世論調査やブックメーカーの予想で「残留」との見方が強まっているためです。一方、イギリスで国民投票が始まった日本時間午後3時には一気に1円ほどポンド安円高が進み、一時1ポンド=153円台をつける場面がありました。ロンドンではこの時間帯は激しい雷雨で、天気予報では現地時間の夕方以降も激しい雨や雷雨が予想されていました。天気が悪くて投票率が下がれば「離脱派に有利」との見方もあったことから、投資家のポンドを売る動きにつながったとの声が一部の市場関係者から出ていました。
■【コメンテーター】高橋進氏(日本総研理事長)
・EU残留か・離脱か・国民投票の後で何が起こる?
--経済的メリットと自由になりたいという気持ちを天秤にかけて、一体どちらをイギリス国民は選ぶのか。
「残留派が優勢とのことだが、残留が決まったらメデタシメデタシなのかというと決してそんなことはなくて、英国やEUが抱えているジレンマはまだ残ると思う。EUは域内の人、物、金の移動を自由化して統合していく、法律など色々なものも統一していく。言い換えれば、国家の主権を少しずつ制限して一つにしていくというのがEUをつくる理念だ。それに対して英国は自由貿易は欲しいが人の流れは勘弁してほしいと一種のわがままを言っている。ここでもし英国にわがままを言わせてしまえば、今度は英国以上に困っているEUの国がたくさんあるわけで、彼らそれぞれ火種を抱えている人たちが『じゃあうちも』と言い出す。そうするとEUの統合を進めていくという理念そのものが止まってしまうわけです。でもEUというのは少しづつ国家主権を制限しながら統合していくことがEUの存在意義なので、これを止めるということはある意味で走っている自転車を止めてしまうようなものなので、一挙に後退して瓦解してしまう危険性がある。そういう意味では英国が残ったとしても、英国がいろいろ文句を言う限り、あるいはわがままを言う限りこの問題はずっと残っている。EUの中でも移民が増えてきて各国が同じ問題を抱えている。そこで考えると、米国も実は似ているのではないかと思う。米国も移民が入ってきてトランプが移民がなかった良き時代に戻したいと言っている。でもそれって、EUの人達あるいはイギリスの一部の人達が言っていることと似ているんですけど、果たしてグローバル化した社会の中でもう1回、国家だけの社会に戻っていくのがいいことなのか。そこで西洋全体の民主主義に共通したジレンマが今出て来ているように思う。」
・カリスマの後継者育成・失敗しないための鉄則
--大戸屋のいわゆるお家騒動、昨日はソフトバンクの副社長退任の話もありましたし、どこの会社もカリスマの後の体制を作るのは本当に難しいんですね。
「創業者がカリスマのオーナーが辞めた後、どういうふうにするのかというところは非常に問題で、孫さんの場合も孫さんのカリスマ性が強いから、二百数十億円以上を払って連れてきた後継者を放り出しても、それで済んじゃってますけど、普通の会社だったら大変なことだと思う。そう考えていくと、なぜ最近このような後継問題が色々出てくるのかというと、多分、日本の会社を取り巻く環境が変わって来たんです。例えば創業者が株を持っていること、それから社外取締役が増えてきたこと、それからガバナンスを求める声がものすごい強くなって来たこと、それからファンドなどが株主になって物を言うようになってきたこと。従って経営者が自分の好き勝手に後継者を思惑で選ぶということがやりづらくなってきているというのがあると思う。これから日本の会社はしっかりとどこの会社であっても次のオーナーはどうやって育てるのかという後継者育成プログラムを作って、社長だけでなく取締役・部長・課長・全てのレベルでそのプログラムに則って育てていくことが求められる。よしんば外部からスカウトしてくる場合でも、社内にそういう人的資源がないから外部から連れてくるという風に透明性が高まる。だから日本はこれからコーポレートガバナンスを強化して、後継者選びについてもきちっとシステマチックに対応していくことが求めらえているのではないか。」
--外から連れてきた場合もある程度時間をかけて社内になじんでおかないと、急に陣頭指揮を執るというのは難しいことですね。
「だからやはりプログラムが必要だと思うんですね。」
・ シャープ再建問題から何を学ぶか
--シャープの調査で「シャープ製品を買いたいと思わない」との答えが30%を超えたということだが、この原因をどう見ますか。
「外資と組んだ事が問題ではなくて、組まざるをえないくらい経営陣が有効な手を打てなかったことが問題だろうと指摘している株主が多い。概して日本企業は撤退が後手に回り、攻めの再編をするチャンスを逃してしまって最後の最後でどうしようもなくなって組む。そうすると誰も勝ち組になれない。もともとシャープは消費者目線で「目の付け所がシャープ」と言われていた。だからやはり有機ELなどもあるが、家電にこだわらないで消費者目線であらゆる分野に打って出ればいいのではないか。」
■ニュース
英国民投票 最新情報
イギリスのEU=ヨーロッパ連合離脱を問う国民投票がいよいよ始まりました。投票は、日本時間の24日午前6時に終了し、昼頃には大勢が判明するものと見られます。最新の世論調査では、残留が52%、離脱が48%で、EU残留派がややリードしている情勢です。イギリスの通貨・ポンドも値上がりをしていて、市場はすでにEUの離脱はないものと見込んでいるという見方もあります。そんな中、イギリスの自転車メーカー最大手「ブロンプトン」のCEOはEU残留を希望。会社の売り上げの8割は海外で、そのうち3分の1がEU圏への輸出だからです。また、FX取引システムの開発・販売会社「エルマックス」のCEOは、EUの枠組みから脱し、英政府が自由な政策を決めれば、経済にプラスだとして、離脱すべきと考えています。
【英国・EU離脱か?残留か?世界が見守る「運命の日」】
英国・ロンドン。世界が注目する運命の日。EU離脱か残留か。キャメロン首相、ヴァージングループのリチャード・ブランソン、元サッカー選手のベッカムは残留を支持。一方、ボリス・ジョンソン前ロンドン市長、家電大手のダイソン創業者のジェームズ・ダイソン、ミュージシャンのミック・ジャガーは離脱を支持している。国は真っ二つに分かれた。午前7時、ついに国民投票が始まった。これまで残留派と離脱派の支持率は五分五分。世界が固唾を飲んで見守る有権者4650万人の決断。その先に何が待っているのか。
【「国民投票」優勢なのは】《中継:ロンドン支局/豊島晋作記者》
英国のEU離脱を問う国民投票が日本時間の午後3時から始まった。投票が始まった時は雨が降っていたが今は雨が上がっている。雨が降らないとより多くの人が投票に行くのではないか、もし残留派が多いと言われている若い人達が投票に行けば残留派に追い風になるのではないかと言われている。投票方式は残留なら上の四角( Remain )に×、離脱なら下の四角( Leave )に×を付ける。
早速20人以上にどちらに投票したのか聞くと、ほとんどの人が残留に入れたとのことだった。ロンドンはEUの国々と仕事上の繋がりがある人も多く、残留支持が多数のようだ。また夕刊紙「イブニングスタンダード」の世論調査によると残留支持が52%、離脱支持が48%で、残留支持がややリードする展開となっている。投票は日本時間の明日午前6時に終わり、昼頃には大勢が判明すると見られる。ただそれより前に為替相場からある程度の結果が見えてくるかもしれない。というのは一部の金融機関やヘッジファンドが独自の出口調査を行っていると言われていて、彼らがその調査に基づいて売買を行う可能性があるためだ。既に英国の通貨ポンドは全ての通貨に対して現在値上がりしている。早くも市場がEU離脱はないと見込んでいるとの見方もあり、この後のポンドの動きに注目だ。
【選択の裏に「損得勘定」】
いずれにせよ日本を含む世界にとって大きな決断となるが、国民投票を前に揺れ動く企業と人々を取材した。
英国西部の保養地・ブラックプールの店でコインが売れていた。それは銅でできていて、それぞれの面にEU離脱を差すOUTと残留を差すINが刻印してある。日本円で350円程の手頃な価格とあって購入する客が後を絶たない。EU離脱の是非を問う国民投票は人々にとって歴史的イベントだ。ただ売れているのはコインだけではなく、金も売れる。1kgの巨大な金貨の価格は約450万円だが、国民投票で仮にEU離脱が決まると将来が見通せなくなるため安全資産として買われている。
一方イギリスの企業はどう考えているのか。英国最大の自転車メーカー「ブロンプトン」。最大の特長は簡単に折り畳みができる独自の構造で、電車やバスにも持ち込む事ができる。日本の店舗では価格は1台17万~19万円と高額ながら自転車通勤の広がりなどを追い風に人気を集めている。商品は全て英国の工場で作られ、骨組みの溶接は全て職人の手作業だ。接合部分を滑らかに仕上げるのが腕の見せ所だという。まさにメイドインUKを象徴する商品だ。ブロンプトンは残留を望んでいる。
《ブロンプトン/ウィル・バトラー・アダムズCEO》
「会社としては残留を望んでいる。我々は日本・韓国・中国・カナダなどに輸出している。関税や安全基準などの書類、手続きが何度も必要だ。しかしEUへの輸出は全てが一度で済む。」
ブロンプトンの売り上げの8割は海外でその内3分の1はEU圏への輸出。EUにいる事で関税や安全基準などの書類や手続きなど国内とほぼ同じ手間で巨大なヨーロッパ市場に参入できる。しかし離脱すればそのメリットは消えてしまう。英国を拠点にする大企業が集まる商談会「国際ビジネスフェスティバル」でも残留を望む声が多く聞かれた。
《エネルギー業界関係者》
「イギリス企業の多くは残留を希望している。離脱すれば、先行きが不透明になる。」
《人材業界関係者》
「離脱すれば従業員の移動も難しくなる。」
実際、主要英国企業の約80%がEU残留を望んでいるとのデータもある。
EUからの離脱を訴える企業もある。エルマックスは世界中の金融機関などを相手にFX取引のシステムを開発、提供するIT企業だ。デイビッド・マーサーCEOはEUから離脱すべきと考えている。会社の利益だけでなく英国経済全体の為にも離脱が必要という。
《エルマックス/デイビッド・マーサーCEO》
「離脱すれば短期的に為替市場の変動は激しくなる。市場が大きく動けば会社の収益にはプラスだ。さらに離脱派は英国に長期的なメリットをもたらす。中国やインド、米国などと直接、貿易協定を結べるからだ。」
EUの枠組みに縛られた現状を脱し、英国政府が自由に政策を決めれば、経済はプラスと離脱派の経営者たちは主張する。自分の国の進路は自分で決める。それが離脱を求める人々の最大の主張だ。
《ジョンソン前ロンドン市長》
「我々はEUから民主主義を取り戻す。英国は偉大な国だ。自分たちの進むべき道がある。」
いよいよ始まった国民投票。離脱か残留か、英国は今、大きな決断を迫られている。
【「EU離脱」は合理的か?】
とにかくEUに縛られずに自分達で物事を決めたいというのが離脱派の主張の根幹にある。ただ自由に他国と貿易協定を結びたいと言ったとしても過去の例を見ると4~10年と非常に長い期間かかるのが実情だ。このため残留が合理的と言われている。こうした経済的メリットと自由になりたいという気持ちを天秤にかけて人々は判断していると言えそうだ。以上ロンドンからお伝えしました。
株主総会で“承認”も… シャープ 新たな課題
シャープが開いた株主総会で、台湾の鴻海精密工業への傘下入りが正式に決まりました。シャープな月内にも鴻海による出資を受け新体制が発足するが、新たな課題も出始めています。
冒頭、髙橋社長が業績不振について株主に謝罪しました。そして、鴻海の傘下入りする理由について説明し、株主に理解を求めました。シャープが再生と成長の柱に据えるディスプレー事業。鴻海から出資される3888億円の内2000億円を有機ELに投資する計画で、シャープが培った技術力と鴻海が持つ海外への販売網で起死回生を図ります。一方で、鴻海は当初は雇用の維持を強調していたが昨日、シャープ社員について7000人の削減を示唆しました。
シャープが行ったアンケート調査では30%超の人がシャープ製品を買いたいと思わないと答え、街の人からは外資傘下への懸念の声が多く聞かれました。実は同じ様な傾向は過去にもありました。日本でのブランドイメージのランキングでIBMは2005年度以降、下落傾向が続いています。その1年前にパソコン事業を中国メーカー・レノボに売却すると発表しています。ブランドイメージのランキングでもシャープは146位と大幅に下落しています(日経BPコンサルティング「ブランドジャパン」より)。外資とブランドイメージは何か関
係があるのか。しかし株主からは「鴻海は有機ELが欲しいだけだ」「成長戦略が見えない」など不満の声が上がりました。株主からの質問は途切れず途中で打ち切られ、総会は3時間23分で終了。鴻海への傘下入りや新経営体制など6つの議案はすべて賛成多数で承認されたものの、シャープには厳しい現実も待ち受けます。
《ブランド総合研究所/田中章雄社長》
「(シャープのブランドイメージ低下について)外国資本が入りシャープのブランドイメージがどうなるかという不安がある。そして経営やコンセプト、DNAが非常に分かりにくい。ブランド的には分かりにくいことが良くない。」
田中社長はブランド力を回復させる為にはシャープの顔となるような新たな商品作り、「今後の経営方針」や「コンセプト」をわかるようにすることが必要だと話しています。
「多くの消費者がこれからシャー王はどうなっていくのだろうか、どんな賞品が出るのか、ということが分からない。その分からないというマイナスイメージをどう払しょくしていくのかということがすごく重要になってくる。」
《大江キャスター》
シャープでは再生に向けて有機ELに2000億円を投資する計画です。スマートフォンを劇的に進化させると言われている有機ELとはいったいどんなものなのでしょうか。
《大浜キャスター》
今iPoneのディスプレイが液晶が使われているんですが、実は早ければ来年にも有機ELが採用されるというふうに言われているんです。そうなるとスマートフォンは画面を曲げてみたり、折りたたんでみたりできると言われているんです。今の液晶画面は落とすと割れてしまったりするので、そういったリスクも減るんじゃないかと期待されている。世界中のスマートフォンに有機ELが採用されると言われているんですが、実はそうなると日本企業にとっても大きな生まれると見られている。
スマホ激変で日本企業にチャンス
今月、都内で開催された電子機器の展示会。有機ELの専門家の話を聞こうと様々な企業の人がつめかけていたのです。世界の有機EL市場は、2020年に現在のほぼ倍、およそ3兆円にまで急拡大する見通しです。従来の液晶の電子回路の基盤はガラスが使われていましたが、有機ELの基盤は、軽くて柔らかいプラスチック製のフィルムになります。実は、この金色のフィルムをつくっているのは、化学メーカーの宇部興産。500度を超す高熱に耐え得るフィルムを独自に開発。アップルがスマートフォンに有機ELを採用すると、事業の大きな拡大に期待が持てるといいます。そして従来の液晶では、バックライトが点灯することで、映像が映し出されていました。これが有機ELに変わると、フィルムに付着させた発光材料が自ら点灯し、映像を映し出すのです。発光材料を製造する出光興産。生産能力をこれまでの2.5倍に引き上げます。
【割れない!?軽い!?“スマホ”が“有機EL”で激変!】
東京ビッグサイトで開催された「電子機器トータルソリューション展」の会場には大勢の人が集まっている一角があった。有機ELの専門家の話を聞こうと様々な企業の人が詰めかけていた。世界の有機EL市場は2020年に現在のほぼ倍の約3兆円にまで急拡大する見通し(IHSテクノロジー調べ)。セミナーで講演していたモトローラの元技術者、セミコンサルトの上田弘孝代表に話を聞いた。
「液晶というのは基本的にガラスをベースにしたものですから、そういったところがプラスチック化されることで大分割れにくくなる。」
スマートフォンの画面が有機ELになってプラスチック化されることで大分割れにくくなるという。有機ELになると液晶とは全く違う部品が使われるようになる。例えば従来の液晶の電子回路の基盤はガラスが使われていたが、有機ELの基盤は軽くて柔らかいプラスチック製のフィルムになる。この金色のフィルムを作っているのは日本企業だ。
【“スマホ”が“有機EL”で激変!ニッポン企業にも大チャンス!?】
化学メーカーの宇部興産は、スマートフォンが有機ELに変わる事をチャンスと捉えていた。ポリイミドフィルムはプラスチックの一種で薄くて丈夫な性質を持っている。その中でも宇部興産のフィルムには大きな特徴があるという。電子回路を焼き付ける際、その温度は400℃以上とされ通常のフィルムでは形状が保てないが、宇部興産は500℃を超す高熱に耐えるフィルムを開発した。宇部興産はこのフィルムを30年以上前から生産してきたが、アップルがスマートフォンに有機ELを採用すると事業の大きな拡大に期待が持てる。
《杉下秀幸専務》
「アップルはスマホの業界でガリバーなわけです。そこが有機ELを採用する。フィルムの開発意欲が急激に高まっている。やっと来たって感じです。」
【“スマホ”が“有機EL”で激変!ニッポン企業にも大チャンス!?】
液晶が有機ELに変わるとこんな違いもある。液晶ではバックライトが点灯する事で映像が映し出されていた。これが有機ELに変わるとフィルムに付着させた発光材料が自ら点灯し映像を映し出す。その発光材料を製造しているのは出光興産の子会社、出光電子材料だ。電気を流す事で発光材料が自ら光るため、従来に比べて消費電力を最大3分の1まで抑えられる可能性があるという。出光興産は発光材料の生産能力をこれまでの2.5倍に引き上げる。
《出光興産電子材料部/河村祐一郎》
「今後予想される需要の高まりをキャッチアップできる様に社内の態勢を整えているところです。」
スマートフォンが有機ELに変わる事を睨み、様々な日本企業が動きだしている。
《大浜メモ(日本の部品メーカー、生き残る道は)》
当面は韓国のサムスンがアップル向けに有機ELディスプレイを作ると見られているんですが、韓国メーカーは以前はディスプレイの主要部品を自分たちで研究開発して作っていたが、今は中国企業の追い上げが激しいので、外から買ってくるようになった。だから日本のこういう部品メーカーは技術も持っているので、大きなチャンスが来ているということなんです。ただこの業界はすごく変化のスピードが激しいので、絶えず新しいものを出していかないといけないし、サムスン以外にもシャープも参入したいといっているので、そこからどういう発注が来るのか、ということも見極めなくてはいけないし、この変化への対応力がとても難しいし、それを一歩間違えると着いていけなくなるというその恐怖感が今からあるということなんです。
防衛省 漂着ミサイルを公開
先週鳥取県の海岸で見つかった北朝鮮のミサイルの破片とみられる漂着物が、調査のため防衛省に運ばれました。漂着物は北朝鮮が2月に発射したミサイル「テポドン2」の可能性もあり、筒の中にはケーブルなども確認できます。防衛省は今後材質や加工技術を分析します。
不正会計問題めぐり GPIFが東芝提訴
東芝の不正会計問題を巡り、GPIF=年金積立金管理運用独立行政法人が資産管理を委託する信託銀行を通じ、東芝を提訴したことが分かりました。一連の問題で、保有する東芝株が下落し、損失を被ったとしておよそ9億6,000万円の損害賠償を求めています。今回求めた賠償額は、損害の一部で、残りに関しては、今後、提訴することを検討していると言います。
“創業家”が反対も… 大戸屋HD 役員大幅刷新
定食屋「大戸屋ごはん処」を運営する大戸屋ホールディングスはきょう、都内で株主総会を開き大株主である創業家が反対を表明していた取締役の人事案を、原案通り可決しました。去年実質的な創業者が死去したあと、株式を18%余り持つ妻や長男が、取締役を大幅に入れ替える今回の人事案について、「創業の理念が失われる」と反対を表明し、創業家と経営陣の間で対立が深まっていました。総会では、窪田健一社長が一連の「お家騒動」についてときおり涙ぐみながら謝罪し、株主からは、「対立によってブランドイメージが損なわれた」などと厳しい指摘が出ていました。
三菱重工 株主総会 「株主として誠に遺憾」
三菱重工業はきょう、東京都内で株主総会を開きました。宮永俊一社長は総会の中で、三菱自動車の不正燃費問題について、「株主として誠に遺憾」としたうえで、日産の傘下入りについては、「相乗効果で企業価値が上がれば、出資も安全になるので、ある程度見守っていきたい」と述べ、当面は株式を売却しない考えを示しました。
沖縄慰霊の日
「今回の非人間的で凶悪な事件に対し、不安と強い憤りを感じています」太平洋戦争の沖縄戦での犠牲者を追悼する「慰霊の日」の式典で、沖縄県の翁長知事はこのように述べた上で、日米地位協定の抜本的な見直しを求めました。安倍総理大臣は式典後、「県民の気持ちに寄り添いながら成果を上げたい」と述べ、協定の見直しに意欲を示しました。
NYで人気 新たな“BBQスタイル”
アメリカのニューヨークなどで、人気が高まっている「新しいBBQスタイル」を広めようと、あるキャンペーンが始まりました。東京・青山に期間限定でオープンした「アーバンBBQカフェ」。「アーバンBBQ」とは、場所を選ばず、特別な調理器具も使わず、キッチンで作れるBBQ料理のことです。厚切りにしたアメリカ産牛肉のサーロインと、特製ソースに漬け込んで焼き上げたスペアリブがセットで楽しめるものなど、5種類のBBQメニューを提供します。このキャンペーンを仕掛けたのは、「米国食肉輸出連合会」。背景には、日本市場でアメリカ産牛肉が、オーストラリア産牛肉に押されている現状があります。2003年にアメリカでBSEに感染した牛が見つかり、日本への輸出が一時禁止されて以降、伸び悩んでいるのです。手軽にできるBBQスタイルを提案し、巻き返しを図ります。
《米国食肉輸出連合会ジャパンディレクター/山庄司岳道さん》
「需要は沢山あると思う。BBQブームで肉もブームになっているので日本の消費者に喜んでもらい輸出量を伸ばしていきたい。」
北朝鮮 核兵器「運搬手段整った」
中国・北京で国際会議に出席した北朝鮮外務省のチェ・ソンヒ副局長は、きのうのミサイル発射実験で、核兵器の運搬手段が整ったと強調しました。その上で北朝鮮の非核化について話し合う6ヵ国協議については、改めて参加しない考えを表明しました。これに先立ち、北朝鮮のメディアは、きょう、朝鮮労働党の金正恩委員長の立ち会いのもと、中長距離戦略弾道ミサイルの発射実験に「成功」したと報じました。これは、きのう発射された、新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」を指すとみられます。
■【トレたま】蚊を寄せ付けないマスク
秘密は中に入っているフィルターで、蚊の嫌いな植物由来の成分が含まれている。口から吐かれた二酸化炭素とその成分がくっつく事で蚊を寄せ付けなくするという。効果を検証してみると、二酸化炭素を検知しにくくなっているため蚊は人間の存在に気づかないようだ。
《くればぁ/中河原毅社長》
「吸水速乾で汗を吸い取ってさらさらするガーゼとひんやりするガーゼ、湿度を放出するフィルターを使っているので蒸れにくい状態になっている。」
一番のターゲットはスポーツ選手だという。
「虫よけスプレーにはアルコールなどドーピングで引っかかる成分を使っている物が多く、このマスクはドーピングに引っかからない成分だけで作っているため三つの競技団体から注文をもらっている。」
さらに蚊以外にもPM2.5やタバコ、ウイルスなど様々なものを防ぐことができるという。
【商品名】bo-biPRO再利用タイプ
【商品の特徴】特殊なフィルターで蚊を寄せ付けなくするマスク
【企業名】くればぁ
【住所】愛知県豊橋市大村町藤田4番1
【価格】1万4,980円
【発売日】7月6日
【その他】使い捨てタイプも有り
【トレたまキャスター】相内優香