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2016.6.24 WBS・ワールドビジネスサテライト

2016年06月24日 23時59分59秒 | WBS
■マーケット

イギリス、EU「離脱派」が勝利 今後の影響は…
イギリスがEUを離脱するか、残留するかを問う「国民投票」が24日、開票され、大方の予想を裏切り「離脱派」が約100万票の差で勝利した。世界の金融市場は大混乱。円は2年7ヵ月ぶりに99円台に一時突入し、日経平均株価は1,200円を超える下落幅を記録した。イギリスでは「残留派」を率いたキャメロン首相が早速、辞任の意向を表明。現地に進出している日本企業も「拠点をEU圏内の別の国に移さざるを得ない」と話す。また英国内で「残留派」の多い地域、スコットランドの指導者は、EUにとどまるためにイギリスからの独立も視野に入れる考えを示した。こうした金融市場の反応に対して麻生財務大臣はG7の電話会議に出席し、連携して対応にあたることを確認した。また、アメリカメディアは今回の結果で共和党のトランプ氏の大統領選を後押しする可能性があると報じた。

【世界が混乱・歴史的な1日】
EU離脱か、残留かを決める国民投票。夜を徹した開票作業が急ピッチで進む。そうした中、英国中部の注目区サンダーランドで離脱票が大差をつけたことなどが報じられると世界のマーケットが崩れた。円相場は2年7か月ぶりに1ドル=99円台へ。そして日経平均株価も1000円以上の下落。世界が動揺する中、ようやく英国では夜が明け、大接戦となった国民投票は離脱派が勝利を宣言した。敗軍の将、残留派のキャメロン首相は直ちに辞任を表明した。大国・英国をそして世界を揺るがす歴史的な1日となった。ついに英国国民が選択したEUからの離脱は日本の企業や私達の生活にどんな影響があるのか。そして英国が抜けたEUの行方は・・・。

【動揺する市民・日本企業も】
--イギリスはEUには残らない。EU離脱を問う英国の国民投票で事前の予想をひっくり返す結果が出た。現地波動受け止めているのか。豊島さん、驚きの結果でしたね。
《中継:ロンドン支局/豊島晋作記者》
国を二分した今回の国民投票は約100万票の差で離脱派が勝利した。離脱は約1741万票、残留は約1614万票となり、英国民はEUからの離脱を選択した。離脱を支持した人々は朝から喜びの声を上げている。残留派はEUに留まる事の経済的メリットを強調したが、EUへの不満が強い住民が多い地方には届かなかった。移民への反感がマグマの様に噴き出した格好だ。

--この結果が出た後、イギリスではどんな変化があったのか。
わずか一晩で国の景色が変わったようだ。そして残留派として敗北したキャメロン首相は10月に辞任する見通しで、同じく残留派だった野党第一党の党首も辞任を求められている。また英国の通貨・ポンドも国民投票前は160円台だったが、今日は一時130円台前半まで30円近く価値が減少してしまった。対ドルでも30年ぶりの安値まで暴落し、ロンドン市民も焦りの色が隠せない様子だ。またポンドだけでなく英国の代表的な株価指数(FTSE)も一時8%近く急落。さらにロンドン金属取引所でも一時取引されている多くの金属の価格が急落したという。

【動揺する市民・日本企業も】
--英国に進出している日本企業はどのような反応をしているのか。
英国には900社近い日本企業が進出しているが、早速対応を検討し始めたようだ。
《大和総研ロンドンリサーチセンター/菅野泰夫センター長》
「例えば英国で営業免許を取ればフランスやイタリアでも営業できる。EUを抜けると域内に別資本の現地法人を作らなくてはいけない。」
《大手商社》
「英国は情報集積地としての役割が大きい。EUを離脱する事になれば拠点の在り方を見直さざるを得ない。」
移転先としてはフランス、ドイツのほかEUのメンバー国であり同じく英語が使えるアイルランドのダブリンなどが検討されているようだ。
以上ロンドンからでした。

【進む「ドル高」の先に】m1.JPG
--ロンドンに続きましては、先ほど開いたばかりのニューヨーク株式市場の反応だ。池谷さんに伝えてもらう。
《中継:ニューヨーク支局/池谷亨キャスター》
ニューヨークの株価、ダウは現在380ドル程下げている。一時下げ幅500を超える場面もあった。取引開始前に米国中央銀行(FRB)が「各国の中央銀行と協力してドルを供給する用意がある」との声明を発表した。この先の株価はどう動くのか、市場関係者に話を聞いた。
《NYSEトレーダー・ピーターコスタ》
「ショックだった。2~2.5%は下げるだろう。」
市場では安全資産とされる米国の国債に資金が流入し、10年債利回りは英国のEU離脱が確実となった事を受けて一時1.40%台と約4年ぶりの低水準となった。また英国のポンドやユーロなどの通貨が売られ、世界の主要通貨に対してドル高が進んでいる。このドル高は米国の金融政策や物価、米国の企業業績を左右する要因にもなるため、今後の株式相場がどう動くのか心配される。以上ニューヨーク証券取引所からでした。

【株価下落幅「16年ぶり」】
--そして今日は東京のマーケットも大きく動いた。
《宇井キャスター》
東証一部に上場している銘柄は1900以上あるが、今日値上がりしたのはその内わずか6銘柄。そしてリーマンショック以来の円高が市場を襲った。英国各都市の開票速報でEU離脱が徐々に優勢になると市場は動揺。そして午前11時44分、2年7か月ぶりにドル円が100円割れになった。1日に7円以上も動いた事になるが、この振れ幅はリーマンショック時を上回る過去最大。また株式市場も大きく揺さぶられた。取引開始直後は上昇していた日経平均株価だが離脱が濃厚になると一転、1200円以上の暴落で下げ幅としてはITバブル崩壊以来16年2か月ぶりの記録となった。
《大和証券グループ本社/日比野隆司社長》
「マーケットの動きでいうとリーマンショック級の厳しい状況になっているわけですけども、動揺が大きいので、落ち着くまで何日かかかると思う。」
市場の動揺は収まるのか。専門家は・・・。
《みずほ銀行チーフマーケットエコノミスト/唐鎌大輔氏》
「7月~9月には1ドル=100円台を割れて90円台が定着するということを考えておいた方がいいのではないか。今の円高の根底にあるのは米国の金融政策で利上げできないこと。英国のEU離脱によって株は下がるし、今後何が起こるか分からないので、利上げするには、この上なく悪い状況になってしまった。」

【市場“大混乱”に政府は】
英国のEU離脱を受け政府も対応に追われた。今夜、緊急の閣僚会議を開催し、安倍総理は金融市場を安定させるため日銀やG7(主要7か国)と協力して必要な対応を取るよう指示した。そして麻生財務大臣はG7財務相・中央銀行総裁による電話会議に出席し、連携して対応に当たることを確認した。
《麻生財務大臣》
「財務相として為替市場の動向をこれまで以上に注視して、必要に応じて対応する。」
経済界からもEU離脱の影響を懸念する声が上がった。
《経済同友会/小林喜光代表理事》
「リーマンショック以上の大きな転換点。人々の心がすごく変わってきている時代に入っている。」
《経団連/榊原定征会長》
「日系企業の事業活動や将来の計画など様々な影響が出る事を懸念している。」
現在、昼と比べるとやや円安方向。ドル円は102円台。ユーロ円は113円台。商品市況は投資家のリスク回避姿勢が強まり、金が買われている。現在1319ドル台。

【オバマ政権に衝撃】
--今回の結果を受けて残留を強く支持していた米国にも影響が出そう。英国と経済的にも政治的にも密接な関係にある米国政府はどのような反応を見せたのか。ワシントンの内田記者に伝えてもらう。
《中継:ワシントン支局/内田広大記者》
米国政府は大きな衝撃を受けている。英国の国民投票を受けてバイデン副大統領は「我々は違う結果を望んでいた」と失望をあらわにした。またオバマ大統領は24日に英国・キャメロン首相と電話会談する方針だ。オバマ政権はこれまで英国を通じてドイツやフランスが主導するEUに働きかけ、テロや難民の問題に対処してきた。オバマ大統領にとって最大の懸念は英国抜きのヨーロッパが米国との距離を広げ協力しなくなることだ。そうなれば中東の過激派組織イスラム国やロシアに対する睨みが効かなくなるため、米国は英国のいないEUと新たな関係の構築を迫られそうだ。

また米国の市民に話を聞くと皆11月の大統領選挙に与える影響を懸念していた。米国メディアは「今回の結果が大統領選挙で共和党のトランプ氏の孤立主義的な主張を後押しする可能性がある」と報じている。
トランプ氏は訪問先のスコットランドで国民投票の結果を称賛した。
《トランプ氏》
「世界中の人々が不満を持っていて、EU離脱派勝利は素晴らしいことだ。同じ事が米国でも起きるだろう。」
またトランプ氏は「起きるべくして起きたことだ。EUの解体が進むだろう」と述べ、国同士が統合せずお互い独自の道を歩むべきだとする自らの主張が正しいと胸を張った。トランプ氏とEU離脱派との間には反移民や孤立主義など多くの共通点がある。今回、離脱派が勝った事は世界の潮流が統合から離脱へ、いわゆる内向き志向を強めている事を印象付けた形で、11月の大統領選挙でトランプが勝利するというシナリオが一層現実味を増したと言えそうだ。以上ワシントンからでした。EU1.JPG




















【英国・EU離脱への道】
--英国は国民投票の結果EU離脱を決断したわけだが、すぐに離脱できるわけではない。
《大浜キャスター》
実際の離脱までは最短でも2年かかる。
英国はこの後、EU理事会に対し離脱の通告をする必要がある。これを受けて理事会が交渉するかどうか話し合う。交渉開始が決まるとEU委員会で離脱の条件や段取りを話し合う。そういったことがまとまると、EU議会で脱退協定案について過半数の賛成を得て承認され、EU理事会で27か国中20か国の賛成を得る事によって初めて脱退が承認される。これをもってイギリスはようやくEU離脱となる。この道のりが最低2年間かかるので、逆算すると実際の離脱は早くても2018年以降になるという。
ただこの手続きにはまだ不確定な要素が沢山ある。例えばキャメロン首相が今日、辞意を表明した事により次は誰になるのか。その新首相の戦略はどうなるのか。この戦略によっては通告の時期が変動する。EU側から見てみてもEU各国はどのような反応をするのか全く見えない状況だ。
《みずほ銀行チーフマーケットエコノミスト/唐鎌大輔氏》
「EUは第二第三の離脱国が出るかどうか一番懸念しているが、そうならない様に英国に対して締め付けを厳しくしていく事が見込まれる。時間切れ、間に合わないという事で英国はEUにとって『ただのお隣さん』という位置づけで何のメリットも受けられないまま2年間が終了してしまう可能性がある。」EU2.JPG

【スコットランドの動き】
今回の国民投票の結果を英国を構成している4つの地域別(北アイルランド、スコットランド、ウェールズ、イングランド)に見てみると、最も人口の多いイングランドは離脱が53%と残留を上回った。一方、スコットランドは残留が62%。スコットランドは一昨年、英国からの独立を巡った国民投票が行われていて、今回も英国から一度独立した上で改めてEUに加盟すればいいとの考え方も出て来ているという。

【“独立”各国に波及?】
--スコットランドで早速動きが出ている。再びロンドンの豊島さんに聞く。
《中継:ロンドン支局/豊島晋作記者》
スコットランドの政治主導者であるスタージョン自治政府首相が、EUに留まるため、イギリスからの独立を含め、あらゆる選択肢を県とするという方針を示した。
《スタージョン自治政府首相》
「ロンドンや北アイルランド同様、圧倒的多数が残留に投票した。EU内に引き続き地位を確保するため、独立の是非を問う住民投票が行われる可能性が非常に高くなった。」
--そして英国が離脱した後のEUはどうなるのか。
最悪の場合、解体に向かうのではないかという恐れが出て来ている。今日から「フレクジット」「ネクジット」「スウェクジット」という耳慣れない言葉を耳にしている。これは英国のEU離脱をブレグジットと呼んだに因み、フランスやオランダなどのEU離脱を指す造語だ。これらの国は英国同様EUへの反感が強く、各国でEU離脱を求める極右政党の党首が揃って今回の結果をツイッターなどで祝福している。EU離脱という今回の英国の決断はヨーロッパ全体の将来にも影を落としているようだ。以上ロンドンからでした。





■【コメンテーター】高橋進氏(日本総研理事長)
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・“英国・EU離脱”のリスク・リーマンショックより深刻!?
--世界はまたリーマンショックのような混乱に巻き込まれていくことになるのか。

「リーマンショック級のショックが起きてしまった。ただリーマンショックは金融ショックだった。今回もショックなので、とりあえずは為替や株、資金不足などに対処する為に政策協調をやって何が何でも危機を封じ込めないといけない。そのためには介入でも何でもやるということだと思う。ただ金融システム不安に金融で対処するというのはいいが、今回のショックは政治システム不安だ。というのはイギリスが出て、EUの中で離脱ドミノが起きるのではないかという話なので、こういうことに対しては金融だけでは処置できない。だから当面の危機を乗り越えたとしても経済的にも政治的にも危機が残る事が非常に怖いところだと思う。そうなると今度はボールはEU側にあって、EUの中ではたぶん脱落者が出ないように、相当政治的な引き締めをする事になると思う。でもそれってムチの政策だ。それでいいのだろうか。」
--アメの政策が必要になってくる?
「やっぱりEUを統合した事で一番恩恵を受けてきたのはドイツだ。ドイツはサミットの時にも政策協調に対して言う事を聞かなかった。だけど今回、足下のEUの危機が治まらなかったら、ドイツは経済政策を転換しないといけないのではないか。もう少し積極財政をとって成長の恩恵をEUの周辺国にも及ぶようにしていかないと危機は治まらないのではないか。
もう1つ怖いのは米国。トランプ氏が反移民、孤立主義まで行ってしまうと、世界全体の枠組みが変わってしまうので、そういうリスクをマーケットは意識している。非常に怖い。」
--その保護主義色が世界的に強くなってしまうと、TPPのゆくえもきになるところですね。
「おっしゃる通り。TPPどころではなくなってしまう。」




・日本企業が安全は過去のもの!?経営者・従業員に潜む甘え
--スズキ、三菱自動車と企業の不祥事が相次ぎました。日本の企業経営に何か足りないものがあるんですか。

「今までは日本の企業は不正をしない、正直だ、という神話ががあった。その理由はよく分からないが、それが揺らいでいる。日本のシステム全体が性善説で作られているだけに、こういうふうに崩れ出すとその影響はすごく大きい。今回フォルクスワーゲンは不正で1兆円支払うが、日本企業にとっても他山の石ではない。これから消費者や個人投資家、場合によってはファンドなどからも訴えられる。そうするとちょっとした不正でもとんでもないことになる。そういう経営リスクをどこまで経営者の方が分かっているのか。あるいは実際に個々に担当している従業員がそれをどこまで意識しているのか。そういう意味で、日本企業はもう一回ガバナンスの強化の意味を考える必要がある。それから先ほど可視化という話があったが、やはり経営の透明性を高める努力を日本の企業こそむしら改めてやらなくてはいけないのではないか。」




・英国のEU離脱・日本は何をすべき?
【質問】英EU離脱で「日本経済への影響、また日本政府、企業、個人が考えるべきことは?」(Facebook・原田正周さん)

「日英の関係はそんなに貿易とか大きくないが、怖いのは円と株です。政治システムリスクなので、円高は簡単には収まらないのでないか。株も簡単には上がらないのではないか、とう気がするので、やはり秋に行う経済対策の中身が重要になっていくると思う。単に需要を持ち上げればいいというのではなくて、やはり世界経済がスローダウンしたままだから、日本経済の体力をつけていくような政策が必要なのではないか。その時にちょっと気になるのが、イギリスの教訓なんですが、イギリスって実はEUに入って恩恵をすごく受けてきた。EUに入ってから一人当たりのGDPの伸びを見ると、実はドイツやフランスよりも大きかった。例えばロンドンの金融街などはEUの金融取引がどんどんイギリスに集中したんで、ものすごい恩恵を受けて豊かになった。ところが英国の地方は反対した人、離脱支持の人が多かった。あれはやっぱり地方に恩恵が及んでないということだ。日本もアベノミクスで景気が良くなったと言うけど、地方にいい影響が出ていないという反論がある。やはりそのことを考え直さないといけない。安倍政権はローカルアベノミクスと言っていますが、改めて地方の創生の意味を考えて、地方がどうしたらよくなるか。その時にばらまくのではなくて、地方がグローバルに直結する。例えば地方の農産物を海外に輸出するとか、観光客を呼び込むとか、地方が自ら元気になる政策をもっと強化するということが必要なのかなと思う。」





■ニュース

三菱自 株主総会 株主から怒り・あきらめの声…
燃費の不正問題で揺れる三菱自動車工業が株主総会を開き、改めて株主に謝罪しました。不正の経緯や、再発防止策として、事業構造改革を行う専門組織を設置することなどを説明しました。ただ株主からは、リコール隠しなど一連の不祥事から、体質が変わってないことを非難する声や、経営責任者である益子修会長の辞任を求める声が相次ぎました。三菱自動車は今回、例年以上の株主が参加すると踏み、急きょ4,000人規模の会場を準備しましたが、実際に来場したのは去年の2割程度の550人にとどまりました。一方、自動車を販売する現場では、不正発覚後3,200人の顧客への連絡に追われ、客からは励ましを受けたといいます。売れ行きは、前年と比べると軽自動車全体の販売台数は4割程度と落ち込みました。三菱自動車は、7月上旬に「eKワゴン」など不正対象の軽自動車の販売再開をする予定です。今後、ユーザーの理解を得ることはできるのでしょうか。





改正風営法、“クラブ”24H営業の経済効果は?
お酒を飲みながら踊るクラブやディスコの営業規制を緩和した改正風営法が23日に施行されました。原則深夜0時までの営業時間の規制がなくなり、24時間営業が可能となります。営業時間の拡大で効果はどのくらいあるのでしょうか。
東京・港区のマハラジャ六本木では早朝5時までの営業を行うことで、売り上げアップを狙います。クラブは、酔った客同士のトラブルや騒音などで苦情が少なくないのも事実で、警察は朝まで違法に営業していたクラブの摘発をすすめてきました。しかし、クラブとクラブカルチャーを守る会の会長・Zeebraさんは改正によって、安全面の改善、経済的にも効果があると話します。

【改正風営法・“クラブ”24時間営業の経済効果は?】
六本木“マハラジャ”午後10時以降客数はピーク、入場制限をすることも有るという。クラブにとって深夜は書き入れ時だが、これまで営業時間の壁があった。
《マハラジャ六本木を運営・日本都市プロダクション/片山康生社長》
「もう少し遊びたい客が多かったが、法令順守でやっていたのでお断りしてお帰りいただいていた。」
そもそもダンス営業は1948年風営法施行以来、風俗営業として原則午前0時までだった。今回の改正風営法で“店内の明るさが映画上映前後の明るさ10ルクスを超える”など条件をクリアすれば午前0時以降も営業可能となる。マハラジャ六本木では今夜から早朝5時までの営業時間延長した。
《片山社長》「売り上げ的には伸びると思っている。とくに六本木は夜中すごくにぎやかなので、この法改正でますますもっと元気な街になればいいなと思っている。」
警察庁は5月末までに全国のクラブやライブハウスなどから70件の許可申請を受けつけた。東京都港区のA-LIFEでは、外国人客は朝までの営業を大歓迎。クラブの営業時間の拡大は、外国人観光客の増加で観光資源としても期待されている。一方で、クラブでは酔った客同士のトラブルや騒音に対する周辺住民からの苦情も少なくないのも事実だ。警察は朝まで違法に営業していたクラブの摘発を進めてきた。しかしラップ音楽の第一人者で、クラブとクラブカルチャーを守る会の会長Zeebraさんは国の規制そのものに異を唱えてきた。
《Zeebraさん》
「90年代中頃まではたぶん日本が一番すすんでいた。今となってはもう中国や韓国、エンタテインメントに対して国策である程度のお金を出している国は完全に日本を抜いていて、欧米の有名DJが東京に来ないで、飛び越して中国に行ってしまう現状もある。」
Zeebraさんは4月にオランダアムステルダムで開催されたナイトカルチャー発展のための国際会議にも日本人代表で出席し、パリなどの欧米諸国に追いつきたいと話した。クラブ営業の規制緩和などに関して国会議員に陳情、法改正に大きく関わってきたZeebraさんは、規制緩和によって街の安全面もむしろ改善すると話す。さらに経済的な効果も大きいという。
「これから合法化で営業できるようになれば、例えば何かあればすぐ警察に通報できるしそういう意味では逆に管理ができていく。また合法になればスポンサーが増えたり、企業が実際クラブを作るという話もどんどん出ている。ナイトエンターテイメントが始まるタイミングになったのではないか。」
今回の規制緩和についてナイトカルチャーに詳しい梅澤氏は・・・
《ATカーニ日本法人/梅澤高明会長》
「政治や行政からしてみれば、最初はわりと末端の話だったと思う。それを社会と経済の大事なテーマに昇華して、全国規模での規制改革が勝ち取れたのは大きな成果だった。」





スズキ会長に再発防止指示
自動車の燃費不正問題で石井国土交通大臣はスズキの鈴木修会長に再発防止を強く求める指示文書を手渡しました。文書では、再発防止への取り組みを三ヵ月に一度国交省へ報告することや、今後新車を販売する時の審査を厳格化することなどが盛り込まれました。



JTB顧客へ不審メルマガ
大手旅行会社のJTBはきょう、個人情報が流出した問題に関連して、顧客から「見覚えのないメールマガジンが届いた」などの相談が100件以上寄せられていることを明らかにしました。JTBは、流出問題との関係について調査するとしています。また補償について高橋社長は、「一律には考えていない」とし、被害が分かれば個別に対応する方針を示しました。



東海道新幹線に新型車両
JR東海はきょう、2020年度をめどに東海道新幹線に新型車両を投入すると発表しました。新型車両=「N700S」は安全対策を強化したほか先頭の形状を改良することでトンネルに入る時の騒音や振動を抑えられるようにしました。また、普通車両を含めて全席に電源コンセントが設置されるということです。



VW 約1兆円支払い和解へ
ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲンが、排ガス不正問題をめぐるアメリカでの補償策について、総額およそ1兆円を支払うことで和解する見通しであることが明らかになりました。これはアメリカの複数のメディアが報じたもので、フォルクスワーゲンは不正のあった車1台あたり、年式などに応じて最大およそ74万円で買い戻す方針です。



中国で強力竜巻98人死亡
中国江蘇省を襲った強力な竜巻の被害について、中国のメディアは、死者は98人、負傷者はおよそ800人に達したと報じました。この竜巻などでおよそ8,000戸の家屋が被害を受けたということです。被災現場では消防隊員などおよそ1,300人を動員して救助活動を進めています。



お酒が飲める書店とは?
渋谷にお酒を飲みながら本を読める新しいスタイルの書店がオープンします。あしたオープンするブック・ラボ・トーキョーは、「つくる人を応援する」というコンセプトのもと、IT分野の技術書や、デザイン本などの専門書を中心に1万冊の新刊が揃っています。購入した本は、店内に併設されているカフェで、自由に読むことができ、本を2,000円以上購入すると、コーヒー1杯が、無料になります。また、月ごとに変わるワインなどのアルコール飲料も楽しめます。
《BOOKLABTOKYO/鶴田浩之代表》
「夜の12時までやっているので来てワインを飲むことも楽しんでほしい。」






■【トレたま】鍵が飛び出る財布

キーケースと財布の機能を両立した新しい商品、二つ折りの財布でコイン・カード・お札が入り、二つ折りにすると鍵が出てくる構造。ゴムをカギに通しゴムを財布の穴からくぐらせく財布に結び付け、一振りすると鍵が飛び出す。二つ折りした財布をゴムでとめれば中身も飛び出ない。阿部ダイキ代表は企画、デザイン、開発、営業までこなす1人文具メーカーとして3年前にトレたまでも紹介した。
《ベアハウス/阿部ダイキ代表》
「とてもシンプルで1枚の革を折りたたんで縫っただけ、小銭入れにはファスナーがないので開ける向きには注意。シンプルにすることでコストを下げた。財布が領収書などでパンパンになっている人に使ってほしい。お金の入る量が限られているので生活スタイル事態をデザインできる財布です。」

【商品名】フルトキーデルウォレット
【商品の特徴】一振りすると鍵が飛び出るキーケースが合体した財布
【企業名】ベアハウス
【住所】京都府京都市右京区太秦御所ノ内町17ユアサビル2F
【価格】1万800円
【発売日】アマゾンで先行発売中
【トレたまキャスター】相内優香







2016.6.24 Newsモーニングサテライト

2016年06月24日 07時00分00秒 | MS
■マーケット

NYダウ急反発
株価は、イギリス国民投票で残留優勢との見方で引けにかけて上げ幅拡大です。日本時間の午前6時に投票が締め切られます。出口調査は公表される予定はないものの、7時半ごろには投票率、また8時半ごろには開票結果の第1報がそれぞれ出る見通しです。アメリカでは新規失業保険申請者数が25万9,000人とほぼ2ヵ月ぶりの低水準で株価をサポートしました。取引終了にかけて株価は上げ幅を拡大し、ダウは1万8,000ドル回復です。株価終値、揃って反発です。ダウが230ドル高、1万8,011ドル。ナスダックが76ポイント上昇、4,910。S&P500が27ポイントプラスの2,113でした。0指標.jpg







【世界の株価】
23日の終値




















【NY証券取引所中継】英国民投票 市場への影響は?
解説は岡三証券NYの坂下尚人氏

--今日は高値圏での推移でしたね。
主要3指数揃って堅調な動きとなっております。イギリスの最新の世論調査におきまして、残留支持が離脱支持を上回ったということなどを受けまして、イギリスのEU離脱に対する警戒感が和らぐ格好となりました。ny1.JPG

--その国民投票の結果、市場への影響のシナリオなんですが、まず離脱の場合はどう見ていますか。
その場合リスクオフの動きになると見られます。企業業績面ではS&P500指数構成企業で見ますと、イギリスへの直接的売上高比率は全体の3%弱と限定的ですが、離脱後の株式市場の混乱やドル高原油安などを通じて、その悪影響の度合いが拡大すると見られます。また将来的に他のEU加盟国がイギリスに追随して離脱の動きを見せる可能性もありまして、その場合にはさらに影響が大きくなるということも考えられまして、そういった懸念がくすぶりそうです。

--残留の場合はその逆、リスクオンが期待できそうですよね。
ただ本日の上昇でアメリカ株では残留をある程度織り込んできていると見られます。業種別ではEU離脱による悪影響が相対的に大きいと見られてきた金融セクターには上値余地がありそうです。今日も金融は上昇率でトップとなっております。ただアメリカでは大きな不透明感が後退するということで、FRBが利上げに踏み切りやすくなるという点には注意が必要かと思います。実際に本日も利上げの確率は前日比で上昇しておりまして、今後投資家の目線が利上げ見通しなどに移っていく可能性が高そうです。
《米9月利上げ確率》 22日(23.1%) → 23日(30.2%)





【為替見通し】注目ポイントは「移民問題」
解説は三菱東京UFJ銀行NYの野本尚宏氏

--NY市場は106円台に乗せていますが、どうご覧になりますか。
ブレグジット関連のニュースでポンドドルとポンド円の値動きにつられてドル円はずっと右往左往しておるんですが、昨日よりどちらかというと残留が優勢となっておりますで、それでドル円も底堅く推移しております。

--今日の予想レンジが、105.00円 - 107.00円 です。これは残留を織り込む動きにも見えますが、実際に結果が出たとの動きはどうなるとみていますか。
これからすぐにユーガブという調査会社の調査の結果が出るそうなんです。この会社は前回のスコットランドの独立住民投票の時も投票締め切り直後に残留との結果を発表して非常に信ぴょう性が高いと言われております。前回のスコットランドの時の値動きも参考にしますと、今回も仮に残留が決定した場合には一時的に 108円程度まで反応するかもしれませんが、結局利食いの売りなどに押されて、また元の水準に戻ってくるんじゃないかと思っています。

--残留が決まったとして、次のテーマはどうなりそうですか。
投票結果がどのようになろうと、今後移民をどう扱うかというのが世界的なテーマとなりそうですね。企業経営者が安い賃金で移民を雇えば雇うほど、労働者全体の賃金が下がってしまいまして、購買意欲も上がりませんと。低インフレ状態に陥りますので、EU内でもし再び移民問題が再燃して政治リスクが高まるようですと全体的にマーケットのセンチメントは改善しづらいのかなと思ってます。そうなるとドル円の上値も限定的になるのかなと考えています。0為替.JPG















【日本株見通し】注目ポイントは「日米企業間格差」
解説は大和証券の石黒英之氏nk1.JPG

--今日の予想レンジは、16300円~16800円です。
最新のイギリスの民間調査では、離脱が48%、残留が52%という速報が入ってきていますが、このレンジは残留を・・・
そうですね。残留ありきの数字です。今僅差ということもありますんで、今日も開票の結果を見ながら、始まりは高く始まるんですけど、日中はちょっと上下に値動きが荒くなるかなと思います。

--注目ポイントは「日米企業間格差」です。
日米の企業間格差が広がってきているので、こういったリスクイベントを通過してもなかなか日本株が上値が重いということなんです。実際これ日米の時価総額上位30社の売上高推移なんですけれども、アメリカは2007年度から比べると、売上高を52%伸ばしているんですが、一方で日本企業は17%しか伸ばしていないです。実際アメリカ企業はイノベーションを起こしてどんな状況でも成長する力を持っていまして、例えばSNSではフェイスブック、自動運転ではグーグルとnk2.JPGか、いろんな企業が生まれてきている一方で、日本はなかなかイノベーションが起こせていない。ですから依然として為替頼みの収益状況から抜け出せていないというのが、この差に出ています。

--そうなると日本株はまだ投資機会は少ないというふうに見ればいいのですか。
いえ、ただそんなに悲観すべきではなくて、日本にもアメリカ企業のように力強く業績を成長している企業というのはたくさんあって、そういった企業の株価推移を見てみると、TOPIXとは全然違う動きになっているんです。ですから今までのように日本を代表する大型株を見るというよりは、こういう中小型の成長企業に目を向けていくべきだと思います。









■【コメンテーター】JPモルガンチェース銀行/佐々木融氏、大和証券/石黒英之氏

・英国民投票後の市場の注目は?
--佐々木さん、金融市場はだいぶ残留を織り込んできましたね。
(佐々木氏) ポンドもだいぶ買われてきていますので、ポンドのレベルからいうと概ね7~8割は残留を織り込んでいるんじゃないかというような状況になってきています。
--そうした中でアメリカの指標のニュースも入ってきていました。
(佐々木氏) 次はアメリカの利上げ期待がどうなるかというのもあるんですが、ドルとしてはあまりそれは関係なくて、むしろ大統領選の方が重要になってくるんじゃないかなと思います。

--石黒さん、そうした中でアメリカの企業の動きというのも警戒しないといけませんね。
(石黒氏) マクロ指標はそこそこいいんですけど、ミクロで見ると例えば百貨店の売り上げがものすごく落ちていたり、一方でディスカウントストアがのばしているというような形で、ですからやはり節約志向が強まっている可能性がありますので、アメリカ経済に対しては過度に楽観すべきではないと思います。
--イギリスの国民投票に関してはどう見ていますか。
(石黒氏) 事前に結構株価への織り込みが進んでいますので、プラス方向への動きは限られるのかなと思います。



・日刊モーサテジャーナル/英ポンド両替急増、銀行に緊張走る
--イギリスですが、万が一の時、資本規制ということはあるんでしょうか。
(佐々木氏) 基本的には仮に離脱になっても、すぐに離脱するわけではなくて、時間をかけていろいろ検討していくということになるので、そんなにパニックになる必要はないんですが、最近は想定外のことがいろいろ起きますので、金うう機関として備えておくといいうことは重要です。

・日刊モーサテジャーナル/米IPOフィーバー、ハイテクに明るい兆しか
--ハイテクどうでしょう。最近なかったんですよね。
(石黒氏) アメリカの企業の原動力というのはこういうベンチャーを育てる素地が整っているというのが非常に強いところだと思いますので、日本はまだなかなかベンチャーを育てる素地が整っていませんから、ここが整備されるかどうかというのが今後のポイントです。



・今日の経済視点

(佐々木氏) 「結果判明後の動き」
きょう投票を締め切って、この番組中にポンド円が2円ぐらい上昇して一時160円16まで上がっています。そのあとまた1円ぐらい落ちてきているということで、少し一回結果を織り込みに行って落ち着いているという状態です。ですのでこの後正式に残留ということになったらもう少しぐらい上がる可能性があるんですが、ちょっともう上値は限定的になってきているのかなと思いますので、逆に残留ということが決まった後の戻り売りというか、反落というのが今度は警戒されるということじゃないかなと思います。
--一度大きなイベントを通過した後、市場の目がどこに向いていくかですね。
私はおそらくアメリカの大統領選ということになって、注目はポンドからドルに移っていくんじゃないかとみてます。

(石黒氏) 「脱依存」
イギリスの国民投票を通過しても上値が重いのは、日本企業の稼ぐ力が鈍っているんですね。日本企業っていま政策頼みとか、円安頼みとか、いろんな外部要因に依存している側面がつよいので、やはり力強く主体的に上昇していくためには、個別企業が政策依存をやめて、自分たちの収益力を高める。アメリカ企業のようにどんな状況でも稼ぐ力を高めていけば、結果的に個々の企業の集合体である株価指数というのは上がりやすくなると思いますので、そういった構造の変化を期待したなと思います。





■【プロの眼】①どうなるBrexit 為替編
投票が締め切られたイギリスの国民投票。イギリス国民の決断を受け、為替相場はどう動くのかJPモルガンチェース銀行の佐々木融氏に解説してもらう。大まかな目安として、ポンド/円の150円近辺を中間にして、残留、離脱どちらにしても、10%弱ポンド/円が動くのではといい、残留の場合、ポンド/円は165円程度までの上昇、離脱の場合は135円程度までの下落のリスクが考えられる。一方で、残留の場合はドル安・円安、離脱の場合はドル高・円高になるので、ドル/円相場は大きくは動かないと見るが、円の方がセンシティブに動くので、残留の場合は107~108円程度までの円安、離脱の場合は101~102円程度までの円高を予想。pro1-1.JPG








AM6:07
--ということで現在ポンド/円が158.77円と、急激にポンド高が進んでいます。この反応を見ますとやはり残留を見越して・・・
(佐々木氏) そうですね。今のニュースで1円ぐらいポンド円が動いている状況です。

--ポンド円の動きを見てみましょうか。しばらく動いていませんでしたが、投票が進むにつれて上昇、締め切り後に1円ぐらい上がっているという状況です。ドル円は現在106円40銭台となっています。50銭ぐらい円安が進んでいるような感じになっています。こうして次々と最新情報が入ってきて、それによって、マーケットが動いていくんだと思いますけど、重要なのが開票の進み具合。開票所から新藤記者の中継がありましたけれども、イギリスにはああいった開票所が全国に382ヶ所あるそうです。pro1-3.JPG













(佐々木氏)開票が進む状況でその周辺の地域がどっちに傾いているかというのを示しているのがこのデータなんですけれども、今日の日本時間の午前10時ぐらいまでは、どちらかというと残留を支持する地域(青色)の開票が先に進みますので、最初のうちの速報は残留が多いうという速報がずっと続くと思う。ただ正午ごろになってくると離脱を支持する人が多い地域(赤色)の開票が進み始めますので、だんだんその差が縮まってくるということで、最初はその流れの中で円安ポンド高という形になるんですが、正午ごろを境にすこしポンド安円高の方向に振れてくるという可能性はある。そしてだいたい日本時間の午後3時くらいになると全体が判明するということですね。pro1-4.JPG
--ですからこういった開票所の地域の開票の進み具合によっても影響を受ける可能性があるということで、今日一日はこの動きに翻弄されそうです。ただ現在を見ますとさらに進んでます。159円60銭台。となると上値と下値の目途はどうなるんでしょうか。
(佐々木氏) JPモルガンでは残留ということになれば、だいたい165円ぐらいまで上がるだろう。離脱すれば135円ぐらいだろうというふうに見ていたんですが、もういま159円60銭まであがってきていますので、だいぶ残留を織り込んでいるとい状況になっていますね。

--ですから一旦ここまで来たら材料出尽くしということも有りえますかね。
(佐々木氏) 結果に向ってポンドが買われていて、結果的に残るうということになったらポンド売りになる可能性はちょっとありますね。

--そしてドル円の上値と下値の目途です。
(佐々木氏) 残留になるとドル売り円売りになるので、あんまり動かpro1-5.JPGないと見ているんですが、その場合には107~108円、離脱の場合には101~102というところがポイントかなと思いますが、いま106円50ですからここから残留が決まっても円安ドル高の余地はそんなに大きくない。











■【プロの眼】②どうなるBrexit 日本株編
イギリスの国民投票を受け、世界で一番最初に開かれる日本株がどのような反応をするか、大和証券の石黒英之氏が解説する。石黒氏は日本株について、海外勢の先物売りポジションが相当程度つみ上がっていることもあり、短期的には買い戻しにより上昇。欧州関連株を中心とした景気敏感株に買いが入ると考えている。しかしながら、上値の期待は薄く、日経平均でみて1万6,500~1万7,000円程度が限度。一方で離脱した場合の下値目途は1万4,500円をみている。pro2-2.JPG



--いま残留優勢という速報がありました。pro2-1.JPG
(石黒氏) マーケットの方はVIX指数(恐怖指数)のボラティリティ・インデックスを見てみますと、投票前までは恐怖心が高まっていたような状況で、どちらかというとリスクオフのポジションが取られていた側面がありますので、離脱が杞憂に終わって残留となれば短期的に買戻し、材検売り株買いのフローが強まりやすいと思います。

--海外勢ですよね
(石黒氏) そうですね。海外勢、外国人投資家先物の動きを見てみますと、直近数週間で日本株の先物売りをかなり加速させた側面がありますので、ですからそういった意味では残留という結果になれば、まずは初動反応としては買い戻しで反応すると思います。pro2-3.JPG

--そうすると銘柄としてはこれ迄売られていた・・・
(石黒氏) そうですね。欧州関連銘柄を中心に景気敏感株が買いが入りそうです。

--このまま残留という勢いが続くとなると、株価はどの程度まで戻るか。
(石黒氏) 日経平均の水準感で行きますと、16500円から17000円程度。ちょうどいまシカゴの日経平均がいま16500ぐらいになってきているので、今日の寄り付き値からみると上値余地は限られる。直近の価格帯別の売買代金なんですが、16500円から17000円の売買代金が非常に盛り上がっていまして、この当たりに来ると戻り売りが出やすい。特にテクニカル面から見ましてもpro2-4.JPG25日移動平均線、13週線、26週線がこの当たりに集中してますので、ここで勝った投資家が多いということを考えますと、その人たちの戻り売りが出るというところだと思います。特に日本株に関してはアメリカの利上げ先送りムードが強まて来ていたり、日銀の金融政策の限界論なんかもあって、円高圧力がまだ強まっているような状況で、業績への懸念も残りますので、上値に関しては16500~17000ぐらいですね。

--残留したとしても上値は期待できない。一方で離脱となった場合はどうでしょうか。
(石黒氏) 離脱となった場合は日経平均で言いますと、一株当たりの純資産の水準、解散価値を下回るかどうかの水準、14500が下値目途になると思います。理由としては、まず一つ目は離脱となれば当然各国の政策協調の動きが見られますので、一旦は突っ込むんですけど、その辺で買いが入りやすいというのが一つ。あと日経平均pro2-5.JPGで14500の水準まで来るとGPIFなどの公的年金の株の基準ポートフォリオが下限値に接近しますので、ここで約10兆円程度の買い需要が見込まれるということです。ですから基本的には一旦は急落するんですけれども、政策対応とか公的年金の買いなどによって、急落後は下げ渋って16000円水準までは意外とすぐに戻ると思います。
--離脱、下値は14500円、下げてもすぐ戻す可能性があるということですね。











■今日の予定

日銀金融政策決定会合の主な意見(6月分)
5月企業向けサービス価格指数
株主総会 三菱自、三菱商事
英国民投票結果発表
米5月耐久財受注




■ニュース

EU離脱か残留か AM5:45

《中継:ロンドン支局/豊島晋作記者》
まもなく、国民投票が終了し、このあと、調査会社によるリサーチ結果が公表される。ロンドンから中継。ロンドンは雨が降ったりやんだりで、投票率の低下がやや懸念される。朝と夕方にまとまった雨が降り、洪水になる場所もあったという。雨が降ると離脱派に有利だと言われていた。日本時間の午後にポンドが下落した場面があったが、雨が関係しているのでは、という声も聞かれた。ただし、イギリス全体で見ると、曇りか晴れの地域が多く、投票率を押し上げた可能性があるという。投票に行った市民は、残留派が圧倒的に多く、残留派が勝つと予想する人も多かったという。

《中継:ロンドン開票所/新藤隆富記者》
こうした開票所は380以上あり15分後の投票終了時から、開票が始まる。集計には枚数を数えて投票率を先に知らせ、その後で残留と離脱の票数を数えるため時間がかかるという。今回の国民投票は、双方が拮抗しているだけに、緊張感があるという話もあった。その後、開票作業が続き、速い会場では、日本時間の午前8時過ぎに、ロンドンの開票所では午後1時に、開票結果がまとまるという。




米5月の新築販売 予想下回る
23日発表されたアメリカの5月の新築住宅販売件数は2ヵ月ぶりに前の月に比べ減少し、市場予想を下回りました。5月の販売件数は年換算で55万1,000戸で4月の改定値58万6,000戸に比べ6%のマイナスでした。5月の販売価格の中央値は4月に比べ9.3%安い29万400ドルでした。販売件数を地域別でみると前の月の急増の反動から中西部以外の3地域で減少しました。
《米5月の新築住宅販売件数(前月比)》
北東部(-33.3%)中西部(+12.9%)南部(-0.9%)西部(-15.6%)



米6月製造業PMI 持ち直す
アメリカの6月の製造業PMI=購買担当者景気指数は、6年半ぶりの落ち込みとなった前の月から持ち直しました。市場予想を上回る0.7ポイント上昇の51.4でした。調査元のマークイットのエコノミストは「新規受注や雇用が拡大したものの、第2四半期も製造業は経済の足かせとなっている」と分析しています。



米銃規制で民主党 異例の座り込み
49人が犠牲になったフロリダ州の銃乱射事件を受けアメリカ議会では民主党の議員が銃規制を強化する法案の採決を求め、23日までおよそ25時間にわたり下院の本会議場で異例の座り込みを行いました。議会では多数を占める共和党が銃規制の強化に反対していて法案の採決に応じない姿勢を崩していません。




《AM6:00 英国民投票締切、最新情報 中継:ロンドン支局/豊島晋作記者》
英国のEU離脱をめぐる英国の国民投票が終了。23日の夜10時、日本時間の6時に投票が締め切られた。このあと出口調査ともいうべき民間のリサーチ結果が出ると見られていて、両陣営ともその結果を待っている。今回の国民投票は定期的に行われる総選挙のような前例、いわばサンプルがほぼないため、予測は極めて難しいとされている。そこで事前に投票を予定していた人に実際にどういう投票を行ったかを追跡調査して結果を予測する方式が取られると見られている。この方式は2014年のスコットランドの住民投票で結果を予測するのに役立ったとされている。
--ヘッジファンドなどが調査会社にリサーチを依頼して、既に売買を行っていた可能性もありますよね。
そうしたヘッジファンドなどはイギリスのEU残留を見越しているといえそう。というのも、為替市場では23日ポンドが上昇し、一時対ドルで今年最高値を付ける場面があった。EU残留を見越したポンド買いと見られる。世論は最後まで拮抗したが、ブックメーカーのEU離脱確率も23日は25%から一気に17%まで低下している。市場はすでに残留を織り込んでいるだけに、ある市場関係者はもしここでEU離脱となれば金融市場全体に大きなショックが走るであろうと話していた。

《開票所から中継:新藤隆富記者》
「ロンドンの西側にある開票所から。ここは周辺の58の投票所からの投票箱が集められる。イギリス全土にはこうした開票所が380以上ある。残留か離脱か投票はシンプルだが、集計にはかなり時間がかかる。というのは開票された後、まず票数を数えて注目の投票率を先に発表する。早ければ開票から30分後には投票率が発表される。その上で残留・離脱の数の集計に入る。今回は拮抗しているだけに緊張感が高い。この後夜を徹して開票作業が続く。早い会場では日本時間の午前8時過ぎには開票結果が出てくる。ただこの会場では今から7時間後、日本時間の午後1時過ぎに結果がまとまる見通しだ。以上開票所から中継でした。」

AM6:07
--ポンド高が急激に進んでいます。豊島さん、何か出たんでしょうか。
「つい先ほど、こちらの民間放送スカイニュースが投票後の調査会社ユーガブの独自調査の結果として、EU残留派が52%、離脱派が48%の結果になったと、残留派が優位になったとのいわば出口調査の速報を出しました。これは事前に投票を予定していた人に実際どういう投票を行ったかを追跡調査をして結果を予測すると、そういった調査の中で出てきた出たということです。ロンドンから最新情報でした。」
--ということで現在ポンド/円が158.77円と、急激にポンド高が進んでいます。




シャープ 鴻海傘下を決定
経営再建中のシャープが株主総会を開き、台湾の鴻海精密工業の傘下へ入ることが正式に承認されました。シャープの髙橋社長は株主に鴻海の出資を受け入れ、傘下に入ることへの理解を求めました。しかし株主からはシャープの人材流出への懸念や鴻海主導による再建で成長戦略が見えないなどシャープの将来に対して厳しい声が上がりました。株主総会は過去最長に並ぶ3時間23分にわたって開かれ、新しい経営陣の選任や鴻海への傘下入りなど六つの議案すべてが承認されました。また、東京証券取引所はきのう、1部に上場しているシャープを8月1日付けで2部へ指定替えすると発表しました。今年3月末の時点で債務超過に陥っていることが確認されたためです。鴻海からの出資が完了すれば債務超過は解消される見通しです。



大戸屋HD役員大幅刷新
定食屋「大戸屋ごはん処」を運営する大戸屋ホールディングスは都内で株主総会を開き、大株主である創業家が反対を表明していた取締役の人事案を、原案通り可決しました。大戸屋ホールディングスが開いた株主総会で、取締役11人のうち、創業者のいとこである窪田健一社長ら3人が再任、新たに選任された社外取締役を含めた8人が承認されました。去年、実質的な創業者が死去したあと、株式を18%余り持つ妻や長男が、取締役の人事案について反対を表明し、創業家と経営陣の間で対立が深まっていました。総会では、窪田社長が一連の「お家騒動」について謝罪し、株主からは、「対立によってブランドイメージが損なわれた」などと厳しい指摘が出ていました。



GPIFが東芝を提訴
東芝の不正会計問題を巡り、GPIF=年金積立金管理運用独立行政法人が資産管理を委託する信託銀行を通じ、東芝を提訴したことが分かりました。一連の問題で、保有する東芝株が下落し、損失を被ったとしておよそ9億6,000万円の損害賠償を求めています。今回求めた賠償額は損害の一部で、残りに関しても、今後、提訴を検討しているということです。



AM6:36《中継:ニューヨーク支局/豊島晋作記者》英国民投票 情勢は?
残留派が優位との投票後の調査結果が出ました。民間放送スカイニュースが調査会社ユーガブによる独自調査の結果EU残留派が52%、離脱派が48%との結果になったと放送しました。いわば出口調査に近いデータでEU残留派が優位という結果が出たということになります。これについてEU離脱運動を推進してきたイギリス独立党のナイジェル・ファラージュ党首がメディアに対し、「残留派が勝ったようだ」と発言したということです。離脱派の事実上の敗北宣言とも受け取れます。投票率の推定値は83.7%となっています。




■日経朝特急

①中国・金利規制を復活
中国政府が銀行の金利規制を復活させた。業界の自主規制の形を取りながら、まず北京で貸出金利の下限、預金金利の上限を設定した。中国当局は過剰な生産能力を抱える企業の淘汰を進める方針で、新たな不良債権の発生が避けられない。このため金利の自由化をいったん凍結し、銀行の収益力強化を通じた不良債権の処理を優先する。



②公的年金、全保有株を開示 銘柄や株数、時価総額 、運用の信頼性確保
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は保有する全ての株式や債券の時価総額などを個別に開示する検討に入った。これまで資本市場への影響を避けるため、個別の株式や債券への投資額は公表していなかった。開示の強化で透明性を高め、年金運用の信頼性を向上する狙いだ。
今回GPIFは①すべて開示②部分開示③事後的に開示、の3つの開示方法を検討していて、来月開催予定の社会保障審議会年金部会で正式に提示し、開示方法を決める。




■日刊モーサテジャーナル

①英ポンド両替急増、銀行に緊張走る(フィナンシャルタイムズ)
歴史的な投票を前に緊張が高まっていると報じている。ポンドの急落に備えてドルなどに変えようとする人たちが長蛇の列を作っていて銀行が神経をとがらせていると伝えている。2008年の金融危機の時の混乱ぶりだと指摘。離脱しなかったとしても流動性が引く状態が続くなか、売買がスムーズに成立していないと話している。HSBCなどいくつかの金融機関は最近規制当局の指示に従い、ポンドが20%急落した時を想定したストレステストを実施。預金引き出しの制限など資本統制が行われるケースを念頭にシミュレーションを行ったところもあるという。



②米IPOフィーバー、ハイテクに明るい兆しか(ウォールストリートジャーナル)
米国のIPOが低迷するなか、23日、人気のクラウドサービスを手がけるトゥイリオが上場。企業価値が10億ドルを超える企業としては今年初めての上場だったが、好調な滑り出しだった。記事は、ハイテク業界に明るい兆しか、と伝えている。投資家の注目を集めたトゥイリオ株は取引初日から株価急騰、公募価格の90%以上も上昇した。トゥイリオは電話とネットの連動の関連したサービスを展開。例えば配車アプリ大手のウーバーで車を呼んだときに、到着を待つ乗客が待ち合わせ場所を確認するため、アプリ経由で運転手に電話をかけたり、メッセージを送ったりできるんだが、実はこれもトゥイリオのサービスだ。今日はトゥイリオ・ふぃーばーとなったが、今後ハイテク企業のIPOラッシュを予想するアナリストはほとんどいない。