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脳の神経伝達を意識した対応(2)

2018年11月24日 | 教育
神経伝達物質の流れを意識した授業行為
ー子ども達の集中力・意欲・安定感を高めるー


○神経伝達物質とその活性化のための授業行為は以下である。

1 ドーパミンを意識した授業行為

<ドーパミンは「集中力」「意欲」に深くかかわる。>

①楽しい授業
・物を持ち込む・映像・笑顔・心地よいリズム

②変化のある授業
 ・変化のある繰り返し・パーツの組み立て

③動きのある授業
 ・起立・音読・板書・ペア・対決・グループ

2 ノルアドレナリンを意識した授業行為

<ノルアドレナリンは「緊張感」「やる気」に深くかかわる。>

① 当てる
 ・○○くん。

② 数を数える
 ・「1・2・3」「10・9・8・・・」

③ 近づく
 ・机間巡視・子どもの間を歩く・子どもに接近する

3 セロトニンを意識した授業行為

<セロトニンは安心・安定に気持ちに深くかかわる。>

※以下,セロトニンファイブと呼ばれる。

①見つめる(目の上の表情筋をあげる)
②ほほえむ(口を横に開ける)
③声をかける(話しかける)
④さわる(手のひらで触る)
⑤ほめる(具体的な事実を伝える)

以上,日々の授業の中でぜひとも取り入れてほしい。
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脳の神経伝達を意識した対応(1)

2018年11月24日 | 教育
脳の働きを欠かせない伝達物質を意識して対応する

発達障害がある場合,脳の中で神経伝達物質がスムーズに流れず,
情報伝達が阻害されるということがある。
(神経伝達物質が伝わらず再取り込みされてしまう。)

脳からの指令がスムーズに流れないため,状況の把握や感情の
コントロールがうまくいかないということが起こる。

・すぐにうごいてしまう。
・衝動的に行動する。
・注意が散漫になる。
・注目できない。
・感情の抑制が効かない。

そういった行動として表れる。

人間の感情に深くかかわるモノアミン系と
いわれる神経伝達物質は,

1 ドーパミン
2 ノルアドレナリン
3 セロトニン

である。
それらの神経伝達物質の再取り込を抑制する物として

・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
・SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込阻害薬)
・メチルフェニデート(ドーパミンの再取り込阻害薬)

等が服用される。

しかし,学級には発達障害の傾向はあるが,特に
薬を服用していない児童・生徒も多い。

<その場合,どうするか。>

教師の授業行為により,神経伝達物質の流れをスムーズにさせていく
ことが必要と言われている。


ー脳の神経伝達を意識した対応(2)に続く。ー




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