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「準備」と「連携」が大きく仕事を動かす

2018年12月18日 | 教育
私の仕事術「校務分掌編」 

 以前,校務分掌で,生徒指導部長を行った。
 当時,特別支援学校の生徒指導部の仕事は大きく分けて2つであった。

 1つは小学部,中学部,高等部の幅広い年齢層にわたる児童生徒の生徒指導,もう
1つは,学校や家庭からいなくなってしまう児童生徒の捜索にかかわる活動である。

 仕事をスムーズに動かしていくためには,「準備」と「連携」が欠かせない。

1 捜索写真・写真一覧表作成

 4月,まず児童生徒捜索用写真及び一覧表の作成にかかった。新年度は授業参観が
終わると,すぐに遠足が実施される。そのときに携帯用の写真が必要となる。集団行
動に対する意識の弱い本校の子ども達は,遠足先でいなくなってしまう可能性がある
のだ。

 しかし,わずか2週間ばかりの間に270人すべての写真を撮り終え,捜索用写真
アルバム3冊と,一覧表4枚を作成するのは至難の業である。

 ここで「準備」と「連携」が力を発揮する。

①各学部の捜索写真責任者を決める。
②各学部でできるだけ短時間で撮影できる日と時間を探る。日時決定。
③できた写真の裏に児童生徒の特徴を書き貼り付け,職員室のアルバムへ各学年で入
 れる手順をガイドチラシと朝の呼びかけで徹底する。
④一覧表作成は作業分担を確実にしておき,生徒指導部全員でかかる。


 完成期日を決め短期間で一気に集中して仕上げ,思った以上に早く完了した。

2 生徒指導は連携と感謝

 子ども達の指導である。多くの活動があるが,やはり生徒指導部みんなでやってい
こう,という意識が必要だ。核になる部員が連携し,動くことで,全職員にも影響が
波及していく。

 そのためには役割分担をし,部員をどんどん責任者にしていく。大変な部分は自分
が進んで行う。そして,動いてくれることに深く感謝することだ。

 かかわる人々にとって動きやすい準備,環境作りをし,部員には責任を与え,感謝
する。それがいざというときの大きな力となる。

※ 当時の生徒指導部は4つの係からなり,部員23名。全職員約150名。
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