注意は一切せず,何度も何度も声に出す。
少し覚えるたびに,何度も何度も褒める。
この繰り返しで,一度も叱らずに覚えてしまう。
名文の暗唱をするホームページはインターネットを開くといくつもある。その中で
自作の清少納言「枕草子」の暗唱を行うページを扱う。
1 指導の準備
枕草子の春夏の季節を歌っている詩を印刷したプリントを渡す。スクリーンを見て
練習するが、分からないときには見てもよいものとする。
教室にはパソコンの画面を映し出すスクリーンとプロジェクターを用意する。スマ
ートボード、もしくは大画面テレビでもパソコンとつなげればよい。適当なスクリー
ンがないときには、白い模造紙を黒板に二枚つなげて貼り付けても、十分見ることが
できる。
トップページを写したら早速始める。
(※検索の窓に「枕草子 暗唱」と入れ、「名文の暗唱に挑戦」ページへ。)
トップページには「清少納言・枕草子」という大きな文字と、春・夏・秋・冬のボ
タンが現れる。
2 指導のレシピ
「春というと何を思い浮かべますか」
何人かに聞き、夏も同様に聞く。イメージを共有していく。
「今日はそんな季節を歌った詩の暗唱に挑戦です。後について
読みます」
後について読ませていく。
「今度はスピードを上げて読みます」
同様に後追い読みをするが、児童が最後の一文字を読み終わる寸前に教師は次の一
行を読む。
「これから画面の文字が消えていきます。あると思って読みます」
読み仮名と題名を消し、春の詩だけ読ませる。
「さらに、少しずつ消えていきます」
「あると思って最初から。さんはい」
文字が少し消えるたびに「はい」といい、春の詩を最初から読ませる。十二回読ま
せたところで全文が消える。
「春の詩を完全に覚えたら先生のところに来なさい」
春の詩を覚えて合格したら、夏の詩も覚えるものとする。
「夏の詩は自分で覚えます。プリントの下から下敷きで少しず
つ隠しながら覚えなさい」
配ったプリント高く上げて見せ、下敷きで少しずつ隠すやり方を師範してみせる。
春の詩を覚えたら、教師の前でテストを受ける。この際、
「つっかえ、言い直し、少しでも間違えたら不合格です」
続いて夏の詩もテストを行い、早く合格した子から試験官を五名作る。
「合格した子五名までを試験官とします。先生でも試験官でも
どちらも合格となります」
自信のない子も、友達が試験官なら気が楽にテストを受けることもできる。
こうして、短時間のうちに多くの子が合格していく。この日、合格できない子も、
明日テストすることを告げ、がんばって覚えてくるよう励ます。
3 暗唱と枕草子
文章を覚えて、すらすら音読することを暗唱という。暗唱は江戸時代、寺子屋で行わ
れていた優れた学習法であり、語彙が増え、言葉が豊かになる。
「枕草子」は鴨長明の「方丈記」、吉田兼好の「徒然草」と並んで日本三大随筆と言
われる。その作りも天才的と言われ、内容も奥深い。自作ホームページの中には読み取
りのページもあるので、ぜひ、興味を深めるために扱っていただきたい。
http://www1.ttcn.ne.jp/~motokazu.K.home/meibunansyou.htm
少し覚えるたびに,何度も何度も褒める。
この繰り返しで,一度も叱らずに覚えてしまう。
名文の暗唱をするホームページはインターネットを開くといくつもある。その中で
自作の清少納言「枕草子」の暗唱を行うページを扱う。
1 指導の準備
枕草子の春夏の季節を歌っている詩を印刷したプリントを渡す。スクリーンを見て
練習するが、分からないときには見てもよいものとする。
教室にはパソコンの画面を映し出すスクリーンとプロジェクターを用意する。スマ
ートボード、もしくは大画面テレビでもパソコンとつなげればよい。適当なスクリー
ンがないときには、白い模造紙を黒板に二枚つなげて貼り付けても、十分見ることが
できる。
トップページを写したら早速始める。
(※検索の窓に「枕草子 暗唱」と入れ、「名文の暗唱に挑戦」ページへ。)
トップページには「清少納言・枕草子」という大きな文字と、春・夏・秋・冬のボ
タンが現れる。
2 指導のレシピ
「春というと何を思い浮かべますか」
何人かに聞き、夏も同様に聞く。イメージを共有していく。
「今日はそんな季節を歌った詩の暗唱に挑戦です。後について
読みます」
後について読ませていく。
「今度はスピードを上げて読みます」
同様に後追い読みをするが、児童が最後の一文字を読み終わる寸前に教師は次の一
行を読む。
「これから画面の文字が消えていきます。あると思って読みます」
読み仮名と題名を消し、春の詩だけ読ませる。
「さらに、少しずつ消えていきます」
「あると思って最初から。さんはい」
文字が少し消えるたびに「はい」といい、春の詩を最初から読ませる。十二回読ま
せたところで全文が消える。
「春の詩を完全に覚えたら先生のところに来なさい」
春の詩を覚えて合格したら、夏の詩も覚えるものとする。
「夏の詩は自分で覚えます。プリントの下から下敷きで少しず
つ隠しながら覚えなさい」
配ったプリント高く上げて見せ、下敷きで少しずつ隠すやり方を師範してみせる。
春の詩を覚えたら、教師の前でテストを受ける。この際、
「つっかえ、言い直し、少しでも間違えたら不合格です」
続いて夏の詩もテストを行い、早く合格した子から試験官を五名作る。
「合格した子五名までを試験官とします。先生でも試験官でも
どちらも合格となります」
自信のない子も、友達が試験官なら気が楽にテストを受けることもできる。
こうして、短時間のうちに多くの子が合格していく。この日、合格できない子も、
明日テストすることを告げ、がんばって覚えてくるよう励ます。
3 暗唱と枕草子
文章を覚えて、すらすら音読することを暗唱という。暗唱は江戸時代、寺子屋で行わ
れていた優れた学習法であり、語彙が増え、言葉が豊かになる。
「枕草子」は鴨長明の「方丈記」、吉田兼好の「徒然草」と並んで日本三大随筆と言
われる。その作りも天才的と言われ、内容も奥深い。自作ホームページの中には読み取
りのページもあるので、ぜひ、興味を深めるために扱っていただきたい。
http://www1.ttcn.ne.jp/~motokazu.K.home/meibunansyou.htm