始めは全く自転車に乗れなかった生徒が,半年で自転車に乗れるようになっ
た。以前,小学部生で行ったときには,5人の子が1週間程度で次々にのれる
ようになったが,体が大きくなると,小さいころの柔軟さもなくなり,運動機
能もある程度固定されてくる。さらに体が大きい分「バランスを取ること」や
「ハンドル操作の技術を身に付けること」が困難となってくる。
はじめはまたがることも難しい所から,努力して乗れるようになった。
指導のステップは,小さい子に教える流れと同じである。
①始めは自転車にまたがってもらい,ハンドルと,身体をしっかり支えて直線を運ぶ。
②徐々に「ハンドル+体」の支えから,ハンドルから手を離して「手首+体」に移る。
③続いて「腕+体」「肩+体」「肩+肩」「片手タッチ」へと補助の手を少なく軽くしていく。
☆まず,直線乗りができるようになる。
・続いてカーブを練習する。補助は,カーブでも①~③である。
・そして,最後が乗り出しとなる。
ここが最大難しい。
・乗り出しの推進力
・一気にバランスを取る力
・ハンドル操作の力
が瞬時に要求されるためである。
始めは全く成功しない。
次の手順で乗り出しを成功させていく。
①ハンドルと身体を支えて押し出す。
②乗り出す時に背中をぐっと押し出す。
この補助で,初めだけ体を支えれば乗れるようになる。
この後,一人で乗り出す所に壁がある。
そこを突破した3つのポイントは次のことだった。
①「右へ行く気持ちで乗り出してごらん」
・左から支えているので,どうしても左に倒れる癖があった。
・右を強く意識することで,左への倒れ込みがかなり減った。
②「左足をさっと載せてごらん」
・右足でペダルを踏み込んで漕ぎ出していたが,左足がゆっくりでなかなかペダ
ルにのらないことに気付いた。さっと左足をのせるようにすることで,乗り出
しの成功が生まれた。
③「ペダルを一番高い所において漕ぎ出しなさい」
・失敗するときに,ペダルの漕ぎ出しの位置が低いことに気付いた。
・高い位置から漕ぎ出すことで,推進力が生まれ,漕ぎ出しの成功が増えてきた。
身体が大きくなっても,自転車乗りの方法が通用することが証明された。
※「どの子も自転車に乗れるようになる新ドリル」明治図書 の指導を実践。
た。以前,小学部生で行ったときには,5人の子が1週間程度で次々にのれる
ようになったが,体が大きくなると,小さいころの柔軟さもなくなり,運動機
能もある程度固定されてくる。さらに体が大きい分「バランスを取ること」や
「ハンドル操作の技術を身に付けること」が困難となってくる。
はじめはまたがることも難しい所から,努力して乗れるようになった。
指導のステップは,小さい子に教える流れと同じである。
①始めは自転車にまたがってもらい,ハンドルと,身体をしっかり支えて直線を運ぶ。
②徐々に「ハンドル+体」の支えから,ハンドルから手を離して「手首+体」に移る。
③続いて「腕+体」「肩+体」「肩+肩」「片手タッチ」へと補助の手を少なく軽くしていく。
☆まず,直線乗りができるようになる。
・続いてカーブを練習する。補助は,カーブでも①~③である。
・そして,最後が乗り出しとなる。
ここが最大難しい。
・乗り出しの推進力
・一気にバランスを取る力
・ハンドル操作の力
が瞬時に要求されるためである。
始めは全く成功しない。
次の手順で乗り出しを成功させていく。
①ハンドルと身体を支えて押し出す。
②乗り出す時に背中をぐっと押し出す。
この補助で,初めだけ体を支えれば乗れるようになる。
この後,一人で乗り出す所に壁がある。
そこを突破した3つのポイントは次のことだった。
①「右へ行く気持ちで乗り出してごらん」
・左から支えているので,どうしても左に倒れる癖があった。
・右を強く意識することで,左への倒れ込みがかなり減った。
②「左足をさっと載せてごらん」
・右足でペダルを踏み込んで漕ぎ出していたが,左足がゆっくりでなかなかペダ
ルにのらないことに気付いた。さっと左足をのせるようにすることで,乗り出
しの成功が生まれた。
③「ペダルを一番高い所において漕ぎ出しなさい」
・失敗するときに,ペダルの漕ぎ出しの位置が低いことに気付いた。
・高い位置から漕ぎ出すことで,推進力が生まれ,漕ぎ出しの成功が増えてきた。
身体が大きくなっても,自転車乗りの方法が通用することが証明された。
※「どの子も自転車に乗れるようになる新ドリル」明治図書 の指導を実践。