思う・学ぶ・発達支援 心のケア サイト

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両親が忙しい幼児

2019年03月14日 | 教育
○ いつも眠そうにして,ボーっとしてしまうことが多い幼児について
(両親が仕事で忙しい。朝送りの父は自営業で,登園時間はばらばらである。)

【様子】

・日によって,「ねむい」とぐずりながら登園でなかなか生活のリズムに乗ること
 ができない。
・帰りの時間になってふらふらと遊び始めてしまう。
・一人遊びが多く,戸外では砂遊びが好き。
・時々切り替えが悪く,次の活動に移れないときがある。

【対応】

・声をかけるが,あまり眠そうなときには少し時間をおいてから所持品の始末を
 するように促す。
・集合の際,なかなかあつまれないときには椅子をおいて,「集合の時間は椅子
 に座る時間」と伝え,ふらつかないようにさせている。

【今後】

・睡眠時間がどうなっているか確かめ,必要に応じて園に来てから少し休むこと
 も必要ではないか。
・集団ゲームをしている様子を見たときには,友だちと元気に仲良く行っていた。
 見通しが持て,楽しいことは集中力が高まるようである。登園の経験が少なく,
 活動が分からない場面が予想されるので,全体に話した後,分かっているか個
 別に確認する必要がある。

○ その他の発達障害の診断を受けている幼児について

・指導場面を見ると,聴覚的な指示が多い。話に注目できない,集団にのれない
 子が増えている現状もあるので,視覚的な手段を使っての指示も多く行ってほ
 しい。 
・小学校の特別支援学級では授業の流れをカードで示したり,写真やイラストを
 多く用いたりしている。通常学級でも,どの子にも分かりやすい指示が必要と
 なってきている。
・ゲームをするときにはやり方のモデルを見せてやることをイメージさせた方が
 よい。
・遅れがちな子がいたときには,全体に指示をした後,その子に対して個別に指
 示が必要。
・全員の注目をいかにあげていくかが,出歩いたり,集中の続かなかったりする
 子にとって重要となる。

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