思う・学ぶ・発達支援 心のケア サイト

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全体の指示が入りにくく,話の理解も困難な様子を見せる幼児

2019年03月16日 | 教育
園で対応していけるとよいこと

・全体に話をした後,内容を理解していないことが予想されるので個別に伝える。
・できなかったときには叱るよりも具体的なやり方を教えてできたらほめる。
・境界知能の子はクラスに14%程度いる。2~3人は在籍しているということ
 になるので,その木立も含めて分かりやすい環境作りが必要。
・発達障害のある子や知的障害のある子はワーキングメモリー(作業記憶)が少
 ない。5歳になると通常5つ程度のことは話を聞いてわかるが,それが,1つ
 か2つになってしまう。
 「手を石鹸で洗ってタオルで拭いたら着席して待ちなさい。全員そろったらお
 やつを食べますよ」といった場合を考える。そこには
 ・石鹸を使う
 ・手を洗う
 ・タオルで拭く
 ・着席する
 ・おやつを食べる
 といった5つの短期記憶(さらに細かくすればそれ以上)が必要となる。
・発達障害があると,「おやつを食べる」という最後の言葉だけが残ってしまい,
 「おやつはどこ?」などと言ってしまう。
・全員に指示した後,まごついたり,最後の言葉だけ記憶していっているようなら,
 「最初は手を石鹸で洗います」と個別に指示することが必要である。
・飛び出したり,落ち着かず動きまわる子は感覚統合の面からみるとブランコやバ
 ランスボールなどで揺れ刺激を脳に与えていくのもよい。
・「長縄はどうですか?」という質問に,脳に縦の揺れ刺激を与えながら跳ぶとい
 う調整力はとても良いのではないかと話した。

コメント
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