Claire とわかれた僕はすぐにマラッカへと旅立つ準備をした。1年以上も働いたので失業保険を6か月受給できる勘定だったが、僕はもう一日だって日本にはいたくなかったのですぐに飛び出した。2006年三月のことでそれから3か月マラッカで夢のような毎日を送った。例によってAdelineの家に間借りさせてもらった。一日10RM の家賃で6畳ほどの個室が与えられた。この値段は汗臭いゲストハウスのドミトリーのベッドと同じ値段だった。どれだけ僕は恵まれていたことか。今でもAdelineにはいつも感謝している。
美貌の家主Adeline
日本人がどれほど狭いアパートに閉じ込められているか分かるだろう。このリビングだけで僕の今の2DKの市営住宅はすっぽりと収まってしまう。
日本料理をどうかご賞味あれ。
誰もいない50メートルプールを一人で独占するなんざ絶対に日本
では体験できない。
ホームレスの犬と思しきもみんな僕には懐いてくれる。