芝居夢中記「宇治でがんばる四姉妹」
創造集団PTI’ACE「四姉妹物語」
構成・演出:岬高志
2012年4月21日(土)AM10:30~11:35
宇治産業会館 多目的ホール
宇治、城陽発信で活動しはじめた演劇集団。役者のエチュードの積み重ねでつくりあげた芝居。タイトル通り、四姉妹のなかの家族の模様や長女の結婚で揺れる家族の思いが描かれる。
みた感じはこの仲間の仲間力が楽しくあるのがいいなあ。稽古からの経験を楽しんでつくってきたんだろうなあと思える芝居でした。物語が役者の会話エチュードで成り立つことは、すごく素に近い個々のキャラクターがたちあがっていくのでその部分がみせる所になる。
だから、先ほど書いたように役者の稽古の日々でどれだけ
真剣に楽しくやってきたかのつみかさねが場面の空気となっ
て立ち上がる。
そういう部分で女の子たちの家族の会話のささいなきびが面白い。四女の役の格好といい、会話といいポップな感じがやはりすぐ目についた。残念ながら、長女、次女、三女は四女からのみた感じ、現れた感じからいうと、キャラクターのあらわれが弱いし、キャラの立ち上がりが個々ののりなっていて、会話のなかで、あらわれる感じはもう少しつくりこんでほしいなあ
その点で、長女の結婚での、ここの思いは全員からの声を聞きたいなあ。また、長女が着替えをしている所の四女と四女の友人の会話は会話を作り出さないといけない待ち間になっていてもう少し工夫がほしいです。
と、どうしても作りての眼差しでみると、あれこれ、面白くすることを、考えてしまうが、
ただ、みているものとしては初々しい若い力やその生活の気軽な豊かさが現れていて、みて
いて優しい気持ちになれました。音楽もマッチしていて、いい歌でした。宇治という緑に囲まれたのどかな地で育つ草木や花のようなはなやぎがいいです。これからも、宇治を大切に地域にでていってほしい集団でした。