TVの予定表や配信などで、たまたま見かけると「ついもう一度観てしまう」映画があります。
何もしたくないようなときがアブナイというか、そういうときのお助けグッズ? いやもう救いの神??レベル(^^;
うつのクマと一緒に観てても大丈夫なのばっかり。(以下、もう「ひとりごと」ということで)
『容疑者Xの献身』(監督:西谷弘 原作:東野圭吾 2008)
東野圭吾作品の映画化では唯一好き。堤真一 . . . 本文を読む
いい俳優さんが3人もいるのに、勿体ないなあ…(それにしても自分は上手く書けないなあ)な「ひとこと感想」その11。
ストーリーが込み入っていて、時間軸も変わるし、人の名前も変わる… というのについていくために、結構神経を使った記憶がある。3人の男性が登場するんだけれど、誰か一人にもっと注目して作ってもらった方が、私などには納得しやすい映画になったんじゃないかと。個人的 . . . 本文を読む
我ながら飽きっぽい観客だな~と思った「ひとこと感想」その10。
序盤から(圧倒されて)ずっと目を瞠って観ていたような気がする。(「室町時代のライヴって?」というタイトルで感想を書こうとした形跡もある(^^;) なのに、結局のところ、今ひとつ満足できなかったというのも本当。
キャラクターの造形が個性的で気に入ったのに、橋の上でのライヴ場面で歌い手の「顔」がアップになると、自分が松本大洋の絵が苦手 . . . 本文を読む
何が残念なのか説明しにくい、「ひとこと感想」その9。
脚本担当者の中に虚淵玄の名前があったので、観にいったアニメーション。
巨大な泡に包まれて重力異常を起こし、廃墟となった東京が舞台。かりそめの自由を得た?少年少女たちが、生活物資を賭けて勝負(パルクール)するシーンの躍動感には目を瞠った。ただ… 最近はこういうアニメ作品があまりに多い(と感じてしまう)せいで、他の作品との区別がだ . . . 本文を読む
もっと褒めたかったのに、後味がイマイチ良くなくて……な「ひとこと感想」その8。
のんさん(主人公)の「不思議さ」がうまく生かされた役柄で、性別にも拘っていない?物語になっていたと思う。学ラン姿で街の不良たち(なのかなあ)のバトルに仲間として参加?して、カブトガニを楯に走り回る姿を思い出すと、今でも笑えてくる(^^)(さかなクンはこんな子供時代を送ったのかなあ&hell . . . 本文を読む
長~い言い訳みたいな「ひとこと感想」その7。
北海道に向かうドライブ・シーンの空気感、その清々しさは今も忘れていない。チェーホフを多言語舞台劇として演じるという、その舞台裏、稽古風景も珍しく、3時間という長さも苦にはならなかった。
なのに、国内外で多くの賞を得ているというこの映画は、私の中にほとんど感慨と言えそうなものを残さなかった。
両手で受けようとしても、流れ去って何も残らない。この監督 . . . 本文を読む
オフビートで、シリアス?で、最後はフェリーニみたいだった映画の「ひとこと感想」その6。
『土を喰らう十二ヵ月』と同じ頃に、同じ映画館で上映されていて… 私は(暮らすなら)こっちの方がいいな~と、割と本気で思ったのを思い出す。
白いご飯がこんなに美味しそうなのを久しぶりに見たし、どうぜなら誰かと一緒に食べた方が、もっとおいしいんだろうな~と、ごく自然に思わせられたし。死んだことに気 . . . 本文を読む
ごくごく個人的な「ひとこと感想」その5。
水上勉は、私の母親の故郷出身の人で、私にとっても個人的に「距離の近い作家」だった。なので、こんなところで映画として出会うとは… という驚きから観にいった映画。(晩年こういう生活をしていたとは知らなかった) 映像として出てくる風景は母の故郷ではないけれど、湿った雪の積もり方などがよく似ていて、台所の様子や料理するときの風情、葬儀にまつわる会食 . . . 本文を読む
主演俳優の「オーラ」以外、何も書いてない「ひとこと感想」その4。映画の始まりから終わりまで、主演男優(ウド・キア)に目が釘付けになった。この人の出演作を観た覚えがないので、先入観も過去との比較も、何もない。(ほんとは何本も見てるはずなのに、記憶にない(^^;)とにかく、この映画では「自分に自信がある」というオーラが絶大!!怪優とか怪演とか言われたりしてるけれど、私にはそういう風には見えなかった。あ . . . 本文を読む
こんなにゴチャゴチャ書く気はなかったのに、なぜか書いてしまった「ひとこと感想」その3。
観た直後に会場で書くアンケートには、「映像がとてもきれいで、ベル・エポックの時代のパリを、少女と一緒に観て回ってる気がした…」といったことを、一応書いた記憶がある(違ってるかも)
それはそれで正直な感想だったのだけれど… 帰宅後書いたメモを今探してみたら、「とても美しく、最上級 . . . 本文を読む
何書いてあるのかワカラナイ「ひとこと感想」その2。
困ったなあ。ストーリーがちゃんと思い出せない。(アウトラインは覚えてるのに) とにかく「面白かった!!」「すごーく私好み(^^)」ってことだけは確か。(ヘレン・ミレン、ジム・ブロードベント、おまけに「ゴヤの名画」となると、観にいかないわけにはいかない。あ、ロジャー・ミッシェルって『ノッティングヒルの恋人』の監督さん?)観ながら(観た後も)「こう . . . 本文を読む
岩井俊二監督のことを初めて「考える」きっかけになった「ひとこと感想」その1。
メモを探したら、「この監督の作品は毎回のように、ストーリーが込み入り過ぎて?人工的な感じを受ける。強いナルシシズム(なぜか感じるので)と相俟って、自分と相性が悪いのかなあ」などと、ヒドイことが書いてあった。確かにこの人の映画を観るたび、そんな風に感じるのは事実。でも、今回はちょっと違うことも考えたので、そのことについて . . . 本文を読む
パトリック・ネスの小説「怪物はささやく」の映画化作品を観たことがあるだけで、この本の作者シヴォーン・ダウドのことは何も知らず、ただ「表紙の色合いがきれい」「12歳の少年が主人公」という理由で読み始めた本です。
本を実際に手にして初めて、あの『怪物はささやく』(原題:A Monster Calls)という凄い映画の原作の「構想」は、このシヴォーン・ダウドが残したものと知りました。
作家デヴューは . . . 本文を読む
(監督・脚本:沖田修一 原作:若竹千佐子 2020)
去年の暮れに、配信で偶然見つけて観た映画です。世間では忙しいはずの師走に、そんなことばっかりしていたわけで…(^^;
上映中に話題になったかどうかも知らず、覚えていたのは田中裕子主演ということだけ。
むしろ原作についての方が、「60代の小説デヴュー作で芥川賞受賞」とか「東北弁で書かれている部分がいい」…などと . . . 本文を読む
(監督・脚本:マリヤム・トゥザニ 2019 モロッコ=フランス=ベルギー)原題は "Adam"… その意味するところは、映画が終わる頃になってようやく判ります。その原題に至るまでのある女性の葛藤が描かれた映画という気もします。
101分という上映時間中、ずっと主要人物二人を演じる女優さんたちの顔のアップ、つまり「表情」(広い意味での「佇まい」を含む)だけを見ていたような印象が残りま . . . 本文を読む