調子悪いなあ。やっぱり「ウツ」って、いなくならないクマなのかなあ。
去年の「カムイ外伝」騒動以来、タマゴのカラも無くなったみたいに感じてたのに。
離人症って、どんなに長く続いたモノでも、必要が無くなればほんとに消えるんだ・・・って、魔法が解けたみたいな気がしたのに。
だから長年つるんできた悪友(お酒)とも、円満に別れられたのに。
私は医療機関にかかってないし、薬も全く使ってない。悪友はそういう意味でも、人生の同伴者そのものだったけど。
でも、ウツのベールが消えてたこの半年は、ほんとに新鮮な毎日だった。
ソコソコフツーに元気だと、人はこんな風に感じるものなんだ・・・って、これまでいつも「ウツの無い人」見て不思議に思ってたことが、いちいち自分のこととしてよくワカルのにオドロイタ。
「ウツの人を励ましちゃ行けないって言うのは常識なんだけど、でもね、古くからの友人に『早く元気になれよな!』って言われたら、涙が出るほど嬉しかった・・・」って言った人の気持ちも初めてわかった。
ウツっぽくなんかなかった頃、生き生きとしていた頃の自分を覚えていてくれて、「あの頃の貴方をちゃんと覚えていますよ。今の貴方が貴方という人間のすべてじゃないってことを。」って言ってもらえたら、人はやっぱり嬉しいものなんだ・・・って。
私は「元気だった頃の自分」というと、せいぜい中学校の頃までだから、「早く治るといいですね。」って言われても、正直「治る」の意味がピンと来なかった。
今回初めて、取りあえず「ウツが無い」状態を経験してみて、「ああ、これだったら、人は『早く治りたい』って思うだろうな・・・」なんて、ごく当たり前のことを実感として理解出来た。
旅行する人の気持ちも、わかった。
私は、最近は化学物質過敏も出てきて、乗り物が苦手。本当に出不精になってる。
でも元々はフラ~っと、ひとりでどこかへ行きたくなるヒト。私をよく知ってる人ほど、「えっ、本当?」って言いそうだけど。そう、本当に本当なの。
というわけで、何年ぶりかで、ひとりで金沢にも帰って来た。
透明で強靱な「離人症」のベール無しに見る、故郷の街の風景は何十年ぶり・・・っていう気がした。
植えたばっかりだった公園のアメリカ楓たちは、文字通りの巨木になっていた。
「植物って偉いな~。25年も経てば、揺るがないオトナになっちゃうんだもんな~」なんて、私の方はヨーカイ・シジミール(あーシミジミ~)に押し潰されそうになった。
私はまだ、あの頃のまま。身体が歳を取っていくだけなのに。
1年間に観た映画、ほとんど全部の感想も書けた。
書くことが当たり前になると、そのための歯車が常時回ってるみたいな感じになるのもわかった。
100本ほどの映画のチラシとかメモとかに囲まれてると、頭の中が映画で水浸しになる。
自分の身体はどっかへ行っちゃって、「私」だけがその水に浮かんでる。
大量の水を分子レベルに分解したら、一粒一粒は言葉で出来てるのかなあ。それとも水の一滴くらいが、一つの言葉に当たるのかなあ。
私にとっては、水は水。やっぱり、言葉以外の何か・・・。
そんなこんなを楽しんでるうちに、ふと気がついたら、「ある朝、枕元にウツのクマが座ってた」。
夢から覚めた? 双六の振り出しに戻った?
少しずつ、見える世界の彩度が落ちていく。カラーからモノクロに近くなる。
それでも、今の私は「タマゴのカラ」は消えたままだと感じてる。
カラが無いと、実は結構タイヘン。
自分が未熟で、人間として非常に脆弱なのを、日々確認してるようなもの。
子どもの私が、あの頃の環境の中で、どうしてこんなカラを身につけたのか、これまたヨクヨクワカル気がする。
でも・・・「一度気づいてしまったら、知らなかった頃には戻らない」って本当。
シツコイけれど、あの「カムイ外伝」騒動。
あのとき私は自分でも気づかないまま、地球への帰還軌道に乗ったんだと思う。
ただ目下のところ、ウラシマな自分が地球でこの先どうするつもりなのかが、我ながら皆目ワカラナイ・・・。
「『カムイ外伝』の話から・・・」 http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/02e58ad53966c6443584245f56e19bab
「透明なタマゴのカラの中で」 http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/841b5787a09fcf04bd5178fadc9b9cb7
去年の「カムイ外伝」騒動以来、タマゴのカラも無くなったみたいに感じてたのに。
離人症って、どんなに長く続いたモノでも、必要が無くなればほんとに消えるんだ・・・って、魔法が解けたみたいな気がしたのに。
だから長年つるんできた悪友(お酒)とも、円満に別れられたのに。
私は医療機関にかかってないし、薬も全く使ってない。悪友はそういう意味でも、人生の同伴者そのものだったけど。
でも、ウツのベールが消えてたこの半年は、ほんとに新鮮な毎日だった。
ソコソコフツーに元気だと、人はこんな風に感じるものなんだ・・・って、これまでいつも「ウツの無い人」見て不思議に思ってたことが、いちいち自分のこととしてよくワカルのにオドロイタ。
「ウツの人を励ましちゃ行けないって言うのは常識なんだけど、でもね、古くからの友人に『早く元気になれよな!』って言われたら、涙が出るほど嬉しかった・・・」って言った人の気持ちも初めてわかった。
ウツっぽくなんかなかった頃、生き生きとしていた頃の自分を覚えていてくれて、「あの頃の貴方をちゃんと覚えていますよ。今の貴方が貴方という人間のすべてじゃないってことを。」って言ってもらえたら、人はやっぱり嬉しいものなんだ・・・って。
私は「元気だった頃の自分」というと、せいぜい中学校の頃までだから、「早く治るといいですね。」って言われても、正直「治る」の意味がピンと来なかった。
今回初めて、取りあえず「ウツが無い」状態を経験してみて、「ああ、これだったら、人は『早く治りたい』って思うだろうな・・・」なんて、ごく当たり前のことを実感として理解出来た。
旅行する人の気持ちも、わかった。
私は、最近は化学物質過敏も出てきて、乗り物が苦手。本当に出不精になってる。
でも元々はフラ~っと、ひとりでどこかへ行きたくなるヒト。私をよく知ってる人ほど、「えっ、本当?」って言いそうだけど。そう、本当に本当なの。
というわけで、何年ぶりかで、ひとりで金沢にも帰って来た。
透明で強靱な「離人症」のベール無しに見る、故郷の街の風景は何十年ぶり・・・っていう気がした。
植えたばっかりだった公園のアメリカ楓たちは、文字通りの巨木になっていた。
「植物って偉いな~。25年も経てば、揺るがないオトナになっちゃうんだもんな~」なんて、私の方はヨーカイ・シジミール(あーシミジミ~)に押し潰されそうになった。
私はまだ、あの頃のまま。身体が歳を取っていくだけなのに。
1年間に観た映画、ほとんど全部の感想も書けた。
書くことが当たり前になると、そのための歯車が常時回ってるみたいな感じになるのもわかった。
100本ほどの映画のチラシとかメモとかに囲まれてると、頭の中が映画で水浸しになる。
自分の身体はどっかへ行っちゃって、「私」だけがその水に浮かんでる。
大量の水を分子レベルに分解したら、一粒一粒は言葉で出来てるのかなあ。それとも水の一滴くらいが、一つの言葉に当たるのかなあ。
私にとっては、水は水。やっぱり、言葉以外の何か・・・。
そんなこんなを楽しんでるうちに、ふと気がついたら、「ある朝、枕元にウツのクマが座ってた」。
夢から覚めた? 双六の振り出しに戻った?
少しずつ、見える世界の彩度が落ちていく。カラーからモノクロに近くなる。
それでも、今の私は「タマゴのカラ」は消えたままだと感じてる。
カラが無いと、実は結構タイヘン。
自分が未熟で、人間として非常に脆弱なのを、日々確認してるようなもの。
子どもの私が、あの頃の環境の中で、どうしてこんなカラを身につけたのか、これまたヨクヨクワカル気がする。
でも・・・「一度気づいてしまったら、知らなかった頃には戻らない」って本当。
シツコイけれど、あの「カムイ外伝」騒動。
あのとき私は自分でも気づかないまま、地球への帰還軌道に乗ったんだと思う。
ただ目下のところ、ウラシマな自分が地球でこの先どうするつもりなのかが、我ながら皆目ワカラナイ・・・。
「『カムイ外伝』の話から・・・」 http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/02e58ad53966c6443584245f56e19bab
「透明なタマゴのカラの中で」 http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/841b5787a09fcf04bd5178fadc9b9cb7
っていうのがわからなくなってます。
元気な頃ってどんな頃なのか?
ひとりでフラ~っとどこかに行きたくなる気持ちわかります。
今自分がそうですから!
ムーマさんの文章すごく好きです。
自分は文章能力無いからムーマさんのように
知的で文学的に物事を書ける才能は素晴らしいと思います^^
お互い無理なくぼちぼち行きましょう♪
木の芽どきはみんな調子悪くなるって言いますよね.
特に最近は暖かくなったり寒くなったりで
体調崩している人が周りにもちらほら.
でも,「出不精」と言いつつ旅をするムーマさんはエライ!
ちょっとそんな風に思いました.
焦らずにゆったり過ごして下さい.
きっとそれがムーマさんのペースなのだと思います.
私も今不調で、ウツから来る無気力を治す為に大幅に処方を変えてもらったりしているんだけど、今度は感情のコントロールが出来なくなったり。。。
ここでボヤいちゃってごめんなさい。
私もムーマさんの文章や、文面から伝わってくる人柄や生き方(大袈裟かな)が大好きです。
ゆったりいこうね。
まゆりんさんも、「元気だった頃」が思い出せないくらい遠く感じるんですね。・・・ウツって、ほんとに「日々大変」ですもんね。
私もまゆりんさんくらいの年齢?の頃は、毎日、しなきゃいけないことに追われていて、止まれない自転車みたいだったのを覚えてます。
まゆりんさんも、私の歳になれば、きっと楽になると思うんですけど、あんまり先のこと過ぎて、慰めにも励ましにも・・・ならないですね(笑)。
書いたもの、過分に褒めて頂いてちょっとハズカシイです。現実の私は、「知的」も「文学的」も縁遠いようなヒトなので。(でも、とってもとっても嬉しい。どうもありがとう!)
ここだけの話、ナイショなんですが、私の次の目標は、まゆりんさんみたいに(読み手の)「誰か」に向かって書けるようになることなんです。
私、このブログはもちろん、どなたかの日記にコメント書き込むときでさえ、「ひとりごと言ってる」みたいにしか書いてないのに最近気づいて・・・正直ショックでした。(で、「次の目標」ってなったんです。)
まゆりんさんの日記、大好きです♪
これからも、どうぞよろしくお願いします。
ご心配おかけしてスミマセン。人騒がせな?コト書いてますが、大丈夫です。
ただ、あんまり長いこと書かないでいると、ホントに半年1年、すぐに経っちゃうブログなもんで、たまにはもう何も考えずに、近況そのまま書こう・・・って思ったら、こんな風になっちゃいました。
ぴよこさんの仰るとおり、最近のお天気は本当に身体にコタエます。首から上にも、気温や湿度、低気圧自体も?直接影響するみたいで、いつもながら困ったモンです。
でも、お陰で今年は1ヶ月ほども、あちこちで桜が見られました。桜も困惑してたのかもしれませんが、やっぱり植物(生き物)って偉いなあって思いながら、チラホラお花見してました(笑)。
>焦らずにゆったり過ごして下さい.
>きっとそれがムーマさんのペースなのだと思います.
ありがとうございます。そう言って下さると、なんだかホッと一息つけます。
「私のペース」が、この歳になってもなかなか見極められないのが、いっそ神サマから自分に与えられた贈物と思って、生きていけるようになりたいです。
薬を変えるのって大変ですよね。自分に合うように調整したり探したりする間が、ほんとに大変。
ン十年前(大昔ですね)、私も数年お医者さんから処方してもらってたことがあるんですが、なかなか自分に合わなくて、あちらを立てればこちらがナントカ(苦笑)。で、副作用も色々あって、精神科関係の薬ってムズカシイもんだなあ・・・って、つくづく思いました。
今はSSRIがあって使いやすい分、別の意味で、分量や期間や他の薬との組み合わせ方が難しくなったとも聞いてます。
よっちんさんに合った処方が、早く見つかるといいですね。(あ、私も関係ないことばっかり書いてる(笑)。)
ブログを気に入ってもらえて、ほんとに嬉しいです。
実は、時々(最近はしばしば?)コンナモノ書いてもしゃーないな~って思うことがあるんです。
そんなに特別なこと書いてるわけでもないし、ネットの世界にはもっと面白い文章が溢れてるんだし・・・って。
「自分のために記録しておこう」って思って始めたことなんですが、最近は「文字にしてまで残しておくようなコトじゃないじゃん」って思ってしまうのね。(これはこれで、「ウツ」の魔法かもしれない、怖いことでもあるんですが。)
だから、「大好き」なんて言って下さると、本当に嬉しい。また書こう!っていう勇気と気力が湧きます(本当)。