『高野豆腐店の春』(監督・脚本:三原光尋 2023)
全力疾走する82歳?を見たのは初めてかも。(『大いなる不在』いつかきっと観るぞ~などなど)
https://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/cf9089f2341654034dd8e6ec72fddbb5
『月』(監督・脚本:石井裕也 原作:辺見庸 2023)
自分は余程腹が立ったんだろな~と思わせる感想が、日記ブログに残っていた。いちいち具体的な指摘をする気になれないほど「あまりにリアルじゃない」のに呆れ、この作り手は「人間について本気で考えてきたとは思えない」と感じた…のかな。(原作もこうなんだろうか…と疑いつつ、読む気になれないまま忘れちゃった自分もヒドイけど(^^;)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/58096770.html
『夜明けのすべて』(監督・共同脚本:三宅唱 原作:瀬尾まいこ
この映画で私が気に入ったのは、「ごく普通の」人間関係(友達や恋人といった特別な間柄じゃない、職場の同僚程度)でも、自身が体調の困難などを抱えたままでも、人は「誰かのために何かができる」かもしれないのだということを、臆せず?描いてみせてくれたこと。
パニック障害に悩む男性は、PMSのせいで周囲と摩擦が起きかける女性の親切さを「お節介」とはっきり言うくらいで、2人は最後まで特に親しくはなってないように見えた。でも、そこが良かったと。
それとは別に(わたしなどが言うのはおこがましいけれど)「PMS(月経前症候群)」や「パニック障害」の症状・現実について、社会の認知が進む一助になったらいいな… なんて思った記憶も。
『花腐し』(「はなくたし」とよむ)(監督・脚本:荒井晴彦 原作:松浦寿輝 2023)
あまりに何も知らずに観にいったので、映画の間中呆気に取られてたかも(^^;(こういう映画では、女優さんも男優さんも大変だなあ…とか、女性より男性の身体の方が美しく見えるように撮られてるのは意外~とか)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/58295017.html
『ほかげ』(監督・脚本・撮影・編集:塚本晋也 2023)
画面が暗い作品なので、スクリーンで観られてよかったと思った。(塚本監督の映画は、作り手の本気度をヒシヒシと感じるので余計に)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/58295017.html(ダラダラ感想を2回も載せてゴメンナサイ)
「ゲキ×シネ 『天號星』」(演出:いのうえひでのり 作:中島かずき 2024)
「舞台」を直接観にいくのは(種類を問わず)わたしには(体調的に)まず無理なので、オペラや戯曲をスクリーンで観られる機会があると嬉しい。この『天號星』も楽しんで観た。(俳優さんたちにとっては、やりがいのある機会なんだろうな…なんて(勝手に)思った)
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(原作:青山剛昌 監督:永岡智佳 2024)
たまたまこの映画を観るハメ(あはは)になったおかげで、「コナン」の世界を垣間見るきっかけになった。
アニメ(マンガ?)もドラマも、「いくらでも後から話を膨らませることができる」だけの「時間」が与えられたら、キャラに感情移入も出来るし、物語を複雑にすることもできる。ある程度時間の限られている「映画」より恵まれてる点だな~と。(そのキャラの「ファン」になれるくらい「個人を描く」には、やっぱり時間が必要かも…って)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/58332460.html
『悪は存在しない』(監督・脚本:濱口竜介 音楽:石橋英子 2023)
この監督の作品から受ける「作り物感」がいつも不思議だ。澄んだ水が自然に流れるような映像を見ているにもかかわらず、そこに「人間」が加わった途端、「作り物」という感じがしてくるという。
こんなこと思うのは自分だけかもしれないし、映画はそもそも作り物なわけで、自分が何に引っかかってるのかも説明できない(それくらい微妙なことでもある)
この映画は石橋氏の音楽ライブ用の映像として企画が始まったらしいけれど、映画を観た限りでは(あくまでわたしの感覚として)「音楽はない方がいい」と感じた。音楽が「過剰」なのか、映像がそれだけで十分完成していると思うからなのかは、自分でもヨクワカラナイ… などなど、普段の自分が考えもしないようなことを、あれこれ思い煩わせる?映画だったとは思う。
(「物語」については、あまり考えても仕方ないような気がしたのは、なぜだったのかなあ)
『レディ加賀』(監督・共同脚本:雑賀俊朗 2024)
故郷に近い温泉地が舞台で、懐かしくて観にいった。主演の小柴風花さんは初めて見たけど、面白い女優さん(いい意味)が現れたと思った。ダンスで温泉地を盛り上げる…という話で、中学・高校と(学校で)創作ダンスを作らされた頃(大昔~)のことを思い出したりして、いろいろ楽しんで観られた映画。
『風よ あらしよ 劇場版』(原作:村山由佳 演出:柳川強 脚本:矢島弘一 映像提供:NHK)
ドラマがあったらしいけれど、観てないので。でも、伊藤野枝という人は、こういう人なのかなあ…と思わせるものがあったと思う。
演じた吉高由里子のまっすぐな瞳と、懸命に訴える強い言葉を聞きながら、きれいに描き過ぎている(この時代、そもそもこんなに生活がキレイだったはずはない、ということも含めて)ことなど、問題にしたくなくなったのも本当。知識としては知っていたけれど、こんな人が本当にいたんだということが、今となると…重たい。
『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(監督:山本健 アニメ―ション制作:CygamesPictures 2024)
「別に勧めるわけじゃないけど、あの映像はアニメとしては珍しいと思う。物語については興味ないと思うけど。元々スマホ・ゲームだし」と若い友人が言ったのが気になって、月1回のカットの帰りに観たアニメーション。
走るのは少女たちでも、土台は競馬の話(わたしはほとんど無知)でどーなることかと思ったものの、一生懸命(あはは)観ているうちに、これはこれで面白いと思うようになったから、アニメーションってスゴイ(^^;
「艦コレ」の話を聞いたときにも、「茶道、華道、戦車道」でも思ったけれど、こういうゲームやアニメの需要は(潜在的に)あるんだろうな~と。
でも、わたしが見てもウマ娘たちは(絵柄は好きじゃなくても)キャラとして可愛い(性格その他も含めて)。少しでも競馬についての知識(常識程度)があったら、もっと楽しんで観られたのではないかと、帰宅してから背景知識(過去のクラシック三冠の勝利馬とか)を少~し仕入れて、友人と映画の感想を言い合ったのがナツカシイ作品。
『帰ってきたあぶない刑事』(監督:原廣利 2024)
同じく月1回のカット帰りに、時間が合ったので見た映画。ドラマをあまり観たことないし、思い入れはない(映画の物語も全然思い出せない)んだけれど、久々に浅野温子さんに会えたのが嬉しかった(^^)(この俳優さんの心意気が好きで、今もそれは変わってないな~って)
『九十歳。何がめでたい』(監督:前田哲 脚本:大島里美 原作:佐藤愛子 2024)
草笛光子さんはきれいでお洒落な方だけれど、「愛子さん」も「いくつになっても美人のまま」な人だな~って、検索して写真を見ながら、改めて思った(って、映画と関係ないですね。でも愛子さんの本のタイトルが「いかにも愛子さん!」で、なんか嬉しくて(^^))
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/58526769.html
『ラストマイル』(監督:塚原あゆ子 脚本:野木亜紀子 2024)
Amazonをモデルにしたと思しき流通センターを舞台に、ブラックフライデー絡みの爆発事件という物語が進行する。(その手の流通センターって想像を超えるので、なるほどこういうものかと。もしかしたらそれが一番、わたしにとっては印象的だったかもしれない)
TVドラマ「アンナチュラル」「MIU404」を観た後でよかった。この映画が同じ世界とわかるのも楽しいし、満島ひかり、岡田将生、阿部サダオといったキャストの演技も観ていて凄いな~と思ったりした。
でも…なぜだろう、ドラマを観ている楽しさだったのよね、映画全体も。だから楽しかったんだし、それでいいんだけれど…ともあれ、満島さんはすごい俳優さんだと思った。
『劇場版 アナウンサーたちの戦争』(演出:一木正恵 脚本:倉光泰子 2023)
TVドラマの方も観たような気がするけれど、「ベイビー・わるきゅーれ3」が始まるまでの時間待ちに、この映画も観た…という。
「《声の力》で戦意高揚・国威発揚を図り、偽情報で敵を混乱させた日本放送協会とそのアナウンサーたちの活動を、事実を基に映像化」したNHKの努力・自戒の念を感じた。
それにしても「さまざまなプロパガンダを担当した」人たちも、違う形で「戦争の被害を被った」人たちなのだと思うと、わたしのような者にも何人もの人が言ってくれた「戦争は絶対にしちゃいけない!」という言葉が蘇る気がした。(なのに世界中のあちこちで、戦争は続行されている)
『ベイビー・わるきゅーれ ナイスデイズ』(監督・脚本:阪元裕吾 アクション監督:園村健介 2024)
この映画観にいく前に、この際だからと、見てなかった1&2も家で観たのが良かったかも。(1のショック(いい意味)が大きくて、それが3まで続いた感じ) とにかく面白かった! アクションも凄かった!(^^)
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/58720779.html
『キングダム4 大将軍の帰還』(監督:佐藤信介 原作:原泰久 2024)
とにかく「大将軍」がカッコ良かった!(大沢たかおさんのイメージが変わった) ギョウカイを演じた女優さんの名前が清野菜名さんとわかって嬉しかった……などなど。
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/58726245.html
『侍タイムスリッパ―』(監督・脚本・撮影・編集:安田淳一 2024)
面白かった!!
以前『サマーフィルムにのって』のエンディングで、高校生の自主制作時代劇の完成作品に驚いたことがある。時代劇って、製作中のドタバタの中ではあまりに「ニセモノ」なのに、完成作品を映写したら「まさに時代劇!」になるんだと。その落差の大きさに、ほとんど驚愕!した。
この映画は、そういう「自主制作?」の雰囲気がどこかにある(そういう風に作られている)のに、オトナの「プロの面白さ」で、やっぱり時代劇っていいな~と思わせられる。
主人公の素朴さ、正直さ。一方、敵役の武士の「役者としての」華やかさと魅力。こんな役者さんたちが、ちゃんといたんだということにも、今頃驚いたりして(^^;
こういう映画がもっと出てくるといいなあ。エンタメってこういうことなんだけどな~って思ったのを思い出す。(いっぱい賞が取れて良かった!)
『海の沈黙』(監督:若松節朗 原作・脚本:倉本聰 2024)
全編「昭和そのもの」なことに、一番驚いたんだと思う。(「昭和」な人じゃないと、この映画を見たら引くんじゃないかなあ) 同じテーマで描くとしても、もっと「今」を感じさせられないと、今の時点でこういう内容を描こうとする意図が、理解されない気がしたけど…余計な心配?)
(19本)
【2024年のベストを選ぶと…】
2024年に観た映画は50本。そんなに観たっけ…な感じですが。
観たい映画はなかなか(体調その他で)観にいけず、たまたま「時間が合った」映画をずいぶん観たと思うので、なあんとなく残念な気分が残ってるせいでしょう(仕方ないけど)
そんな中で、(あくまで私個人にとって)スクリーンで観られてよかった作品というと……
『ダンサー イン Paris 』
『VORTEX ヴォルテックス』
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
『高野豆腐店の春』
『ほかげ』
『ベイビー・わるきゅーれ ナイスデイズ』
『侍タイムスリッパ―』
中途半端な数字ですが、この7本で個人的ベスト7(順位なし)とします。
(明日選んだら、べつの映画になりそう)
外国映画より日本映画が多いのは、わたしとしては珍しいかも。
(外国映画を観られる機会が減ったからかなあ)
昭和の映画館(と呼んでいるあたご劇場)で観た作品が半分以上(かな?)
今は休館中ですが、再開されるのが待ち遠しいです。
とりあえず宿題が終わって嬉しい~(^^)
おつきあいくださった皆さま、ありがとうございました!
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