「ある朝、目覚めると枕元にうつのクマが座っている」
とかなんとか、有名な作家が友人に言ったという話を、同じく作家のその友人が
エッセイに書いていたのを見たことがある(あー長い)
もう何十年も前の記憶で、妄想のレベルだろう、たぶん。でも
「うつのクマ」という表現は、私の枕元に突然現れるヒトに
あまりにピッタリで… それ以来私も自分の「うつ」を
(わざわざ)「うつのクマ」と呼ぶようになってしまった。
巨体でのっそり。なんせ「うつ」と称するくらいで
さして身動きもせず、目覚めた私をただじっと
見るともなしに見下ろしている。
私が起きても起きなくても、クマはどうでもいいらしい。
でも… 寝てばかりいるとテキメン腰が痛くなる現実。
ずっと寝ていられるほど、私はもう若くはないのだ。
仕方なく起き出す。クマは全然、知らんぷり。
そのうち私もクマの存在に慣れてくる。
それでなくとも、何をするのも考えるのも億劫。
なんとか重い身体と気分を引きずって
なるべくクマの方は気にせず、一日をやり過ごす
・・・の繰り返し。
昔はそれでなんとかなってた(よーな気がする)
「時満ちると、クマは居なくなる」
「あーやれやれ」なんて思う間なしに
「ちょっと元気」な自分がいる。
ところが、ところが・・・
いつ頃からか、クマは旅には出なくなった(らしい)
裏山(ソンナモンあったっけ)に住みついたのか
頻繁に、ごく気軽に現れるから、ほとんどご近所づきあいレベル。
クマも歳を取ったのかしら… なあんて想像は甘かった。
今ではもう、代替わりしたとしか思えない。
最近、私は(そんなつもりはないまま)
クマとサーフィンしてる気がする。
サーフィンなんて、海でひとりでやったこともないのに
なんでクマと一緒なの~(泣)
迫る大波。(きゃー!どーしよー)
クマの瞳はランラン。(私はしっかり目をつぶる)
気がついたら、波のテッペン。(そんな大きな波じゃなかった)
でも、テッペンから滑り降りるのは
ちっちゃな波でも、ちょっとだけ爽快。(クマはつまらなそー)
波の底だと、辺りは見えない。水の壁に囲まれるだけ。
「いつまでこうしているんだろ…」
クマは胡坐を掻いている。私はぼんやり、何もしてない。
次の(ちっちゃな)大波が来るまで
私はずっとこのクマと一緒。
先代の若い頃はメチャクチャだった。
二代目のクマは、若い割には
落ち着いたヤツだと思う。
クマが飽きて裏山に帰るまで
サーフィンとぼんやりしかない日常に
なんとか… つきあってやれるかなあ。
ま、長い付き合いだからいいのよ。
そのうち御用聞きにしてやるぞ~(^^)
そっか~(*_*)。
私もびっくりですよぉ(^^;
なんかちょっとスリム?になったよーな
顔もちょっと違うような…って思ってたら
「こまめにサーフィン」するヒトだったの。(別人としか思えない)
お茶屋さんはカワウソと宇宙遊泳してたんですか。
いいなあ。気持ちよさそ~
「御用聞きみたいな感じはするけれど、素朴ないいヤツ」
なんて、ちょっとうちのクマに見習ってもらいたいわ~
(私の方が御用聞きしてる気分(^^;)
カワウソと宇宙遊泳はいかがですか?
昔、やってたんですけど、御用聞きみたいな感じはするけれど、素朴ないいヤツで、けっこうなぐさめられました。