眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

『ハナ 奇跡の46日間』

2014-05-16 10:01:42 | 映画・本

ちょっとだけ長い「ひとこと感想」その8。

1991年に日本で開催された世界卓球選手権大会に、北朝鮮と韓国が統一チームとして出場したこと。それを発案し、実現のために尽力したのが日本人だったこと。・・・私は全然知らなかった。

メモには上映会場のアンケートに書いた内容として、「スポーツというものの良さ!を感じた。 女優さんたちは皆とても可愛いけれど、私はやっぱりペ・ドゥナが好き~♪ 今回の役柄(北朝鮮チームのリーダー)のクールさ・陰影は・・・私の眼には他の人と全然違って見えた」「でも、この人たちの“別れ”は文字通り“100%の別れ”なんだ・・・と気づかされ、反射的に『かぞくのくに』を思い出した。(涙が出た)」「でも何よりも、日本(人)がこういうことの“場”を提供するのに役立ったのだと知って嬉しかった!!」

1964年のオリンピックでは東西ドイツが統一チームを作り、国歌の代わりに“喜びの歌”を演奏していたのを、当時10歳の私はTVで見て感動した。それは、「戦争」の傷をほんの一時でも封印してスポーツの祭典に世界中から集まった・・・その象徴のように、子ども心にも感じたからだと思う。90年代になってからでもそんなことが出来たのだ・・・ということが、この映画を見て一番心に残ったことだった。

(「日本なんてそんな強くないのに」というセリフが2回聞こえて、ちょっと笑った(^^)。題名の「ハナ」は韓国語で「1」を表す言葉とか)
 

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