
金山寺味噌のお店「太田久助吟製」に入る。
店内に入っただけで金山寺味噌の美味しそうな香りがする。
少し具の混じった金山寺味噌を購入した。
店を出る際に「醤油蔵はどこですか?」と尋ねると
「ウチから4軒先にあります」と言われて歩き進むが
大阪と違って一軒一軒の間口が広くて、行っても行っても到着しない。
もう何軒を通り過ぎたのか分からなくなった頃に
「長角」の看板のあるお店があった。
正しくは、右から「角長」と読むらしい。
醤油の発祥地である湯浅にて天保12年創業。
昔ながらの製法をそのままに受け継いで手作り醤油を作り続けておられる。

御主人よりその製法について説明を受ける。
専門的なことは分からないが「ホンマモンは買っておくべき」と考えて
湯浅手づくり醤油 300cc入を購入した。
湯浅醤油角長の店舗の向いに角長醤油資料館職人蔵があり
自由に見学が出来るので立ち寄った。




足踏み小麦ひき割機や締木(しめ木)、醤油かすり、仕込み桶など
慶応2年(1866年)岡屋彌三右衛門建築の仕込み蔵で
住時の醤油道具を陳列し、古き蔵人たちの労苦を偲び
彼等の秀れた知恵の結晶を保存している。
おそらくかなり前に使われていたと思われる道具が展示されている。
さらに隣には新築された醬油資料館があったのだが
気付くことなく帰宅の途に就く。




夜中に突然思いついて急きょ計画を立てた1泊2日の旅は、
帰りも妻の要望で、湯浅駅から天王寺駅まで贅沢な
特急くろしお18号で13時33分に天王寺駅に着いた。


今回の目的であった妻の慰安にはピッタリな企画となった。
帰宅してからも妻は、力が入り過ぎないように心掛けながら
無理をせず生活している。
介護が必要だった父も老人ホームに入居して
直接的な介護はお任せできるようになっている。
私自身は当時より体調は悪化していて
妻に頼る比率も増えてきたが、この旅行のおかげで
仲睦まじい関係は変わらない。
旅行好きの夫婦は、こんなもんで終わりはしない。
私の体調や妻の都合を考えながら、また計画するぞ!
と意気込んでいる。