まじ卍

生活の中で気が付いたことを書いています。

群馬県の旅⑫

2023-11-30 | 美味しい店
入浴後、夕食を食べに行った。野菜中心の料理だけどめっちゃ美味しい。



私たち夫婦のほかには、女性3人の日帰り客が食事をされていた。
女性3人寄ると姦(かしま)しいと言われるように喧しい。
とりわけその中の年配の女性が独りでしゃべり、他の2人が聞いている感じ。
私たち夫婦は旅の疲れもあり、3人の客に圧倒されるように大人しく頂いた。
彼女らの話を聞いていると、「鉄道旅がしてみたい」と話している。
いつも思うことだけど、鉄道で旅をしてるというと、みんなから羨ましがるけれど、
真似する人は見たことがない。
鉄道旅だったらバス停から暗い夜道を歩いて来なければならなかったことなど
想像だにしておられないのであろう。
私たちの旅のように自分で時刻表を調べながら計画を立てる気まま旅ではなく、
おそらく旅行会社の仕立てた観光列車旅をイメージしてるのであろう。
そうでなければこんなハードな旅は、出来そうにないと思っていた。

 

翌朝の朝食には、宿泊中はほとんど会わなかったが、私たち夫婦以外にもう一組の
老夫婦が来られていた。いや老夫婦と書いたけれど、年齢は近いのかもしれない。
それだけ自分たちが歳を重ねた実感が無いだけだろう。
今日は、吹割の滝を見学したあと老神温泉で昼食と入浴を予定している。

群馬県の旅⑪

2023-11-29 | 日記
今晩からお世話になる幡谷温泉ささの湯は、地元の人たちが通う入浴施設で
源泉かけ流しはもちろんのこと純温泉協会認定の温泉として純温泉Aに分類され、
完全放流式・加水なし・加温なし・循環ろ過なし・消毒なし・入浴剤なしの
「天然のままの温泉」です。
このHPを見て知ったことだが 「源泉かけ流し」という言葉は、実は明確な定義がなく、
大きくは「天然のままの温泉」と「天然のままではない温泉」があり、
適温にするための加温や加水している温泉もあります。
「循環ろ過装置なし」「塩素等の薬剤の添加なし」「入浴剤等の添加なし」が
純温泉に認定され、今回は純温泉HPの群馬県から幡谷温泉ささの湯を見つけて予約した。
足に障がいのある私はベッド希望だったが和室しかなかったが
一泊二食付きで1万円と安く、連泊をお願いした。
到着時、調理をされている女将さんと入浴受付をされている店員とが忙しくされておられ
送迎しようにも出来なかったことが判明する。
地元住人からすればこの近い距離で送迎を希望することが迷惑だったことも理解できた。
早速、部屋に案内される。
和室だがテレビもあり、きれいな部屋である。布団は自分で敷かなければならないが
その分、干渉されず気楽である。

 

泉質はpH8.7のアルカリ単純温泉で、 泉温は40〜42℃と少しぬるい。
そのぶん長めに入浴が出来るせいか、いつまでもぽかぽかとよく温もり、
肩こりや筋肉痛なども消失する名湯だと分かる。
露天風呂もあるが、正直寒くて入っておられない。
流れ出る温泉を肩にかけて贅沢に入ることが精いっぱいだった。
夕食時間の19時までは日帰り温泉客がひっきりなしに来湯される。
地元民に愛されるのもよく分かる。

 

玄関には仕入れた食材のあまりなのか、さまざまな野菜が入ってあり
販売されているかと思いきや、入浴に来られた希望者に分けてあげていた。
なんと優しいお店なんだろうかと感心した。

群馬県の旅⑩

2023-11-28 | 日記
「一番」での食事を終えて下仁田駅まで戻ると、もう14時を過ぎている。
ここから上信鉄道で高崎駅に戻り、JRで沼田駅を目指す。

 

途中の上州福島駅の手前の信号で停止させられる。
運転席を見に行くと、運転士が無線で何やら話をしており、
しばらく話をした後、列車から降りて先にある上州福島駅の信号機へと歩いていった。
上州福島駅の駅員も出てこられ、ポイント(分岐器)の所を足で蹴っている。
どうやらレールが古く錆びているせいかうまく切り替わらない。
駅員と運転士の二人で必死にレールを蹴っているうちにポイントが切り替わり
信号機が青に変わった。こんな原始的な方法で修理出来るのかと驚いているうちに
運転士が列車に戻って来られ、運転再開。約5分の遅れが生じた。
高崎駅でのJRへの乗り換え時間が14分しかなく、離れた改札を出て階段を上がり
再びJRの改札口を通って乗車するため、焦っていたが高崎駅は2分遅れで到着し
持っていたICOCAを使って入場したのでうまく乗り換えられた。
高崎駅から両毛線で新前橋駅で乗り換えて、上越線で沼田駅を目指す。
約37分の乗車時間だが、妻が先に眠ってしまったので必死に起きていたつもりが
いつのまにやら寝落ちしてしまい、目が覚めたらどこかの駅に停車中だった。
妻にどこの駅かを尋ねると、「沼田駅」だと言うので慌てて荷物を下ろして降車。
妻に渡していた予定表にも沼田駅下車と書いてあったが、気にしていなかったらしい。
ギリギリセーフという興奮を抑えつつ改札を出てバス乗り場へと急ぐ。
関越交通バスの乗り継ぎ時間が7分しかなかったが、なんとか間に合った。
バス停には高校生とみられる男子が5~6人待っており、鎌田行バスに乗車すると、
駅からたった2つ先のテラス沼田(市役所前)で降車ボタンを押した。
元気な高校生なんだからバス停2つくらいなら歩けばいいと思ったが、
沼田駅を出発すると急勾配が続き、2つ先のテラス沼田までの高低差がすごく納得する。
この高低差を登ってくれて180円なら安いくらいだ。
テラス沼田バス停からは高校生が大勢乗ってきて一気に満員となり、
つり革を持って立つ人も増えて賑やかになる。
沼田駅からテラス沼田までは山道だったが一変して高原の街中を走り、
徐々に乗客が減っていく。
椎坂利根トンネル(510メートル)と椎坂白沢トンネル(1650メートル)
を越えると再び山中となり、老神温泉を通って沼田駅から約50分の
武尊口(ほたかぐち)バス停に到着したのはまだ17:16だが、
辺りは真っ暗で街灯もなく、今日の宿泊地まで徒歩8分とあるが
真夜中でも一等星くらいしか見えない大阪の街中で暮らす私たち夫婦には
ただただ恐怖でしかない。
妻が予約している宿泊先に電話を掛けるが、「スマホの地図を見ながら来て下さい」と
お迎えにも来てもらえず途方に暮れる。
仕方なく、スマホの地図とスマホのライトを頼りに真っ暗な道路の歩道を歩く。
今年は全国的に熊の出没が多いニュースが脳裏に映るが、
妻を驚かせてはいけないと黙って進んだが、妻も同じことを気にしていたようだ。
自然と歩くスピードが速くなり、橋を渡って看板を見つけると一安心。
下りということもあってやはり8分くらいで
今日から宿泊する幡谷温泉ささの湯に無事到着した。

群馬県の旅⑨

2023-11-27 | 美味しい店
下仁田駅から歩いて5分くらいで目的のお店「一番」に到着した。
ここに来るまでほとんど人に出逢わなかったのに
一筋入ったその店は古びたパッとしない感じの店造りなのに
すでに5~6人の人たちが店から出てこられたあとも
4人くらい並んで待っておられる。

   

このお店は、テレビ東京の「孤独のグルメ」で井之頭五郎さんおススメの
餃子とタンメンの「一番」とその隣のすき焼きの「コロムビア」なのだ。
井之頭五郎さんおススメのお店と知らなかった妻は、こんな片田舎で古びたお店に
行列が出来ていてさぞかし驚いたことだろう。
旅行の計画段階では、下仁田で宿泊して両店を立ち寄ることを考えたのだが
適当な旅館が見つからず、時間的制約もあってやむなく「一番」だけに決めたが
「コロムビア」もなかなか捨てがたかった。
「一番」に並んでいる間にも「コロムビア」に入店するグループが来られ、
「五郎さんのおススメの店だから」と言いながら入っていかれた。
事前に若い店員さんがメニューを聞きに来られ、30分くらい待ってから
入店したが先に入られた客にはまだ料理が出ていなかった。
店主以外に若い店員さんが二人おられたが高校生の職場実習だそうで
普段はマスターがワンオペでやっているというから驚きだ。
高校生に任せられることは注文聞きと洗い物くらいで、
マスターが忙しくやっておられる。

 

餃子の皮は60人前作り置きしていたが足りなくなったそうで、
寝かせた生地から皮を一枚一枚作り、餡を入れては包んで焼く。
手際はめちゃめちゃいいんだけれど、とにかく忙しい。
普段はマスターによるワンオペだそうで、価格をそのままに師匠の味を守るため、
一人で頑張っておられるという。
しかもキャベツの取り入れを手伝って安く仕入れたり、
高齢の麺工場に協力してもらっておられ、「儲けたかったら元の仕事にもどる」と
笑顔で答え、あのマスターの人柄にファンが多く、誰も文句は言えない。

  

名物のタンメンと餃子を頂いたが、めちゃめちゃ美味い。
とりわけ妻は餃子の美味しさのことは帰ってからも何度も話すほどだ。
これで餃子450円、タンメン650円は安すぎる。
師匠の味と価格を守るマスターの心意気はありがたいが、
もう少し儲けてもらっても罰は当たらない。
さすがは井之頭五郎さんのおススメのお店だ。
昨日の昼食のウナギも美味しかったけれど、今日の昼食も美味しかった。
ここまでの旅での昼食は絶好調と言えよう。
下仁田駅まで来て順番待ちに並んでまでして、食事をした値打ちがあった。
次回は「コロムビア」のすき焼きを食べに来るぞ!

群馬県の旅⑧

2023-11-26 | 美味しい店
再び上信鉄道上州富岡駅に戻ってきた。
この駅は富岡製糸場のほか「こんにゃくパーク」の最寄り駅でもある。
妻からはこんにゃくパークへの希望もあったのだが、
タクシーでしか行けず時間的制限もあって行けなかった。
また次、群馬県へ行く時には計画したい。

 

私たち夫婦は、ここから約25分先の下仁田駅に向かう。
下仁田と聞いて思い浮かぶのは、下仁田ネギと大仁田厚さんだが
プロレスラーの大仁田厚さんは、名前が近いけれど長崎出身で関係はない。
そういえば最近テレビでも見ないが元気だろうか?
さて、今回下仁田駅へ向かうのは鉄道ファンとして乗り潰しておきたい
以外に昼食を食べに行きたいお店があり、わざわざ下仁田駅に向かっている。
上信鉄道では見たことも乗車したこともない電車が走っている。

  

   

下仁田駅までの途中にある南蛇井駅では、その読み方の響きが面白く感じた。

 

程なくして終点の下仁田駅に到着した。

 

名産の下仁田ネギや下仁田こんにゃくの看板はあるものの
ほとんど人も歩いておらず、寂しい田舎の駅という感じである。
こんな所までわざわざ昼食を食べに来た私たちは、
さぞかし変わり者に見えるだろう。
いや昼食場所をまだ知らされていない妻も不安だったに違いない。