ある会合に出席した際に木下大サーカスの無料招待券を頂いた。
3/25~29限定の招待券でこの期間であれば無料、
期間外の場合1500円を支払えば自由席に招待という内容だった。
今週は春休み真っ最中ということで人出が想定されるが
3/27以外は雨の予報なので、3/27以外の雨の日が少しでも空いていると考えたが
3/25は前日までの疲れが残っていたので休養していたところ
翌日も朝から用事が入ったため、3/29しかないと思っていたところに
この日もまた予定が入ってしまった。
仕方なく春休みが終わった頃に追加料金を支払っての観覧も考えたが、
3/26の用事が早く済んだので2回目公演に行くことにした。
大阪には竜巻注意報も出ており、雷鳴や土砂降りで出かけるのに躊躇したが
こんな日こそチャンスと考えて最寄りの森ノ宮駅に着くと
サーカスに向かう人たちで行列が出来ていた。
さらに会場敷地内に入ると黒山の人だかりが出来ており
自分たちのことを棚に上げながらも
「こんな足元の悪い日によく来るな!」と言わんばかりに
大勢の人たちが並んでいる。
トラメガ(電気式の拡声器)を持って叫んでいる係員の話に耳を向けると
無料の自由席への入場は整理券をもらって下さいという内容で、
私たちが訪れた際には残り30枚と言われていた。
同時に、プラス千円で正面から見られる券を販売しているというので
元々の入場料が無料なんだから千円くらいは支払ってもいいだろうと思い、
特別自由席券1000円を2枚購入することにした。
係員は指定席ではないので横並びの2席が確保できる保証はない
と言われたが、それはもう仕方がない。
これだけ多くの人たちが集まっているのだからと了承して
サーカスのテントに入っていった。
観覧席はサーカスの会場を中心に馬蹄形(U字型)に観客席があり
足元には木の板が張ってある。席はきちんとしているが
席の真下は空洞になっており、網目の荒い幕を張っているだけで
持参している傘を足元に置いておくと落ちそうで不安になる。
会場にはどんどんと観客が入り、みるみるうちに満員になっていく。
無料の自由席に比べると私たちの特別自由席は通路を挟んで正面寄りで
たまたま2席横並びで座ることが出来た。
右隣から先は指定席になっており、たまたま隣に座られた人に訊くと
5人なので1000円の特別自由席には座り切れず、1500円支払った
と言われて500円得した気分になった。
やがてショーが始まった。
ネタバレになるといけないから詳細は書かないが、
二人の道化師(クラウン)が出てきてショーが始まり、
動物ショーやジャグリング、オートバイ、アクロバット、イリュージョンなど
舞台上を縦横無尽にさまざまなショーが短編で次から次へと上演されて
観客を飽きさせない。
本当はあまり行きたく思っていなかったが、私の行きたい気持ちに寄り添って
付いてきてくれた妻も久しぶりのショーに大感激をして
帰り道には「誘ってくれてありがとう」という気分に変化していた。
大変なコロナ禍を乗り越え、大勢のサーカス団を引き連れて興行されている
ひとつひとつのショーを丁寧に作り上げられているサーカスを見せて頂いて
たった1000円ぽっちでこの感動を頂いたことを考えると
少し申し訳ない思いで帰ってきた。
この文化をいつまでも残して頂きたいと切に願う。
関係者の方々、ありがとうございました。