今日2度目の記事です。
本日の桜等は、『メディアボックス vol.5』をご覧ください。
現在、当社アウトレットモールにELAC BSBS203 ANNIVERSARYという
スピーカーが掲載されています。
このスピーカーはELACの80周年記念の特別モデルとして2006年に発売されたものです。
当時人気があったBS203.2 のエンクロージャーを補強し、
ネットワーク回路を見直したモデルで仕上げはピアノブラックです。
当時15万円という小型スピーカーとしては
かなり高額なモデルでした。
最近同モデルの委託販売品を取り扱うことになりましたので
試聴したところ、かなりのクオリティだったのでレポートしたいと思います。
2WAYバスレフ型で、ツィーターにハイル・ドライバーを使用してるのが大きな特徴で
ELACの上級モデルには好んで使われていました。
ハイル・ドライバーはドイツ人のハイル博士が発明したリボンツィーターの一種で
アコーディオンカーテンのような振動板と
その後ろ側にある棒状のマグネットからできています。
とても素直な高音で、リボンツィーターとしては能率が高いものです。
ウーファーは150mm径のアルミハイブリッドコーン型で
10年以上たっていますがエッジの劣化はないようです。
出力音圧レベルは86dB/1W/1mと一般的な値です。
周波数特性は42Hz~50KHzとかなりの広帯域で
現在のスピーカーとも十分戦える数値です。
外形寸法はH285×W170×D232mmで重量は1本5Kgほどでした。
このスピーカーをMUSICA 雷鳥5モノラルアンプでドライブしてみました。
まず、高域ですが、さすがハイルドライバーを使用しているだけあり
良く伸びています。
クアドラルのARGENTUM 520よりも
断然しっかりとでている感じがしました。
しかし、不思議なのは、
高域がしっかり出ているツィーターはキンキンして耳障りになることが多いのですが、
このスピーカーはやさしい高域で不思議な感じです。
低域は70Hzあたりまではきちんと出ているのですが
それより下の周波数は急激に減衰します。
絵にかいたようなバスレフ型の特性です。
この当時のELACのスピーカーは低域が少し足りない印象があったのですが、
このモデルは低域もしっかり出ていました。
解像度もよく、音場は後ろに定位するタイプで
オーケストラの再現性は悪くありません。
超低域さえ欲張らなければ、現在でも十分楽しめるレベルだと思いました。
この商品はムジカアウトレットモールで
4月10日までの特別価格 ¥39800(税込)で取り扱っています。