冥土 in Japan -メイドインジャパン-

闘病記録を後悔ブログとし、
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PCR検査拡充の問題

2020年08月30日 03時19分24秒 | コロナ
現在、PCR検査を大々的にやるべきだという声が大きくなっています。
それ自体は必要なのですが、伝染病と戦う上で、どうしても見なければならない問題があります。
PCR検査の拡充を訴える時は、必ず病院のベッドや一時収容施設の拡充を、一緒に訴えなければなりません。
理由は収容施設を増やさず検査だけ増やせば、伝染病では必ず病院がパンクするからです。
そもそも、隔離のない伝染病対策なんてありえません。
「自宅隔離」というのは、そもそも「隔離」ではありません。隔離施設が立ち上がるまでの一時しのぎです。
家族に伝染するリスクや、周囲との接触を完全に防げない、急変時すぐに医療を提供できないなど、およそ隔離とは言えません。
もし自宅隔離を隔離の主力として行うなら、北朝鮮のように、患者の発生した家に、患者とその家族を閉じ込めて、ドアを外から釘で打ち付けるという事になります。

こんな事するくらいならテント村でも作って収容した方がマシです。
したがって、PCR検査だけを訴えるのは、政策的に破綻しています。
それは検査反対派の望んでいる事でもあります。
検査反対の人は絶対に、病院やベッド、収容施設の拡充は言いません。
彼らは病院・病床の統廃合・削減が目的で、検査云々はその理由付けに過ぎないからです。
検査拡充を訴える人は多いですが、この点を訴えている人をほとんど見ないのが心配です。
また、新コロナウィルス自体が、病院に負荷がかかるような方向に変異している事も気をつける必要があります。
現在、増えつつある「D614G変異」では、ウィルスが感染する時に使う「スパイク蛋白質」が変異しました。
この結果、感染力は10倍に、しかし、毒性は弱くなり、ICUでの死亡率が少し下っています。
感染が広がりやすく、ICUや人工肺(ECMO)の専有期間が長くなり、ますます高度医療病床が足りなくなる傾向になってます。

また、世間では、この死亡率低下を日本人に特徴的な何かである、と論じる風潮が出ていますが、ろくに検査してない数字で論じている上に、ウィルスの動向を無視して、人種的な何かを導き出そうというかなり危険な動きです。

余談ですが、遺伝子を使った新しいタイプのワクチンがいくつも研究・製作されていますが、全て、このスパイク蛋白質を免疫の標的にしています。
その為、このスパイク蛋白質が変異した「D614G変異」以前のウィルスでワクチンを作った場合、効かないか、効果が低い可能性があります。
どのウィルス株で作ったかは、それぞれの開発グループで違うでしょうし公表されてもいないみたいなのが気がかりです。

今日のコロナワンポイント https://ryo.to/OovGOo


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