プラハの春〈上〉春江 一也 集英社 2000-03売り上げランキング : 12402おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
西側外交官と東側政治犯の道ならぬ恋・・・ちょっと陳腐な設定なのですが
この本が陳腐にならないのは、歴史的事実と絡み合いながら
ストーリーが展開していくから。
チェコスロバキアの首都プラハで芽吹いた「人間の顔をした社会主義」。
人々の希望を力で押しつぶしたソ連。
「ヴァルタヴァ(モルダウ)」をラジオで流すだけというチェコスロバキア国民の受動的抵抗。
本当にあったことだということ、それを間近で見ていた日本の外交官が
小説にしたということ、大いに興味をそそられました。
この本との出会いは、実はあんまり大したことありませんでした。
駅前の本屋さんでぶらぶらしていたら、分厚いこの文庫本が目に入り
ちょうどちょっと長めのものが読みたかったし、手にとって背表紙のあらすじを読んでみたら、外国の話だったのでそのまま買ってみたという感じ。
それがここまでお気に入りになるとは。
ちなみに、この本を読んで以来、チェコの首都プラハのとりこに。
バルト三国からポーランドに入って、その後チェコのプラハに入るという
旅行計画を進行中です。
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