自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

放射能対策・民有地・個人宅の除染について=議会報告(2)

2012年03月27日 15時08分50秒 | 政治・議会活動
3月議会の質疑並びに一般質問において放射能対策、特に表題の件について質問いたしました。除染計画の策定により、学校や幼・保育園および市有地・公共施設の除染はめどが立ちました。次のステップは、民有地の線量を低下させることだと考えます。そのために行政としてどうしていくのかを質しました。


質問の要旨
学校、幼・保育園および市有地・公共施設の除染計画にめどが立った今、本格的に民有地、特に個人宅の除染にを考えなくてはならない。私も知人宅の除染作業に立ち会った(「個人宅除染リポート」参照)。方法、結果は担当部署に提案済みなので割愛するが、柏の線量であれば、雨どい下などの極々局地的な高線量個所(マイクロホットスポット)を除染することで、全体の線量が低下するという。安心・安全のためには、マイクロホットスポットをつぶしていくことが重要だと考える。 しかし、市がすべての民有地を除染するのは現実的ではなく、市民の協力が不可欠だ。こうした輪を広げていくことが大事だと思うが、市としてはどう考えるか。

答弁の要旨(答弁者=市長、環境部長)
市民の皆さまとの協働による除染を推進していきたいと考えている。具体的には、町会等の地縁団体にご協力いただき、生活道路や民有地における高線量個所の把握と除染を実施していく。市職員から任命した除染アドバイザーの派遣を行い、地域の皆さまと協議しながら地域ニーズに合わせた除染の実施を図っていく。(環境部長)

議員ご指摘のマイクロホットスポットなどの行政ではスピーディーに対応しきれないことに関しては、市民との協働、一緒に活動を行うことに
よって安心・安全に近づいたと認識していただくことが大切であると思っている。(市長)


まず、私と市側との共通認識が「民有地の除染は市民の協力が必要」ということ。しかし、実問題としてこの問題に対する考え方、生活サイクル等がそれぞれ違う市民に対して個別対応は難しい。そこで、地域性が高い町会・自治会を主体として除染活動を行うという考えに至るわけですが、これは理に適った適切な方法であると思います。とはいえ、これは市民の誰が悪いわけでもなく、災害によって降ってわいた活動。できるだけ町会等の負担を軽減し、要望に応えていただくように要望いたしました。今後も、「個人宅除染リポート」で紹介した活動も含めて、民有地の除染を推進して参ります。


<了>


■関連リンク
個人宅除染リポート

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放射能対策・除染計画について=議会報告(1)

2012年03月27日 07時43分16秒 | 政治・議会活動
3月議会の質疑並びに一般質問において放射能対策、特に除染計画について質問いたしました。現在の柏市にとって最優先事項となっている問題であり、現在は策定された除染計画に基づき、子ども達の生活空間となる学校・公園・公共施設を優先して除染作業を進めている現状ですが、市民の安心・安全と市の経済的・時間的な損失を最低限に抑えるために、今後さらなる深化が必要です。そのため、計画さらに前に進むように、下記のような質問をいたしました。

質問の要旨
 柏市の除染計画案は福島の議員、行政関係者、除染に携わった業者の方などから「よくできている」とお褒めの言葉をいただくなど、ち密なものとなっている。まずは立案に携わった関係各位に御礼申し上げる。しかし、国の対応が急きょ変わるなど、計画を実際に行動に移すとなると問題が出くるのは常だ。そこで以下について質問する。
(1)各自治会、町会、団体等の除染における補助金の交付はどういう基準でやっていくのか。また、それら自治会、町会、団体の規模は当然ちがうので、ある種の不公平感が出てくるのではないか
(2)今後、除染計画を進めていく上で、不足部分が出てきた際の対応の準備はできているのか
(3)現在、放射能対策室にはどのような意見・要望がよせられているのか

答弁の要旨(答弁者=環境部長)
・(1)に対する答弁
当初、各団体に対し除染作業1事業に対し上限50万円の補助金を出す予定だったが、国の補助金交付要綱の決定や町会等の事務作業の軽減のために、必要な消耗品等(長ぐつ等)を上限なく支給する形に切り替えた。このため、町会の規模等に関係なく必要な物品を納品できるので、不公平感はでないと考えている
・(2)に対する答弁
除染計画策定後の計画の見直しについては、除染の進ちょく状況や市民の意見をいただくなかで、必要に応じて適宜見直していく
・(3)に対する答弁
(放射線対策室の発足)当初は市による訪問測定の以来や測定器の貸し出し依頼などが多かったが、現在は減少傾向にある。一方で、町会等の支援制度が多くなっているなど、全体的に市民の皆さまとの協働による除染に対しての前向きな相談が多くなっている

 まだまだ市民団体などから「あれもこれも」と要望や請願がきていたりもしますが、行政の役割は地に足の着いた仕事、現実に即したやり方で最大限の効果を出すことである、とこの件に関しては考えます。そのなかで、市に求められることは除染計画を粛々と進めることであり、状況の変化、市民の要望に柔軟に対応していくことです。そのため、上記の内容を確認いたしました。今後は国や東京電力の方針にも左右されますが、ぶれずに前に進んでいくように注視していく所存です。

<了>

■関連リンク
「柏市除染実施計画」を策定(柏市ホームページ)

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