3月議会の質疑並びに一般質問において放射能対策、特に表題の件について質問いたしました。私は議会にける放射能問題の議論で最も足りていないのは、この件だと思っています。線量そのもの問題を取り上げる議員は多く、それはもちろん大切なことで、前項でも書かせていただいた通り、着実に除染が進んでいます。しかし、一度付いた悪いイメージを払しょくするには至っておらず、人口伸び率の低下や市へ訪れる方の減少などで大きな損失を被っています。
そんな折、市長が市広報紙上で「イメージ回復は自らの手で行わなくてはならない」という趣旨の発言をいたしました(「広報かしわ」2月1日号・市長室だより「住みたい街に戻すために」)。そこで、具体的にどうしていくつもりでいるのか、市長を質しました。
■質問の要旨
「広報かしわ」の内容は市長の放射能対策に対する意気込みが伝わる、大変心強い内容だった。締めの部分を引用する。
――多くの報道によって、「汚染された街」のイメージは相当広まってしまいました。しかし、マスコミは除染活動やその後の数値低下は報道してくれません。イメージ回復は自らで行うほかありません。市民の皆さんと力を合わせて、この緊急事態を乗り越えていきたいと思います――
柏市の行政のトップとして大変頼もしい一文であり、これに反対する者はこの議場に一人もいない。しかし、具体的な施策については触れていないので、市長の考えをぜひお聞かせいただきたい。
■答弁の要旨(答弁者=市長)
今回の放射線報道でまちに対するネガティブなイメージが広まってしまった。その克服のため、市内・市外ともにきちんとメッセージを発信していかなくてはならない。
まず市内に対しては、線量を実際に落としていくこと。特にお子様が背渇される場所、学校や幼・保育園等を事故前に近い状態まで除染し、実際に線量が下がったことを逐一報告していくことが必要であると思っている。また、市民との協働のなかで一緒に活動し作業をすることで線量低下を実感していただくことも大切だ。
市外に関しては、マスメディアにわれわれの状況をどうやって載せるかが大事なポイントだ。線量が下がった、あるいは下げるための活動はなかなか取り上げられないと思うので、メディアに取り上げていただけるようなイベントを企画し、それをとおしてわれわれは安心・安全の中で普通に生活していることを、線量が下がった後に伝えていけるような形ができればな、と認識している。
第2問
――市外に対しての発信というのは、人口の伸び率の低下や柏に足を運んでくれる方が減ってしまう、ということを懸念も含めてのことか。
(市長) はい。外からいらっしゃる、社会的る流入の数字が下がっていることを懸念している。
――はっきり言って、市外の方は柏でやってるイベントに大きな関心を持つとは思えない。例えば新聞広告を買う、テレビCMを流すといった大々的な発信をしないと手遅れになる。ぜひご検討いただきたい。
これについては、第2問で進言した内容を強く主張したい。この情報があふれる世の中で、柏にゆかりのない方がどれだけ柏のことを気にしているか。今回の答弁にあったようなやり方で、多くのメディアで異常なほど露出した悪いイメージを覆すとは到底思えません。
しかし、露出は金で買えます。私は買うべきだ、そう思います。
<了>
■関連リンク
・住みたい街に戻すために 広報かしわ 平成24年2月1日号から(柏市HP)
そんな折、市長が市広報紙上で「イメージ回復は自らの手で行わなくてはならない」という趣旨の発言をいたしました(「広報かしわ」2月1日号・市長室だより「住みたい街に戻すために」)。そこで、具体的にどうしていくつもりでいるのか、市長を質しました。
■質問の要旨
「広報かしわ」の内容は市長の放射能対策に対する意気込みが伝わる、大変心強い内容だった。締めの部分を引用する。
――多くの報道によって、「汚染された街」のイメージは相当広まってしまいました。しかし、マスコミは除染活動やその後の数値低下は報道してくれません。イメージ回復は自らで行うほかありません。市民の皆さんと力を合わせて、この緊急事態を乗り越えていきたいと思います――
柏市の行政のトップとして大変頼もしい一文であり、これに反対する者はこの議場に一人もいない。しかし、具体的な施策については触れていないので、市長の考えをぜひお聞かせいただきたい。
■答弁の要旨(答弁者=市長)
今回の放射線報道でまちに対するネガティブなイメージが広まってしまった。その克服のため、市内・市外ともにきちんとメッセージを発信していかなくてはならない。
まず市内に対しては、線量を実際に落としていくこと。特にお子様が背渇される場所、学校や幼・保育園等を事故前に近い状態まで除染し、実際に線量が下がったことを逐一報告していくことが必要であると思っている。また、市民との協働のなかで一緒に活動し作業をすることで線量低下を実感していただくことも大切だ。
市外に関しては、マスメディアにわれわれの状況をどうやって載せるかが大事なポイントだ。線量が下がった、あるいは下げるための活動はなかなか取り上げられないと思うので、メディアに取り上げていただけるようなイベントを企画し、それをとおしてわれわれは安心・安全の中で普通に生活していることを、線量が下がった後に伝えていけるような形ができればな、と認識している。
第2問
――市外に対しての発信というのは、人口の伸び率の低下や柏に足を運んでくれる方が減ってしまう、ということを懸念も含めてのことか。
(市長) はい。外からいらっしゃる、社会的る流入の数字が下がっていることを懸念している。
――はっきり言って、市外の方は柏でやってるイベントに大きな関心を持つとは思えない。例えば新聞広告を買う、テレビCMを流すといった大々的な発信をしないと手遅れになる。ぜひご検討いただきたい。
これについては、第2問で進言した内容を強く主張したい。この情報があふれる世の中で、柏にゆかりのない方がどれだけ柏のことを気にしているか。今回の答弁にあったようなやり方で、多くのメディアで異常なほど露出した悪いイメージを覆すとは到底思えません。
しかし、露出は金で買えます。私は買うべきだ、そう思います。
<了>
■関連リンク
・住みたい街に戻すために 広報かしわ 平成24年2月1日号から(柏市HP)