気ままに

吉田雅夫のブログです。染色・版画・料理・パソコンなど、気ままに記録しています。

版画 ポリエステル板にプリント+裏彩色

2015年04月26日 | 版画

ポリエステル板は疎水性で、水性絵具を使うには、前もってプライマーをスプレーし、絵具がのりやすいようにします。裏に彩色しますので両面にスプレーします。

プラーマー2点、ミッチャクロンマルチアサヒペンのプラスチック用プライマーです。


自作のアクリル絵具でプリントしました。



裏面にアクリル絵具で色を描いていきます。


プリント適正、描画適正は、2点とも同じようなものです。

上がりです。ニス仕上げした合板の上に置きました。
ミッチャクロンマルチです。


アサヒペンのプライマーです。


予想以上の出来栄えに感動、ホームセンターへ行き加工材を購入しフレームを作りました。


ミッチャクロンマルチはポリエステル板がやや曇ります。また、少しタックがあり埃が付きやすいので何らかの処理をした方が良いでしょう。
アサヒペンの方が透明性がよく、タックも少ないです。

衣料としてのポリエステル繊維は、イージーケアが優れていますが、疎水性で汗を吸わない欠点があります。これを改善する吸汗加工があり、1つは、異形断面糸を使う方法です。
もう1つが、仕上加工で行うもので、プライマーと似ています。仕上加工で使う吸汗加工剤は、ポリエステルと PEG の共重合のようなものと聞いています。

アサヒペンのサイトには技術的な記述がありませんが、ミッチャクロンマルチのサイトに、
「ミッチャクロンマルチは、特殊なポリオレフィン系樹脂をベースに、変性重合を行い、耐薬品・耐水・耐蝕性に優れています。」
とあります。
親油性モノマーのオレフィンと親水性モノマーの共重合と思われます。