露光後の水洗中に、架橋が進み、柄の部分が抜けなくトラブルの解消に、水洗装置に日除けを作りました。
日除け作成後の製版です。ジアゾ感光乳剤がまだあります。架橋剤を添加して1ヶ月あまりで、乳剤の色は青みの綺麗な黄色です。
通常の手順で露光し、この日除けの下で水洗していきます。
柄の部分が落ちていき順調と思った時、白場になる部分の皮膜が剥がれてしまいました。
寒くなってきたので乾燥不充分を疑い、さらに30分乾燥させ再トライしましたが、同じように剥がれてしまいます。
感光乳剤を塗布したものがまだ2枚あります。
保存不可能ですので、乳剤を落とすか、再々トライするかです。
露光時間を2分30秒から3分にしましたが、同じです。
さらに3分30秒に延ばしたところ、柄の外の一部で剥がれがありましたが白場は無事でした。
簡単な日除けではダメと感じたのは、水洗が終わった時点で皮膜の色がかなり茶味になっていることです。
ということは、水洗中に架橋が進み、白場の皮膜の剥がれをを防いでいたと言えます。
遮光が良くなり、水洗中の架橋が進まず剥がれてしまったとすれば、露光時間を長くしたのは正解だったと思います。
手持ちのジアゾ観光乳剤を使いきり、当面 SBQ 感光乳剤を使っていく予定ですので、この検証は後日にします。
写真製版は奥が深い、まだまだ色々なことが起きそうです。それが良い刺激になってボケ防止に効くのでは。