ちょっと気になるコメントがあったので、ここに全文を載せる。
「メラミンは毒性が極めて弱く、問題の商品を1日に数十個、一生食べ続けなければ健康被害は生じない。中国では、赤ちゃんがメラミンが混入した粉ミルクを飲んで健康被害を起こしたが、これはメラミンの混入量が多かった上、赤ちゃんは体重が小さく、化学物質を分解する肝臓や腎臓の働きが発達していないためだ」
これは、毒性学の権威である東大名誉教授のコメントである。
ここでは、メラミンが入った食品を擁護しているとしか思えない。
しかしながら、中国で健康被害を起こした赤ちゃんはどれだけの量を摂取したのか明確に分かっているのだろうか。
次に、仮に赤ちゃんにしか影響が出ないとしても、赤ちゃんを身ごもっている母親や、赤ちゃんと同居しているものは赤ちゃんだけ食べ物を区別できない場合だってある。
特に粉ミルクとなれば、赤ちゃんの飲み物である。
さらに言えば、赤ちゃんでなくても、老人や、健康を害しているものには影響があるはずである。
もっと言うなら、プラセボといって、ニセの薬を飲ませただけでも影響が出ることはよく知られていることである。
メラミンは毒性が低いといってもねずみか何かで調べた結果であり、実際に人間に長期間食べさせて調べた結果ではなく、まだ知られていない悪影響だってないとは断言できないのである。
これらのことを無視して、いかにも安全であるかのようなコメントを書くということは、ちょうちん記事であり、御用学者である(といったら、これは問題になりそうであるが)。
いずれにしても、私が川柳に対してコメントするのとは、訳が違うということである。