失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「僕は楽器」 SPANK HAPPY 1994年

2010-10-11 | 
1994年当時スパンク・ハッピーは、原ミドリ、菊地成孔、河野伸のトリオだった。これはセカンドシングル。

①僕は楽器
作詞・作曲・編曲:SPANK HAPPY
ストリングスとピアノによる騒音+何を言っているかわからない英語ナレーションのイントロ。雰囲気は「レヴォリューションNo.9」か。「僕は楽器。」のつぶやきに続いて、菊地成孔のサックスがメロディを予告する。そして、原ミドリの切迫した歌声が切り裂くように現れる。河野伸のうねるキーボードは抜けられないトンネルのように悪夢的だし、今堀恒雄のギターはひっかき傷のように美しい。リズム隊もエモーショナルにグルーヴする熱のこもったバンドサウンド。僕も君も奴も「楽器」。スパンク・ハッピーの作品としては情念過多にも聴こえるが、明らかに傑作。

②泣く方法
作詞・作曲・編曲:SPANK HAPPY
こちらは一転、打ち込みサウンド。①に比べるとすっきりした印象で、バランスをとっているみたい。

③④カラオケ

定価1000円、中古で300円。
交通標識に3人のシルエット。頭上には天使の輪。

2曲ともオリジナルアルバム未収録だったが、ファーストミニアルバム『MY NAME IS』(1994)の2007年再発盤ボーナストラックとして収録された。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-11-03 05:40:17
この曲は最高ですよね。「グラジオラス敷き詰めて」ってところとかたまりません。
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ええ (nakamura8cm)
2010-11-03 20:44:08
90年代屈指のド名曲だと思います!
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