失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「自作自演集」 パブロ・デ・サラサーテ 1904年

2007-10-10 | ジャズ&クラシック
「巨匠61歳のパリ録音!!」(ジャケのコピー)
スペインが生んだカリスマヴァイオリニスト、Pabro de Sarasate(1844-1908)の8cm。

この8cmは1990年発売。神保町の老舗中古レコード屋「レコード社」の創業60年を記念して、同社の企画・販売でリリースされた。(発売元は東芝EMI)

①チゴイネルワイゼン ZIGEUNERWEISEN
特にクレジットはされてないけど、タイトルが「自作自演」てくらいだから2曲ともサラサーテ作品なのだろう。「チゴイネルワイゼン」はクラシックに疎い人でも冒頭のドラマチックな主題を一度は聴いたことあるはずの有名曲。ジャケットにレーベルが載っているSP盤から音を拾ったのだろう、正直悲しいくらい音が悪いのだが、前世紀初頭の音源と思えば、それも味。演奏はしっかりしてます。
内田百けんの「サラサーテの盤」を鈴木清順が映画化したのが「ツィゴイネルワイゼン」。大谷直子のこんにゃくちぎりが忘れられない…
ところで、どうしてタイトルがドイツ語なんだろ。

②タランテラ TARANTELLE
速い!タランテラは、南イタリアのダンスの名前だそうな。

定価1200円(1990年=消費税3%時代の税込み価格)。税抜1165円+消費税5%で1223円だったかな。神保町レコード社本店で新品を購入。中古屋企画の8cmなんてなかなか見かけないので、ついつい買ってしまった。今でもSPレコードコンサートなんかを開いてるようだし、レコード文化を残していこうという気概を感じるな。シンプルにSPレーベルを並べたジャケもストイックでいい感じ。

レコード社はときどき行く。三省堂横の小さい店舗に8cmもそれなりに揃っているけど、高いのであまり買わないんだよね…


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Unknown (Unknown)
2022-08-31 08:18:22
フランス語レーベルグラモフォンアンドタイプライター社製ハノーファープレス,レコーディングエンジェルマークの初版片面盤で7枚,Ⅱ版片面盤で4枚,ロシアグラモフォン社のカラーレコーディングエンジェルマークが1枚(両面),ドイツ語ドッグマークのグラモフォン社製両面盤が2枚,アメリカヴィクター両面盤が1枚,日本ビクター両面盤が2枚所持しているのですが,合計9曲10枚の録音と,筒形レコード1曲1本しか録音をしていないので,5枚8面は,ダブりの曲で,筒形レコードも円盤レコードの1曲と同じ曲であるので,録音曲数は,9曲となります.所持のレコードの内日本ビクターと,アメリカヴィクターの3枚6面5曲分は, 売却又は譲渡の予定で,ドイツ語ドッグマーク盤の内ダブりが多い曲の盤1枚2面も,売却又は譲渡の予定です.日本国内では,数が少ないと云われているサパテアードは,初版とⅡ版の2枚所持しており,Ⅲ版迄は見た事が有り,所有している他に,3~4枚を見た事が有ります.探して居た間は,中々入手出来ませんでしたが,初版を入手した後には,何故か立て続けに見ており,入手した初版盤と,入手したⅡ版の盤は傷一つ無い美麗盤でした.一番無いと云われる,ショパンのノクターンの盤が,フランス語レーベルのグラモフォンアンドタイプライター社製の盤で,一番始めに入手した盤でした.此の頃の盤でも,余り再生をされていない盤は,ノイズが余り無く,良い音で再生出来ました.
今後の再生では,鉄の蓄針での再生は控えて,盤面が傷まない様にするつもりです.
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