失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「心と体のためのクラシック―〈ベスト・クラシック100〉音のカタログ」 1989年

2006-05-06 | ジャズ&クラシック
今回は、のだめ語混じりで。5.3「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2006」を聴いた。今年のテーマは生誕250周年、モツァルト。

クラシックは疎い。昨年の「熱狂の日」ベトベン編は見逃した。今年は一日に3つの公演のチケットを取ってしまった(1500円が二枚と2000円が一枚というバカ安なんで)。弦楽四重奏とピアノ曲とオケストラ(歌モノ)という、いかにも初心者な取り合わせ。

中でも、ホールA(東京国際フォーラムの一番広いハコ。前にプリンス見た。)で行われた「レクイエム」が素晴らしかった。ロック・コンサートに慣れた耳には、最初えらく小さい音に感じられたが、聴いてるうちに迫力に飲み込まれていく。映画「アマデウス」で有名になったとおり、モツァルトの絶筆。映画では、死に瀕したモツァルトの頭の中から溢れてくる音符を、サリエリが書き留めていく、というクライマックスがあった。そんな事実はなかったようだが、モツァルトが完成できなかったのは事実。
この夜は、最初にモツァルトによるオリジナル、続いて弟子ジュスマイヤーが補筆した「ジュスマイヤー版」が演奏された。オリジナル版は少し短く、楽器も少なかった(ジュスマイヤー版の前にオケストラのメンバーが増えた!)。演奏の細かい部分がどうのこうのと言えるほどの知識がないのが残念だが、生で聴くとやっぱりいいなあ。アンプなしで、あの広ーいホールにソリストの声が響き渡るって、凄い。これが2000円って!びっくり価格。

ソプラノ:谷村由美子
アルト:ヴァレリー・ボナール・ビュクス
テノール:ヴァレーリオ・コンタルド
バス:ステファン・インボーデン

ローザンヌ声楽アンサンブル
シンフォニア・ヴァルソヴィア
指揮者:ミシェル・コルボ


今回の8cmは非売品。CBSソニーが作った「音のカタログ」というサンプラーCDだ。1~2分のさわりだけをつなげた、12曲入りで19分53秒。モツァルトは3曲あり、12曲目に「レクイエム(入祭文)」が収録されている。ちなみに全12曲が6つにカテゴライズされていて、「レクイエム」はストラヴィンスキーの「火の鳥」とともに「不安の音楽」という分類に入れられている。
中のライナーには「音楽の精神療法」みたいなことがライトに記載されている。かいつまんで言うと、「悲しいときには、まず悲しい曲を聴いてどっぷり浸ったあと、元気の出る曲を聴いた方がよい」みたいなこと。そうかもしれんね。


モツァルトは36才で亡くなった。もう過ぎてるよ…ぎゃぼ。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「HAPPY/BLUE \'95」 ムーン... | トップ | 「When You Love Me」 鈴木博... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ジャズ&クラシック」カテゴリの最新記事