失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」 ビリー・ホリディ 1958年

2007-10-09 | ジャズ&クラシック
前回のサンプラー8cmに入ってたナット・キング・コールも1957年だったけど、1950年代の録音が8cm化されるのは稀。で、何だってこれが1991年に8cm化されたかっていうと、やはりCMタイアップで。

①I'm A Fool To Want You ルチアーノソプラーニTV-CF曲
(J. Wolf-Herron-Sinatra)
細いのに深い、独特としか言いようのないあの声。最初に聴いたときは回転数違ってない?とか思ったような気もする。翌1959年に44歳で亡くなったビリーの最晩年の録音。43歳にしてはツヤがないというか、枯れきった声は、冥界から響いてくるかのような壮絶さあり。ラブソングなのに、葬送曲みたい。
「ルチアーノソプラーニ」って何だ?と調べたらファッションブランドだった。ふうん。

②For All We Know
(S. Lewis-J. Coots)
一曲目よりやや明るいかな…そうでもないか。①もそうだけど、ストリングスの美しさが声の悲壮感を際立たせる。

定価800円、中古で200円。
なんだかペイズリーバック。2曲ともアルバム『Lady in Satin』からのセレクト。

次回、さらにさらに古~い録音物の8cmを予定。


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