失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「LOVIN' YOU」 ジャネット・ケイ、今井優子 1991年、アン・ルイス 1992年

2006-01-26 | 
夢のフォーカード。

オリジナルのミニー・リパートン盤は以前に紹介した、M.Riperton-R.Rudolphによる、エヴァーグリーンとしか言いようのない作品。こんなにも完成されたオリジナルに挑もうとする心意気は買うが、カヴァーは厳しいよな…だって、名曲過ぎ。

左から2番目、1991年のJANET KAY盤。結構ヒットした。
サブタイトル「RESORT SPECIAL CD~波に抱かれたい~」

①LOVIN' YOU(波の音入りヴァージョン)
いわゆるラヴァーズ・ロックもの。レゲエのリズムに線の細いジャネット・ケイの声がのる。波の音が入ってます。

②南の島の波の音
これがなかなかいい。5分7秒にわたり、ただただ波の音。α派出まくります。DJ的にも使えるトラックかも。「波の音はローランド(株)が開発した最新システム『RSS』を使用して3次元立体音響にしました」とのこと。ヘッドホンで聴くともっといいと思われる。

…いかん、眠くなってきた!
定価800円、中古で300円。
考えてみると、このヴァージョンがヒットしたから、オリジナルを8cmシングルで出すことになったんだろうね。

そして同年リリースされた今井優子盤。

①LOVIN' YOU
日本語詞:川村真澄、編曲:ラチエン・ボーイクラブ
「Lovin' you あなたを見てると なにもかも 忘れてしまう」で始まる癒し系(?)の歌詞。完全にジャネット・ケイ盤を下敷きにしたレゲエアレンジ。

②JURIA
作詩:三井浩昭、作・編曲:中崎英也

③①のカラオケ

定価1000円、中古で52円。
今井優子さんは80年代後半から90年代にかけてCDを出していた模様。あまり情報がありません。

最後は翌年のアンちゃん。

①LOVIN' YOU ノエビア“コスメティックルネッサンス”CMイメージソング
日本語詩:石川あゆ子、編曲:土橋安騎夫
「Loving you 冷たい言葉で あなたなんて捨ててしまいたい」と全く今井盤と趣向の異なる日本語詩。ア・カペラ・コーラスのイントロから歌謡ハードロックの大御所らしく泣きのギターが入る。オリジナルの清々しさを封印し、強引に自分フィールドに引き寄せるかのような情念系の歌詞&粘りつくヴォーカルをブチかます、アン・ルイスの力技。まあ、こういうのもアリかな…

②銀色の涙
作詩:Annie、作曲:Char、編曲:土橋安騎夫

③④カラオケ

定価1000円、中古で100円。

和洋2枚ずつでフォーカード。日本語詞の違う2ヴァージョン、というコレクター的には楽しい4枚。まあ、音楽的にはオリジナル以外はどうということもないわけだが…カヴァー3枚の中でベストトラックは「南の島の波の音」かも。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿