失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「愛の哀しみ」シンニード・オコナー 1990年

2005-03-16 | 殿下系
Nothing compares 2 U/Sinead O'Connor
プリンス作品。これは書下ろしではなく、The Familyというグループの曲(1985年)のカヴァー。
オリジナルは、ヒットしたとは言い難いアルバムの中の一曲なので、渋いカヴァーと言えよう。

シンニードはアイルランド出身の美人シンガーで、初期は攻撃的な、パンクよりのイメージだった。この曲のプロモ・クリップは、最初から最後までスキンヘッドのシンニードの顔をアップで映しただけ、というシンプルな演出で一世を風靡した。曲の後半、感極まったシンニードの大きな目から涙がぼろぼろこぼれてきて、びっくりするという仕掛け。この曲のヒットの後、彼女は宗教団体の怒りを買うような暴言を吐くなどして、シーンから消えていく。やっぱり存在がパンクな人だった。

殿下ももちろんこのカヴァーのヒットに気をよくして、自身のステージでもよく歌われるレパートリーになった。今回改めて聴いてみても、やはり傑作。シンニードの代表曲であると同時に、数あるプリンス作品のカヴァーの中でも最も優れた(しかも大ヒットした)一曲だろう。プロデュースはシンニードとネリ―・フーパー。演奏にソウルⅡソウルが参加。

カップリングは「ジャンプ・イン・ザ・リバー」、2曲入りで930円。レンタル落ちで100円。ジャケット裏にはNothing compares 2 Uの歌詞と中川五郎による対訳がちゃんと付いていた。
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